【感想・ネタバレ】あしたの肖像のレビュー

あらすじ

自画像をライフワークとする美大三年生の小滝英哉は、教授からアルバイトを頼まれる。それは学内の事故で亡くなった彫刻家四年生・樺沢穂香の両親からの依頼で、肖像画を描くというものだった。故人を描くという難題を前に、穂香を知るため不可解な事故の原因を探ろうと小滝は関係者に話を聞く。その頃、周囲から天才と呼ばれていた同級生で、小滝の恋人でもある宇野ひなたが行方不明になっていた……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸術を志す人たちの心情とは繊細でなんと苦難に満ちているのかと思い知らされた。
才能がない自分と向き合うことから逃げるために死を選ぶことも厭わないなんて、凡人には想像できない心理状態である。
小滝は突然連絡が取れなくなった恋人ひなたの失踪理由と作品制作中の事故で亡くなった学生樺沢穂香の肖像画を描く依頼を受け穂香の過去を辿る中で、自分を見つめ傷つき絶望していく様は心がザワザワして「小滝、死なないで」と祈りながら読んだ。
ツブキリュウの存在が救いでもあった。タイムリープものは好みではないが、この作品では大いにありだ。

岩井圭也さんの作品は好きで何冊か読んでいるが、これはお気に入りの一冊となりました。

0
2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自画像を描き続ける藝大の青年が学内の事故で亡くなった女性の肖像画を描くことを頼まれるが…

天才と呼ばれる者の苦悩
才能を見せつけられる者の苦悩
ちょっと胸が苦しくなります。

そんな芸術と事故の真相を探るというミステリー要素が唆る一冊♪

やっぱり岩井作品は面白い♡





自分の過去を考える読書だったわ〜

わたしも小さい頃から絵が上手いねって言われてた。なぜか見たままを描くことができた。裕福な子の24色絵の具が羨ましかった。でも絵の具を混ぜると何色でもできると知って楽しかった。絵を描く人になりたいと思った。中学生の時に隣の男子の風景画を見てショックを受けた。漠然と何かが足りない事がわかった。将来絵を描く人になりたいと思うことを諦めた…

40代の時パート先のスーパーが某激安店と合併して激安ジャングルになった。
パン担当からPOPさんになった自分はある意味絵を描く仕事になった笑笑


ジャングルでの後半はまたいつかʅ(。◔︎‸◔︎。)ʃ








0
2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸大で油画を専攻する小滝と、突然行方不明になった彼女のひなたとの関係、そして小滝が肖像画を制作することになった故人、樺沢ほのかの死の真相、この2つを軸に展開されるちょぴっとSF(?)要素も含む物語

自分を知るために自画像を書き続けていた小滝ですが、ひなたの失踪を引き金にして自分自身の中にあった劣等感や虚栄心、ひなたへの少し歪んだ羨望にも気づいていきます。

恋人の失踪の真相に近づくにつれて、そういった自分の情けない部分にも容赦なく向き合う羽目になり、葛藤を抱えきれずに勢いのまま線路に飛び込もうとするのですが、、、。

とある人物のおかげで命拾いし、ほのかの死の真相にも納得のいく答えが見つかり、もう一度自分の人生と向き合う覚悟が芽生えていく小滝。

それを支えてくれたのは、ひなたの描いた自分の肖像画。
きっと描かれていたのは、見栄も虚栄もない等身大の自分だったのではないでしょうか。

ストーリー展開は2つの謎に近づいていく過程がとても惹き込まれ、非常におもしろかったです。

ただ、めちゃくちゃ個人的でデリケートな内容を、事情を知らない人もいる前で喋り始めたり勝手に口外してしまうのは、友達として(人として)どうなの?って結構本気で腹が立ちました。

そりゃ小滝も自暴自棄になってしまうわ、と。
確かにその件は必要だったかもですが、もっと他の手段もあった気がする、、、。

0
2026年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もがいたり悩む姿は芸術を専攻する人達なら大きく共感するところだと思う。ツブキリュウの存在が消化不良なところが残念。ひなたの妊娠はとても驚いた。

0
2026年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デビュー作「永遠についての証明」の芸術編と思わせる展開だったが、エンドは違っていてなんだかホッとした。

音信不通になった理由は解けなかったけれど、
なるほど、従弟については、結果あるあるかなというオチも。

いずれにしても、未来は明るい、そう想像できる世界があった。

0
2026年02月22日

「小説」ランキング