あらすじ
第24回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
都市伝説×どんでん返し!
顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。
――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
非常に面白かった。
なんとなく予想できる展開で終わるのだろうかと思っていたら、思いもよらぬ展開へと進んでいく。そこまでを読み返すと、全く違う見方になる。
大穴の存在についての謎は残っているが、不思議と物足りなさは感じなかった。
結果として同じような罪を犯していても、そこまでの経緯を知ると全く異なる感情を抱いてしまう。自分の中で、嫌悪や同情など、整理のつかない感情が交差することに戸惑う。正しさとは何か、分からない。
事件の内容としてはかなり気分の悪い部類である。穂花を含め、信じたくない親子関係の存在も思い知らされるが、フィクションであれ、目を背けてはいけない問題である。探偵事務所のメンバーをはじめ、個性的な登場人物のやりとりが面白い。おかげで、いい意味で軽さが生じている。気が重くなることなく読み進めることができた。
Posted by ブクログ
期待以上に面白かった。
読みやすいし、先が気になり一気に読める。
とはいえ、他の方が仰るとおりに荒削りというか、雑だなと思う部分はあるし、あれだけ穂香さん穂香さんとストーカー化してた仁がラストに向かい全然出てこないとか、それはどうなのだ?と思ったりもしたけどそれでも面白い!
アナヅラ様が結局なんなのかはわからずに終わり、穂香が三代目にアナヅラ様になってしまうのが都市伝説という感じがして良かった。
読みやすいし、探偵事務所の3人も良かったのになぁ。シリーズ化して欲しかったのでちょっと残念。
Posted by ブクログ
アナヅラ様というオカルトぽい設定は好き。
アナヅラ様パートと、穂香パートが交互にあって、時系列もズレている。
読みながらハラハラしつつ、ところどころ「あれ?なんかおかしくない?」の違和感が楽しい。
キャラが映える!穂香が本当に好みなので映像で見たい。
Posted by ブクログ
全体的に雑さが目立つ。どの登場人物も魅力が乏しいけどそれは仕方ないか。ただ探偵事務所の2人が仕事で初対面の相手をそっちのけで愚にもつかないやり取りを続けたり、男っぽい性格という設定を見せたいのだと思うけどどこでも悟空みたいな話し方で敬語を使わなかったりというのはどうなのかなと思う。そういう出自だとしてもこんな様子で探偵などできるのだろうか。
文章は書き言葉としては使うのをためらうようなカタカナ略語がセリフではない部分でもよく出てくる。
ストーリーはどうしても星新一の穴になんでも捨てる話を思い出してしまう。あとちょうどエプスタインの文書が話題になっている時期でどうしょうもない男ばかり出てくるけどリアリティはある。犯人判明のシーンはなかなか良かったと思う。