【感想・ネタバレ】舞姫・うたかたの記のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

うたかたの記:
何とも救いのない話。国王の身勝手に振り回されるマリイ親子。権力者から一方的に向けられる恋慕の情は怖い。(これは先輩後輩程度でも成り立つでしょう。)妻が襲われて、王に殴りかかるスタインバハ、アカデミー賞のウィルスミスを彷彿としてかっこいい、けどどちらも失うものが大きいことは、教訓にせねばならんのかな。

ふた夜:
ちょっと文語だと難しくて口語訳を読んでしまった。戦争、駅など、今の時代とは違うものが文語だと分かりづらい。
親の都合で結婚させられるのは、「文づかい」に通じるのかな。文づかいより救いがないのが辛い。

舞姫:
ロマンチックな話かと思いきや、クズのバッドエンドの話なんだな。情に負けても、子は成してはならん。豊太郎はそのままプロイセンで生涯を終えるべき。エリスを幸せにして欲しかった。
とはいえ、舞姫=貧しい、など、時代背景に沿った内容で、当時に思いを馳せた。

文づかい:
この話は好き。イイダ姫の父の、「血の権の贄は人の権なり」と言う言葉に、優れたものを持つ人でも、何かを犠牲にして生きている、という意味を感じ、ハッとした。我が身の上を嘆くイイダ姫が、胸中を明かして、想い人と結ばれずに物語が終わるところも現実味があってよい。(でも、どうなったんだろう)

普請中:
口語になるとこんなに読みやすいのかと思った。(舞台が日本であることにも関係するかも)
内容は短いが、当時のホテルでのシーンに思いを馳せることができた。

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2022年04月03日

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