【感想・ネタバレ】おれのおばさんのレビュー

あらすじ

ある日突然、父の逮捕を知らされた陽介。父が横領した金を返済するため、陽介は都内の名門中学を退学し、母の姉が運営する札幌の児童養護施設、魴ぼう舎(ほうぼうしゃ)に入ることになる。急激な暮しの変化に当惑しながらも、パワフルなおばさんと個性豊かな仲間に囲まれて、陽介は“生きる”ことの本質を学んでゆく。ときに繊細で、たくましい少年たちの成長を描いた青春小説。第26回坪田譲治文学賞受賞作。

【ナツイチ2013対象作品】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2024.12.23〜26
インスタのおすすめで見かけて。
主人公が、とても、勉強が出来るにしても、出来すぎている感じがした。それとも今の時代の子はこういうやつもの?と思ったら15年前の本だった。やっぱり、自分の事を客観的に見る事が出来すぎていると思う。
けど、おばさんのような人がいて、福祉を受ける人たちが幸せになれるといいし、問題になったクラスメイトたちのように、こういう人と触れてきっと何かを考える機会に出会える人がいる、っていうのはいいなぁ、と思った。
自由に生きてるように見えるおばさん。強い。
歳を取れば取るほど自由に生きるのが難しいと分かるし、若い頃よりは世間も分かって、やりたい事をするのが難しいと感じるけれど、おばさんのように生きられるのは幸せだと思った。
記録しようと検索したら、続きもあるみたいだから、読みたいな、と思う作品だった。

0
2024年12月26日

Posted by ブクログ

元気がもらえる物語!
現実味感は薄いけれど、この様な環境を子供達に与えられる様な自分になりたいという思いを強くさせてくれる。

0
2022年07月19日

Posted by ブクログ

非常に読みやすい文だった。揺れ動く人の心(大人も子供も。)の描写がとてもリアルで、自分の身の振り方をこれから考えていかなければいけない今の私自身にもとても刺さった。

また、個人的には、自分の属する集団とは「自分と大体同じレベル」であることが多いと思う。お金持ちの子供が良い学校へ行き、いい企業に就職して、ずっとそれが続いていく。主人公の陽介はある意味ではそれを外れた場所に来た訳で、それこそ何事もなく生きてきたなら関わることの無い人達に囲まれて成長出来たことは良かったのではないか、と思った。

0
2022年03月08日

Posted by ブクログ

主人公の男の子が、まっすぐでかっこよかった。「夫婦であり、親であるということは、そんなにも難しいものなのか」。逮捕されたお父さんが弱い人間だから、そういう弱い人って人間関係が近い家庭というものは作れないのかもしれない。

0
2016年01月10日

Posted by ブクログ

一気読み、文体も読みやすく楽しい時間だった。
過酷な状況下で少年が大人になっていく話。少年が賢すぎ逞しすぎるけど小説だしいいか。
なんせおばさんがパワフルでカッコ良いのに人間臭くて好き。続きが読みたい

0
2025年01月11日

Posted by ブクログ

なかなかありそうにない設定ではあるが
主人公の「おれ」が
初めて会う「おばさん」を通して
成長していく姿に心揺さぶられた

親はなくても子は育つ
どころか
親がない方が子は育つ
のかもと思わせられた

0
2024年01月07日

Posted by ブクログ

おれのおばさんシリーズの第1弾。平穏に暮らしてた両親と、おれ陽介は、父が浮気と横領をし逮捕された事で叔母が営んでいる養護施設で暮らす事になる。読みやすい文章と軽快な表現ですぐ読み終えた。続きが気になるところ。

0
2023年09月19日

Posted by ブクログ

ある日突然自分を取り巻く環境が変わる。

小公女ならずとも、むかしからよくあるテーマだけど、この主人公が平凡なようでいて、なかなかにスーパー中学生なので、そこがいい。

変に卑屈にならず、賢いので自分を取り巻く環境に自分をうまく適応させることができる。

タイトルの「おれのおばさん」もすごいけど、主人公の陽介くんもなかなかにすごくない?ってのが感想です。

面白かったー!

