【感想・ネタバレ】ハサミ男のレビュー

あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

細かな部分をほぼ忘れている状態で再読。
やっぱり面白い。
ハサミ男の正体だけは覚えていたので、初読時の衝撃こそ味わえなかったものの、伏線回収時の小さな騙された感の連続にはしてやられた。
これだけ有名になってしまうと難しいと思いますが、できれば知識ゼロで読むことを勧めたい作品ですね。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

十角館を思い出すような驚きがあった。題名から読者はすでに騙される。登場人物紹介がないのは珍しいなと思っていたが、それもある意味伏線。一読して整理が追いつかず、本日さらっと2回目を読んだ。何度も読むとその度に発見がありそうな本。面白かった。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自殺未遂を繰り返しながら、ハサミ男として殺人を繰り返すくらいならとっとと一人で死んでほしい。
精神分裂しながら、自殺で迷惑をかけることは嫌うという矛盾が怖い。
アホだと思っていた警察が有能さを発揮したクライマックスはヒリヒリして最高だった。
犯人の堀之内が唯一真相に辿り着いていたが、惜しくてよかった……!
ハサミ女は逃げきれてしまった。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

叙述トリックとしてはかなり強い作品だった。
読んでいる間の引っ張り方もうまいし、「わたし」の見せ方や読者の先入観の誘導は見事。そこは素直にすごいと思ったし、読書体験としてはしっかり“やられた”感がある。

ただ、読み終えたあとの感想は手放しの絶賛ではなく、かなり強めの「惜しい」だった。
この作品、トリックそのものは鮮やかなのに、事件の因果や終盤の詰め方になると急にラフになる。

特に樽宮由紀子の事件については、真相を知ったあとで振り返るとかなり大きなヒントはちゃんとあった。
模倣犯にしては犯行の精度が高すぎること、喉への刺し方が妙に正確であること、ハサミの先端まで加工されていること、同型のハサミを用意できていることなどを考えると、単なる思いつきの模倣犯ではなく、犯行や捜査情報にかなり近い立場の人間を疑うべきだった、という構造はよくできている。

でも、その一方で、肝心の樽宮にどう辿り着いたのかという部分には偶然の成分が残っているように見えて、そこがどうしても引っかかった。
ここがもっと綺麗に、偶然に頼らず真犯人へ接続されていたら、個人的には傑作だったと思う。
トリックは見事なのに、最後の一ピースだけ論理で埋まり切らない感じがある。

さらに気になったのは、叙述トリックを成立させるためのミスリードがやや強引なこと。
とくに外見描写まわりはかなりグレーに感じた。
読者には強く人物像を作らせる描写を入れておいて、後から「それは主観でした」と処理するやり方は、ルール違反ではないとしても、美しいフェアプレイとは言いにくい。
自己評価としての「デブ」、他者から見た「綺麗な人」、物理的な重さを想像させる描写などが全部同じ方向に効いていたので、ここはかなりこじつけっぽく感じた。

終盤の堀之内の扱いもかなり不満。
途中までは頭の切れる人物として描かれているのに、真相開示のために急に判断が甘くなる。
警察全体が知っている情報と自分だけが知っている情報の区別がついていないような反応や、現場に出ないことで逆に不自然さを残す判断など、「このキャラならそんな悪手は打たないだろ」と思う場面が多かった。
現場に出るリスクと出ないリスクを天秤にかけるなら、もっと自然に立ち回る方法はいくらでもあったはずで、そこを雑に処理されたせいで真相パートの説得力が落ちている。

ハンバーガーショップの会話などもさすがに説明装置感が強く、「そこでそんな核心の話をまとめてする?」という不自然さが残った。
全体として、入口の仕掛けは非常に強いのに、出口で読者を納得させる論理が少し弱い作品だと思う。

総合すると、
叙述トリックとしてのインパクトはかなり大きい。間違いなく面白い。
でも、事件全体の因果や終盤の人物の動きまで含めると、あと半歩届かなかった。
個人的には、名作寄り。でも樽宮事件まわりと終盤の詰めがもっと綺麗なら傑作だった、という評価。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品のハイライトは、402Pの最終行に尽きるのでは?この1行を読んでどれだけ混乱したか…。もはや書いてあることの意味がわからず、この前後数頁を数回読み返してようやく理解。ハサミ男が女だなんてズルい笑!そう言われて思い返せば、氷室川出版編集部の皆さんがやたらと「ハサミ男」に優しいのが不思議だったし、第八章冒頭に男の名前が突然登場した時にも違和感を感じたんだよなー。でも文章がうますぎて勘違いしたまま辻褄があって進んで、気持ちいいくらいミスリードに乗せられました笑。てかハサミ女サイコパスすぎるね。
読み終わってすぐ、答え合わせのために再度読み返したくなる、大変おもしろいミステリー。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・どんでん返し本ではあるけどそこまでの過程がちゃんと面白いミステリーだった
・タイトルをすっかり忘れて読んでしまってたせいで口調や態度から主人公に女性のイメージを持ってしまっていたので、性別が女性でしたーっていうどんでん返しなんだなというのは気づいてしまっていた
・フェアに描写したがゆえなんだろうと思う
・ただそれがどう物語で活きてくるのかという点や主人公と警察のそれぞれの捜査が進んでいく過程は面白い
・中盤以降はもう太ったDEATHNOTEに見えた
・マスコミにハサミの情報を流して代わりに被害者の連絡先を教えてもらう一石二鳥はさながら太った夜神月だった
・警察側には相沢みたいなアフロも松田みたいな新米もいるし
・堀之内が真犯人なのは気づかなかったけどちゃんと怪しいポイントが散りばめられてたんだ
・最後に女の子の名前を聞く締め方の余韻が素敵

