あらすじ
アイディアは思いつくものではなく、生み出すもの―ベストセラー「ひとつ上のアイディア。」をはじめとする“ひとつ上シリーズ”の著者が、33年のキャリアから編み出した「アイディア開発法」を公開。数々のブームをつくったトップクリエイターならではの出色の1冊。
若い頃、「アイディアが出ない」「オレには才能がない」と悩んでいた著者が、その後、「アサヒスーパードライ」「フェアレディZ」をはじめとするヒットCMをコンスタントに生み出せるようになったのは、独自のアイディア発想法を編み出したからだった。
基本ルール「3回3ラウンドの法則」から「アイディアが生まれる会議の法則」「アイディア研修のやり方」まで、毎日企画を考えているプロフェッショナルの現場の技術を収録。
ベストセラー「ひとつ上のアイディア。」「ひとつ上のチーム」などの「ひとつ上シリーズ」の著者が書き下ろしたアイディアバイブル。
【著者】小沢正光(おざわまさみつ)
博報堂 執行役員/エグゼクティブクリエイティブディレクター
1951年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部哲学科卒。博報堂入社後、第二制作局グループヘッド、MDU第一制作局グループヘッド、博報堂シーアンドディ代表取締役兼クリエイティブディレクターなどをへて現職。ビール業界で不動の地位を確立したアサヒビール「アサヒスーパードライ」のほか、日産自動車、全日空、ブリヂストン、イオン、日立製作所、アップル・コンピュータをはじめとする多数の広告の企画制作やブランディングを手がけた。著書には「プロフェッショナルプレゼン。」(インプレスジャパン)ほか、共著書に「ひとつ上のプレゼン。」「ひとつ上のアイディア。」「ひとつ上のチーム。」(インプレスジャパン刊)などがある。
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Posted by ブクログ
『アイデア開発の原則は「3回3ラウンド」だ。3回は、「書き出す」、「整理する」、「チョイスする」の3つの作業を意味する。』
『あいまいな思考は書くことで具体化する。』
『書くのは手書きがいい。』
『(書く段階で)大切なのは、思考を排出することである。』
『時間は区切ったほうがいい。(中略)長くてもせいぜい2時間が限度だろう。』
『「整理する」段階のテーマは、「整理する」ことであって、「チョイスする」ことではない。アイデアの良し悪しを吟味しようとしてはしけない。』
『完全性より適時性。』
『適時性。時間までに間に合わせることが第一条件。』
『渾身のアイデアは、「序破急」の「急」で生まれることが多い』
『最後のヤマに「急」をもってくることができるかどうかが、スケジュールの肝だろう。』
『理解に時間がかかるものは、すぐれたアイディアではない。共感を得やすいものは、往々にして普遍的なコンセプトをもっているものだ。』
『拝借したアリモノを咀嚼し、自分のものとして再構築することができてはじめて、すぐれた引用といえる。』
『オリジナリティというのは奇抜な個性のことではないく、誰もが思いつきそうなことを、誰よりも深く考えたときに付加されるものだと私は思っている。』
『アイディア会議では、参加するスタッフはおのおの、議論用のアイディアをもちよることが前提である。当然、その案もちょっとした思いつきのようなものではなく、各自で「3回3ラウンド」を実践し、自分なりにベストをつくしたものでなくてはならない。』
『それを会議というリングで戦わせ、ブラッシュアップしたり、他のスタッフのアイディアと組み合わせたりしながら、練り上げていく。』
『できれば、そこでも2度、アイディアを壊したい。そして3回の会議を生き残ったものが正真正銘の本物だ。』
『チームでアイディアの開発に取り組むときには、最初に指揮官の役割を担う人がアイディアを出していく方向性をある程度明確に示さなくてはならない。』
『アイディアは恥ずかしいもの。』