0
2020年04月18日

Posted by ブクログ

おばさんの運営する養護施設に住む羽目になってしまった中学生の話なのだが、周りの人々と交流しながら、前向きにたくましく成長して行く姿に引き込まれた。続編もすぐに読みたい。

0
2019年03月11日

Posted by ブクログ

「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそ、いつかすべてを知っても、それまでと変わりなくつきあいつづけられるのだ。」

父の横領が発覚し、進学校を退学、一家は離散。この理不尽な状況を嘆くのではなく、自分を客観視し、すぐに行動にでる主人公。それは彼が置かれた環境が、児童養護施設であり、いろいろなものを抱えた子供が自分以外にいること、また見守ってくれている大人がいたことが大きかったからだと思う。お互いを気遣う優しい気持ちであふれた一冊。

0
2017年08月06日

Posted by ブクログ

第26回坪田謙治文学賞受賞作。

名門中学に通ってた陽介の父親が横領で逮捕。
母のおばさんが営む児童養護施設で、暮らすように。
朝は基礎英語を聴き、種に交わらないようこつこつ勉強。
読みやすく人情味もあって好きな本だった。

0
2017年05月08日

Posted by ブクログ

物語の舞台は札幌にある児童養護施設『魴鮄舎』
主人公は、父親が愛人に貢ぐために横領して逮捕されたせいで名門中学を退学し、母親とも別れて暮らさなければならなくなった陽介。
『魴鮄舎』は母親の姉ではあるが、パワフルすぎてアンタッチャブルで疎遠になっている恵子おばさんが経営してるのだった。。。じゃじゃーん

母親とおばさんの生き方、考え方の違い、思いのすれ違い、でもそれぞれが自分の道を懸命に生きている。
フツーはこんな父親とはさっさと離婚、と思いきや、この陽介の母は離婚せず、家を手放し、息子を仲たがいしている姉に頭を下げて託し、住み込みで働きつつ、夫の刑罰軽減のために奔走し、借金返済の道を選ぶんですよねぇ・・・あ、ありえんっっ!!!

しかも、陽介がまた幼い少年らしく泣いたりするわりには、賢さの賜物なのか、妙にしっかりといろんなことを考えたりするのだ。そのアンバランスさが中学生らしいというか・・・、なかなか興味深いものがある。
そして、自分や母親をこんな目に合わせた父親をどうしても憎めないのですねー。優しい父親らしいです。

そんな父親が単身赴任先では愛人にマンション買ってあげるために横領までしちゃうんだから、人間ってホントわからないですよねー。うわー、コワコワですぅ~ww

とはいえ、人は逆境に陥ってこそ真価を発揮するもの。
困難にあったときこそ、成長する最大のチャンス!
な~んて、まったく簡単なことではないけれど、そしてこんな理不尽な目には遭いたくもないけれど、順風満帆な人生なんて、ちょっとつまらないと思いません?w

また『魴鮄舎』には、いろんな仲間がいる。問題も起きる。でも、仲間と、支援してくれる人と一緒に、それらをも受け入れ、時には立ち向かい、糧としていくのだ。

負けない、折れない。
でもそれは自分の力だけでなく、必ず誰かの助けがある。具体的な手でなくても、いつかの誰かの言葉だったり、いつかの誰かとの思い出だったり、読んだ本の中にあった言葉だったり。

そんなこんなでいろいろあるけど、ここはひとまず大団円・・・とはならない。おばさんはラストになってまたまた唐突な宣言をするw

いくら頑張ってやってても、自分に嘘をついて生きているんじゃしょうがない!
なーんて思ってはみても、なかなか実行には移せなかったりするものですが、このおばさんはあくまでもパワフル!一度きりの人生、体を張って生き抜くつもりのご様子、波乱万丈どんとこいっ!ってなもんですww

