あらすじ
「時間を超えた逆転劇」、それが、冴えない始祖、ユーグ・カペーが頭の中で描いていたことなのか? 「名ばかりの王」から300年の時を経て、ローマ教皇、神聖ローマ皇帝と並ぶ権力者としてヨーロッパに君臨するまでの物語。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
カペー朝の始祖ユーグ・カペーは凡庸な男でした。周りを強力にして華麗な敵たちに囲まれながら、どのように王家はローマ教皇や神聖ローマ皇帝と並ぶ存在に成り上がっていったのか? フランス王朝の礎を築いたカペー家300年の軌跡を、当代一の西洋歴史小説家が鮮やかに描きます。
Posted by ブクログ
この時代のフランスという国家は色々分かりにくいというか不思議な状態の国だったという印象が学生時代からあったな~。王に権力があまりなくいつも内乱が起きていて臣下のノルマンディ公がイギリス王だったり・・・。そんなフランス王が徐々に王国をまとめて過程が分かりやすかった。フィリップ尊厳王やルイ聖王など教科書では名前だけの人物たちの動きやイギリス、十字軍でのリチャード獅子心王との対立、ジョン王と教皇の関係など興味深い話が多かった。2も早く出ないかな~(笑)
Posted by ブクログ
この時期のフランスについてよく知れました!面白かったです。
筆者は中世フランス史専攻で小説家とのことで、お堅い歴史書を読むより、こちらのほうが砕けた文体でリズム感のある語りだったので、親しみやすいかも。
しいて言えばオジさま向け。