【感想・ネタバレ】おれのおばさんのレビュー

あらすじ

ある日突然、父の逮捕を知らされた陽介。父が横領した金を返済するため、陽介は都内の名門中学を退学し、母の姉が運営する札幌の児童養護施設、魴ぼう舎(ほうぼうしゃ)に入ることになる。急激な暮しの変化に当惑しながらも、パワフルなおばさんと個性豊かな仲間に囲まれて、陽介は“生きる”ことの本質を学んでゆく。ときに繊細で、たくましい少年たちの成長を描いた青春小説。第26回坪田譲治文学賞受賞作。

【ナツイチ2013対象作品】

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中学2年生の陽介がいいのです
いい子ちゃんじゃないけど、根性あって
素直というか正直で、まさに青春真っ只中の男の子
こんなこと起こっちゃって、
でも、グレる暇もめげる暇もなく怒涛の展開で
一歩ずつ知らない間に成長している姿が
清々しくて、応援したくなりました

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2015年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おばさんがかっこいい。児童養護施設は何かしら訳ありの子達がほとんどだが、主人公の葛藤と心の成長が微笑ましかった。
「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそいつか全てを知っても、それまでと変わりなくつきあい続けられるのだ」刺さる言葉でした。続編があるようなので読んでみたいです。

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2023年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良くありそうで、なさそうなお話。父親が横領で逮捕され、おばさんのもとに預けられることになった中2の陽介。おばさんは児童養護施設に訳あっていられなくなった中学生14人の暮らすグループホームを営んでおり、そこに暮らす卓也や健司、ありさ、奈津と共同生活を送ることになる。
まず感じたのは、陽介のおばさんの器の大きさ。中学生って自分の子どもでさえもてあますような、大変な思春期真っ只中なのに、14人も面倒を見る。いやいやすごい。大量の卵が割れてしまった時に、ホットケーキ大食い選手権をしたり、子どもが施設に入っている事情を教師がうっかり保護者に漏らした時には正面切って学校と対決したり、夏休みに子どもたちを奄美大島に行かせて色々な経験をさせたり、いやー、恵子おばさん、かっこいいわ。
でも一方で、大学中退、劇団の設立と解散、離婚、一人娘は別居、と苦労も多い人生。この話の最後に大きな決断をする恵子おばさん。陽介よりも恵子おばさんのその後のほうが気になるのはなぜだろう。

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2021年08月07日

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