あらすじ
現役トップ・トレーナーが明かす最新競馬論。馬の血統から距離適性、G1馬と普通の馬の違い、強い馬を育てる調教、レースの選び方、そして騎手の巧拙まで。常識が変わり、ますます競馬が楽しくなる話満載! (講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
少し古いけれど調教師目線の本なので、予想屋さんとは違う意味で得るところがあるかも知れないと思って読んでみた。
意外と大変な厩舎の実情。生業としてやって行くためには、勝つことよりも稼ぐことが求められる。
稼いでいれば、大きな夢も見られるし、夢を追いかけることもできる。
だから、手駒をきっちりと回してちゃんと稼いでいくことが大切。厩舎に入った時点で、馬は出来上がっているわけだ。
ビジネスだから合理的に考えよう。能力のある馬は上のクラスで、能力の無い馬は下のクラスで。それぞれの居場所を見つけて、その場所で勝たせてあげる。
う〜ん、馬たちが会社の社員のように見えてくる。
でも、会社の中心にいるのは馬。これは馬を生かすために考えられたシステムであり、意外といい会社かも知れない。
考え方が結構アグレッシブなので、多くの厩舎の実態とは言えないかも知れないけれど、調教師の考え方の一端を少しだけ理解できたかも知れない。
だからと言って、こちらの勝率がアップするわけではないのですが。