あれ?前評判が高かったせいか、読んでる時は「それほどでも?」って感じでしたが、結構語っちゃってますねww

「おれのおばさん」には続きがあるみたい?
とりあえず続けて読んでみよ~っと♪

0
2016年08月13日

Posted by ブクログ

主人公、中2の陽介が、父親が横領で逮捕された為、突然の幸せな生活から、児童養護施設へ。母親は住込みで一人、働きに出る事に。それでも、グレずに力強く生きてゆく物語。ストーリーにドンドン引き込まれ、一気に読んだ。
色々あるけど、頑張れよ、、と応援したくなった。

0
2016年04月20日

Posted by ブクログ

陽介は名門中学で勉強に勤しむ14才。過保護気味の母と銀行員の父と3人で破綻の無い人生を送っていたはずだった。
ある日父が業務上横領で逮捕される。3,500万円を着服し、愛人に1,000万円のマンションを購入。残った2,500万円を運用し穴埋めしようと画策するもリーマンショックの影響で全て水の泡と変わった。

陽介は母と犬猿の仲の叔母に預けられる。
叔母は北海道で児童養護施設の寮母をしている。
叔母は穏やかで上品な母と違い、とにかく豪快でユニーク。
寮生と野球拳をやろうとして止められたり、ミスで割れてしまった卵を使ってホットケーキ大食い大会を開催するなど豪放な人物。
かつては医大を中退し劇団を立ち上げたりと若いころからパワフルだったようだ。
陽介は自分を律して、施設暮らしとはいえ学力を下げない様に日々勉学に勤しむが、高飛車な所は無く、仲間たちと楽しく生活をする。
親友とも言うべき施設で暮らす卓也とも心を通じ合わせる。
さまざまな事件が勃発するが、皆、心優しい責任感のある大人の協力で乗り越えて行くので有った。
そんな中で芽生えた淡い恋、親へ反発、また感謝が彼を成長させていくのでありました。

この陽介君、秀才なのですがそれを鼻に掛けた所は無く、さりとて自分自身はしっかり持っているという素敵な男の子で。
さらに寂しさや不安で泣いてしまったり、好きになった女の子と一緒にいるだけで頭おかしくなってしまうくらいうれしくなってしまったりと母性本能もくすぐる要素が有ります。かわいいですね。

母は父親と離婚せず、父の更生を手助けし、金を一緒に返すという決断をするのですが、駄目おやじと30年会っていない私としてはそんな男見捨ててしまえ!と冷たい思いで見てしまいますが、人生いろいろですね。

続編有るみたいなので機会があったら読みたいです。

0
2015年09月21日

Posted by ブクログ

銀行員の父親が横領で逮捕され、母親とも離れ、母の姉が経営する札幌の養護施設に入ることになった中学生・陽介。元舞台女優のおばさんと施設の友人たちと暮らしていくなかで、大事なこと大切なものを知っていく。
何より、おかれた状況はドン底なのに、前向きな姿勢を失わない陽介に共感する。相手が善い人でもそうでない人、ましてや愛人に貢ぐために罪を犯した父親からも、何かを学ぼうとする気持ちが立派である。逞しく明るく生きていくという、出来そうでなかなか出来ないことだけど、今日から私も前を向いて歩いていこう。

0
2015年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学2年生の陽介がいいのです
いい子ちゃんじゃないけど、根性あって
素直というか正直で、まさに青春真っ只中の男の子
こんなこと起こっちゃって、
でも、グレる暇もめげる暇もなく怒涛の展開で
一歩ずつ知らない間に成長している姿が
清々しくて、応援したくなりました

0
2015年01月02日

Posted by ブクログ

父親が横領で逮捕され、名門中学退学を余儀なくされた陽介。
母の姉である児童養護施設を運営するおばさんに預けられる。
そこで出会った仲間たちに助けられながら、色々なこと学びながら、将来の夢も諦めない陽介はたくましい。
作中の『人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそ、いつかすべてを知っても、それまでと変わりなくつきあいつづけられるのだ』という一節が心に残った。
ここでは言い切ってあるけど、これって意外と難しいことじゃないかなって気もする。
だけど、みんな頑張って生きているって感じられる作品って好きだなぁ。
続編も読みたい!

