【感想・ネタバレ】沈黙と爆弾のレビュー

あらすじ

【第4回警察小説新人賞受賞作】

「書きぶりは堂に入っており、プロとしてやっていける風格をたたえていた」
東山彰良氏(選考委員)
「文章力が高く、スピード感もあり掴みは抜群」
柚月裕子氏(選考委員)

熊本県警本部警務部監察課の阿玉清治は非違事案の調査を命じられる。爆発事件に巻き込まれて意識不明となっている刑事の澤守が、暴行騒ぎを起こしていた疑いがあるというのだ。警察の威信に傷がつかない無難な着地を求められた。時を同じくして、熊本地震をきっかけに失声症を患っている小学生の息子が、動物殺しの疑いをかけられる。阿玉は妻や息子との関係に心を砕きながら、非違事案の調査を進めるが――。感涙の家族小説×超弩級の警察ミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ほー、澤守も鷲尾も、あの輪島でさえも"いい人”にしちゃったんだね。最後までの愚か者は首席監察官の優子で、こいつはしっかりと懲らしめてやらなきゃいけない。加奈は犯罪者だけど、生い立ちにおいて同情の余地ありかな。阿玉の妻成美は、離婚離婚って、あんた責任のとり方を履き違えるにもほどがあるよ。自分に罰をって、いやいや、それ単なる逃避でしょ。最後喜徳くん、2年間も失語症のふり、大変だったね。とは言わないそ。君ほど聡明ならば、両親に離婚してほしくないこと、先生に動物を殺めてはいけないこと、言葉でしっかりと諭しなさい。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぱっと見良い人が本当は悪いやつで、
悪そうに見える人が本当はいい人。
昔から小説ではよくある話かもしれないけれど
どんなトリックよりも気づくのが難しい、と読むたびに思います。

何重にも事実が隠され、絡みあう。
それを紐解く阿玉。
さすが最年少で出世しただけある。
仕事だけではなく、家族にも目を向けて
阿玉すごい…!と感心してしまいました。

そして船場の兄の陽や、がんを患う澤守、彩夏のその後。行方が気になる人がたくさんいます。警察小説としてもミステリとしても面白い本作。いろんな人に読んでほしい。人を守るということはどういうことか、考えさせられる小説でした。

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2026年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体として、面白い小説ではありました。

主人公の家庭の再生譚は、ぐっとくるものがありました。とは言え、かなり粗削りで、腹落ちしないところも多い作品です。本作品は、「警察小説新人賞」を獲ったのですが、評者にはかなり厳しい意見があって、書籍出版の前に大幅な加筆・修正をしているそうです。それにもかかわらず、「え〜、なんで〜」と思う部分がありました。

一番の難点は、動物殺傷犯の加奈の行動で、学校での鳥殺傷は唐突で、露見リスクの高い学校でそんなことするかよ、と思いました。要は、加奈の人物造形が浅過ぎて、唐突さと露見リスクを構わない衝動の背景(動機の回収と言えば良いでしょうか)が読者に伝わらないということです。

厳しめの評価になりましたが、今後に期待できる作品ではありました。

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2026年05月30日

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