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2026年03月22日

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見事に騙された!
本当に、誰?????
わけが分からなすぎてそこからラストまであまり話が入ってこなかった…。
でも確かに、なんで磯部くんが突っ込んだ質問をして笑われたんだろう?ってその時は疑問に思ってはいた。綺麗な女性相手だから突っ込んだ質問をしすぎたことを揶揄われてたのかと納得。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後のどんでん返しの肝である「主人公は女性なのではないか」という違和感は、実はかなり序盤からあった。

というより、主人公の語り口や雰囲気から、頭の中に浮かぶ人物像が自然と女性になっていた。だから序盤はむしろ、「ハサミ男=語り手」という構造を自分の中で結びつけることのほうが難しかった。

そのため中盤までは、この作品のどんでん返しは性別の逆転なのだろうと思いながら読んでいた。

ただ、日高が登場したことで一度その予想が揺らぐ。
「あれ、やっぱり男性なのか」と思い直したその瞬間、私はようやく作者に騙されたのだと思う。

第二のハサミ男の正体には素直に驚いた。
けれど、物語の根幹にある「ハサミ男=女性だった」というトリックが早い段階で頭に浮かんでしまっていたぶん、ミステリー特有の、完全に足元をすくわれるような興奮は少なかった。

また、文章には難しい熟語が多く、さらに医師というもう一つの人格の存在によって物語が複雑になっていたため、読み進めるのにかなり時間がかかった。医師が二重人格の存在であることにも早々に気づいてしまったので、驚きよりも確認しながら読む感覚のほうが強かった。

何も気づかずに読めていたら、きっともっと面白かったのだと思う。
だからこそ、少し残念な気持ちも残った。

ただ一方で、自分がどの時点で何に気づき、どこで迷わされ、どこで作者の仕掛けに引っかかったのかを振り返ると、これはこれでかなり精巧な作品だったのだと感じる。
騙されきれなかったからこそ、仕掛けの構造を外側から眺めるような読書になった一冊だった。

最後、またハサミ男としての彼女が生き続けている描写はゾクッとして良かった。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近ミステリーをよく読むようになったので、有名なこの作品も読んでおこうと思い、手に取りました。
「ハサミ男」が狙っていたターゲットが、別人に殺されてしまい、「ハサミ男」が真犯人を探すという、今まで読んだことのないところから始まり、情景描写などが上手く、先が気になるのでどんどん読み進めました。
結局まんまとタイトルに騙されたのですが、本物の「ハサミ男」の方にいくつか腑に落ちない点があったまま終わってしまったので、なんとなくモヤモヤしました。(わたしの読解力不足かもしれませんが…)
叙述トリックでいうなら、私は『殺戮にいたる病』の方が読後のインパクトは上でした。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

構造で言うと、序盤〜中盤のシーンブレイク(場面転換)が独特だなと思いました。あまり重要じゃない終わり方をしたり、見せ場とのメリハリがある。ミステリはどこか重要な余白を場面転換する前に残したりするからそれが斬新。

ただ重要な場面以外が少し退屈に思えた。

でもそれのおかげでいきなり重要なシーンが来るからびっくりする、ハラハラしないシーンとの差が激しいからより一層叙述トリックを楽しめるのもわかる。

まさかの犯人視点!から始まり、自分では絶対に浮かばないであろう展開に驚かされました。

ただ数字が違うのが気になってたのと、
『わたし』と言ってたから女性かなーというのは勘づいてしまった。

けど最後は混乱せざるを得なかった!叙述トリック凄い。

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2026年03月22日

匿名

ネタバレ 購入済み

所謂叙述トリックもの
ただ、叙述トリックものを何作か読んでると耐性ができてしまうのか
期待したほどの結末ではなかったなと
これが1作目だったら騙された!ってなったかもしれない

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2023年08月27日

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