2014.12.21

0
2014年12月21日

Posted by ブクログ

養護施設『魴鮄舎』。そこは陽介の迫力ある個性的な叔母さんが仕切る場所。エリート一家が崩壊して、ここ北海道の叔母の施設に世話になることになった秀才陽介が、本当の賢さ優しさ逞しさを獲得していく様が小気味よい。本当に中学生?と思うことしばしばではあるけれど。人は困難にあったときが、成長する最大のチャンス。陽介と魴鮄舎のこれからの成長が楽しみですね。

0
2014年08月17日

Posted by ブクログ

父親が横領で逮捕され、埼玉の家も処分するため、母の姉の住む北海道へ移住することになった陽介。母の姉の恵子は、寝たきりになった祖母の世話を行いながら、孤児や家庭に問題があって家から出た中高生たちの世話をしていた。親のいない家庭に問題のある少年少女たちと、厳しい恵子との生活の中で、様々な出会いをしていく

タイトルから、ユーモア小説家と思いきや、親が逮捕されたところからスタート、虐待などで問題のある家庭の人々、離婚など、ちょっと盛り過ぎなんじゃないの?というレベルで色々あるため、割と重め。だが、ストーリーがそこそこ進んでいくため、息をつかせず読ませる。

一方で、時系列が突然戻ったり、会話の直後で主眼が移っていたりと、途中でだれがどうしたのかわかりにくい部分があり、時々引っかかるのが難点。薄い本なんだから、もうちょっと場面の移り変わりに説明があってもよいのではないか。

この作品は作者の文庫第一弾らしく、「おれの」シリーズで売っている模様。テーマも含めて宗田理っぽい。憧れなのかね。

0
2025年06月05日

Posted by ブクログ

佐川さんの文体はやっぱり好きだ。
人間は脆いけど、つながった人間は強い。
人生の巡り合わせ、自分らしく生きること、権利と義務、不遇の中での幸せなど、人生色々を疑似体験させてもらえるような作品。

0
2024年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おばさんがかっこいい。児童養護施設は何かしら訳ありの子達がほとんどだが、主人公の葛藤と心の成長が微笑ましかった。
「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるのだし、だからこそいつか全てを知っても、それまでと変わりなくつきあい続けられるのだ」刺さる言葉でした。続編があるようなので読んでみたいです。

0
2023年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良くありそうで、なさそうなお話。父親が横領で逮捕され、おばさんのもとに預けられることになった中2の陽介。おばさんは児童養護施設に訳あっていられなくなった中学生14人の暮らすグループホームを営んでおり、そこに暮らす卓也や健司、ありさ、奈津と共同生活を送ることになる。
まず感じたのは、陽介のおばさんの器の大きさ。中学生って自分の子どもでさえもてあますような、大変な思春期真っ只中なのに、14人も面倒を見る。いやいやすごい。大量の卵が割れてしまった時に、ホットケーキ大食い選手権をしたり、子どもが施設に入っている事情を教師がうっかり保護者に漏らした時には正面切って学校と対決したり、夏休みに子どもたちを奄美大島に行かせて色々な経験をさせたり、いやー、恵子おばさん、かっこいいわ。
でも一方で、大学中退、劇団の設立と解散、離婚、一人娘は別居、と苦労も多い人生。この話の最後に大きな決断をする恵子おばさん。陽介よりも恵子おばさんのその後のほうが気になるのはなぜだろう。

0
2021年08月07日

Posted by ブクログ

時間をかけて、やっと読み終わった。

主人公が結構客観的に物事を捉えてたし、友達の卓也もすごく大人だな〜と思った。卓也カッコイイ。
それに対して、おばさんは奔放な人だな〜という印象。最後の下りとか、さすがにちょっと自由すぎるでしょ笑と思った。その突拍子のなさがおばさんの魅力ってことは分かるんだけど、身内にいたら多分嫌いになってる笑
最後の方はわりと畳み掛けるような展開だった。
続きも読むかな〜

