あらすじ
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本書は、立命館大学名誉教授、故白川静博士の著作である漢字辞典『字統』『字通』に準拠して漢字の意味を説明したものです。漢字の字形の成り立ち・変遷(古代文字~現代文字)を見ながら、その本来の意味とつながり・仕組みを、読んで、見て、理解しつつ、漢字そのものの知識を深めていくことができます。老若男女に楽しんでもらえる一冊です。「のぎへん」は、木に「ノ」のついた形だからというのではなく、イネやムギの実の先につく、鋭い針のような毛を「のぎ」というからです。ご存知でしたか?正しい漢字の知識を身につけることにより、動物や植物を見る目が変わります。
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Posted by ブクログ
白川靜著『字統』『字源』準拠〜動物編から・・・月は「つき」の意味と「神への供物」という意味を持つ・・・供物は犠牲であり,牛や羊や犬も神に供された。牡は四つ足のケモノを云い,雄は隹がついているから鳥の類。鳥は大物を云い,隹は小鳥を指す。木に小鳥が集まっている様が「集」という字。鳥占いを盛んにやったことが窺える。能は分解不可能な字で,もともとは「やどかり」(自分で殻を持たない「できる」奴)。官は神を祀るための乾し肉を供えるための駐屯地の建物。植物編から・・・「朝」という字は〜草原から日が昇り西の空を見上げると月が残っている状態を表す。莫は日の入りで「なくす」「かくす」の意味を持つ・・・土で隠す場合は墓という字になる。秀は稲の花の形。季と年は同じ意味を持ち,祭祀権を持つ意味で,女がそれを行うと委という字になる〜自分の推測については「だぶん」「だろうと思う」と厳明を避け,白川先生の説は全面支持。同じ漢字が何度も説明されているのは何故だろう? 聞いたことのない出版社なのだが,自費出版と云うこともなかろう。まあ・・憶えきれないが,面白い。次があるか?