あらすじ
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
思い込みに騙された!登場人物もややこしくなくて、スラスラ読める読みやすさだった。
磯部が最後見破るのかなーとか思ってたら、最後のページになってしまった…。(笑)
Posted by ブクログ
自分が生まれる前のミステリ小説!面白い!!!!!
まず本物の殺人犯であるハサミ男が、自分のなりすましを見つけるという設定に興味をそそられた。
まず最初に気になってくるのが主人公(わたし)の言葉遣いについて、どことなく男性的にも女性的にも伝わってくるので不信感が募る。
そして偽ハサミ男に殺害された被害者の樽宮由紀子の人間性がだいぶ変わっているので、その周りの友達や男性、家族に対する考えも進むごとに変化していって面白かった。
度々出てくる医者という名の人物にも疑問を持つ点が多く、何者なんだ、、という感情はあるのに、違和感は少ないためスラスラ読める。
物語が、警察の調査の視点と、「本物」のハサミ男の視点で入れ替わり進んでいくのが、後から思えば伏線?でもあったのかもしれない。
長編だけど飽きずに読み続けられた。
個人的には、ハサミ男の正体は女性かと勘付いていたため衝撃は少なかったけれど、日高光一が出てきたあたりから雲行きが怪しくなってきて、まさか警察側の堀之内が黒幕だとは思わなかった。
最後に日高、堀之内、本物のハサミ男である安永知夏の3人が同じアパートの一室に集まった際が1番ハラハラした。
最終的には安永知夏は自白せず、堀之内の嘘の叫びでことが終わってしまう。
後から来た磯部は、知夏が入院しているその場で、本物のハサミ男の前で、他の人間がやったと思っている、という言葉を残しており、それを聞いた知夏の気持ちが気になった。
しかし、
まさか磯部が知夏に惚れ込んでしまうとは、、そして最後までハサミ男の恐怖は続いていくんだろうという想像ができて怖い。
日本語の複雑さや、言葉や概念にとらわれて読み進める自分をころっと回されたような作品でした。
Posted by ブクログ
最後で主語が分からなくなった。
今話しているのは誰だ?と問いながら
読み進めていく感覚が面白く、
終盤は一気に読めてしまった。
小説の中の言葉も良かった。
事実を掴むことが大切、
異常者の心理なんかどうでもいい、
外見的特徴を掴むことが大切。
勘や経験は、
いかにすばやく事実をつかむかという
道案内の役目しかしてくれない。
心理や内面に惑わされがちだけど、
事実を事実と認識することで
見え方は変わってくる。
言葉に惑わされてはいけない。
Posted by ブクログ
ちょっと雑学?があったのも面白い
なんとなく真相が想像できてしまったのがかなしい…
ミステリで傑作!とか帯に書いてあると余計に色々オチを考えながら読んでしまうよー
Posted by ブクログ
女性だったとは、、!完全に日高かと思ってたのに。マスコミが美少女殺し=男だろ!って決めつけて報道したせいで警察も引っ張られちゃったのかな。思い込みって怖いね!関係ないけど日頃から気をつけようと思った。しかし、ハサミ男が相当な美人みたいになってるけどでぶなのよね?たまたま登場人物みんながふくよかな女性が好みだったのかしら。あと、なんでターゲットが美少女だったんだろ?妄想人格があったり、精神的にいかれてるから幼少期になんかあって、それが原因で美少女を殺してたのかな。もしかしてどっか読み落としてるか?今まで読んだミステリーで1番長かったけど、飽きずに楽しく読めた!
Posted by ブクログ
叙述トリック巧妙で面白いんだけど、種明かしまでが長くてページが進まなかった。
警察が綺麗に騙されてて結局捕まらないのか…ってモヤモヤが残った。一方で、ラスト新しい獲物みーつけたって感じで怖さが残るのはゾクっとして良いなとも思ったり。
ざっくり2回目も読んで答え合わせも面白かった。