【感想・ネタバレ】方法序説のレビュー

あらすじ

哲学史上もっとも有名な命題「我思う、ゆえに我あり」を導いた近代哲学の父デカルトの名著を新装・復刊。人間に役立つ知識を得たいと願ったデカルトが、懐疑主義に到達する経緯を綴る、読み応え充分の思想的自叙伝。

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Posted by ブクログ

有名な一節に集約されているけれどそれを発表するまでのプロセスや葛藤なども含めて短い冊子だし読むといいと思う。角川版と併読したけど、序盤は角川の平明さがいいし中盤、四部以降、見通しがついたあたりからは岩波文庫がいいように思う。

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2017年12月18日

Posted by ブクログ

「我思う、故に我あり」で有名なフランスの哲学者デカルトの著書。

方法的懐疑(とにかく疑え)だったり、注意深く速断と偏見を避けること、また難問のひとつひとつを多数の小部分に分割すること、単純なものから始めて少しずつ複雑なものに進め、などそこら辺に転がっているビジネス書に書かれているようなことは約400年前にこの本の中で既にデカルトが言っている。

総じて難しい部分もあるが一度でも原文を読む経験が出来たのは自信になった。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

方法序説の訳は沢山出てます。普通は岩波文庫の本を選ぶでしょうが私は古本屋に美品であったという理由だけで新装版の本書を選びました。
非常に有名な本書ですが私の中では「『読書百編義自ずから見る』正しいか」という論文の題材となった本の印象がありました。
この論文は本書の1部~3部と4部2節までを繰り返し読んだだけで意味が分かるのか、というレポートです。結果は分かった人が多かったので有用らしい、とのことです。

さて本書ですがやっぱり難しいですがデカルトの謙虚な姿勢が心に残りました。これは徹底的な懐疑を持って真理探究にあたったデカルトらしく感じますが、6章を読むとそういうことばかりではなく、他人との論争に貴重な時間を費やすことを嫌っていたのが大きいと分かります。ヨーロッパ大陸のキリスト教の元で科学をしていく立場の難しさが伝わってきます。

一読したぐらいでは読んだ内に入らないようですが(6章に20年かけて辿り着いたことを聞いてすぐ納得したように見せる人の愚かしさについて語ってます)人類史上希有な天才の著作に触れたことを歓びとして胸にしまっておきたいと思います。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

1637年にフランスの哲学者René Descartesが発表した哲学書。"我思う、ゆえに我あり"という命題で知られます。ガリレオの地動説が異端審問会で異端とされた事から発表する予定の"宇宙論"の発行を中止し、その概略や序説などをまとめたものが本書です。科学的な内容は今読むと笑ってしまいますが、そこに辿り着くまでの思考方法やそれまで当然と思われていた意見や考えを一度捨て去ることを推奨するなど、今でも必要な事が書かれています。これを念頭において生活すれば色々と気づくことが多いとは思うけど、難しいですね。

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2013年09月30日

Posted by ブクログ

「我思う、ゆえに我あり」で有名なデカルトの本。
むむむ・・・自分には難しすぎた。
幸福論は読みにくいけど、理解はできた。こっちもわからないことはないというか、言いたいことはわかる気がするんだけどね。
大人になったら理解できるのかな・・・あ、俺もう大人だったわ。

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2012年11月09日

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