0
2021年05月22日

Posted by ブクログ

おばさんのような大人がそばに居てくれたら、子どもは安心だろうなぁと思う。こういう感じ好きだなぁと思う人と人との距離感が描かれていて、この感覚を子どもの頃に持てたら、大人になってからも生きるのが楽に、おおらかになるだろうなぁと思いました。こういうことを声を大にして言ってほしいよね、大人に。

0
2021年03月22日

Posted by ブクログ

何かタイトルから、思春期の少年がきれいな叔母さんにあこがれるみたいな話かと思いきや、そういうおばさんじゃなかった。父親が会社の金を横領して捕まって一家離散状態になり、埼玉から札幌で児童養護施設をやってる母の姉に預けられた少年の話。
わりと冒頭で自分で自分のことを考えるときの一人称が「ぼく」から「おれ」になったって話が出ていて、「おれ」になったのは立ち向かわないといけない状態になったからみたいな主人公の思いが書かれていて、なるほどなと思った。
東大進学率も高い私立の進学校に通っていた主人公が、頭がいいだけでなくけっこういい人だった。思春期の頃ってもっと仏頂面だったり頑なだったりしそうだけど、わりと涙したり感動したり恋らしき思いに正直だったり、ちょっと意外な描かれ方でよかった。

0
2020年11月24日

Posted by ブクログ

父が横領で逮捕され、名門中学二年の陽介は学校を変え母から離れ、伯母が運営する児童養護施設に預けられる。施設に深入りしない描写の為に陽介も共に旅行に行ったり暮らしたりする仲間たちとの日々もごく普通であるように感じられる。伯母にとっての芝居も描写はなくただ文があるだけで脇道だからかなという印象。爽やか。

0
2018年10月10日

Posted by ブクログ

佐川光春さんの本は2冊目。
最初に読んだのが『おれのおばさん』に続く物語である『あたらしい家族』
どちらが先でも問題ないのだけれど、本作品を読んでからの方が、なるほど~、と思ったかも。

突然、父が逮捕されてしまった中学2年生の陽介。
母の姉が経営する児童養護施設で暮らすことになる。
様々な問題を抱えながら、中学生なりに前に進んでいく姿が気持ち良い。

0
2018年08月07日

Posted by ブクログ


大手銀行に勤める父親が、愛人へ貢ぐ資金の為に、顧客の金3,500万円を横領し、逮捕。
故に、主人公の中学二年生で勉学優秀な息子は東京から北海道の児童養護施設へ移住することに。
母は夫の失態を許し、また家族で暮らすため、自宅も売っ払い、一人住込みの仕事を始める。

児童養護施設の主である、主人公の叔母。
豪快。
本来ならシリアスになるであろう状況ではあるが、非常に明るく前向きな一冊。
青い春の真っ只中にいる思春期の少年が、「ぼく」から「おれ」に脱皮する青春物語。


0
2018年01月15日

Posted by ブクログ

都内名門中学に通う主人公が、父親の不倫→横領→逮捕で叔母の児童養護施設に急遽預けられる所から物語が始まる。冒頭で自分を表す一人称の話が興味深い。本来''ぼく"であった主人公が"おれ"と言わなければならない程人生が変わってしまうが、色々な過去を持つパワフルな叔母や児童養護施設の仲間等と触れ合ううちに少しづつ成長していく様に心打たれる。身勝手な大人に振り回されても子供達は必死で生きているのだ。ラスト1行の叔母へのエールは成長した"本当のおれ"と言う意味で胸熱くなった。

0
2015年11月10日

Posted by ブクログ

中学生が大人になっていく過程の、成長物語、かなぁ。
あの事件が起こらないまま成長したら主人公はちょっと鼻持ちならない大人になっていてもおかしくないけど、周りの人たち(大人も子どもも)のいろんな事情を知って、たくましくなったんじゃないかな。

0
2019年05月26日

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング