【感想・ネタバレ】夜の果てまでのレビュー

あらすじ

二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる彼女と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった―。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。著者会心の最高傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

複雑な気持ちにさせる小説。

良いのか、悪いのか…

ただ、大事なもの、大切なものは、手放しちゃいけないと考えさせられた。

0
2012年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二年前から付き合っていた彼女から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。
Mさんは、俊介がバイトしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜にやってきては、必ず「M&M」を一つだけ万引きしていくのだった。
彼女の名前は涌井裕里子。
俊介よりもひと回りも年上のその女性は、ラーメン屋の店主の元に後妻として嫁ぎ、ラーメン屋との前妻との間の中学生の子供を育てている女性だった。
最初は、興味から裕里子に近づいた俊介だったが、次第に二人は惹かれあっていく。

気持ちが抑えきれなくなった二人は、自分に正直になるために全てを捨てて、東京へと逃げることを決意する。
その後、裕里子の妊娠をきっかけに一度は離れ離れになった二人だが……という話でした。

なんというか、最初、表紙がとても綺麗な想定だったので、切ない系の話かなあ……と思っていたんですが、読んでびっくり。超・どろどろ。
不倫から始まって逃避行、スリ……。
どちらかというと、北大に勤めてて、新聞社志望の真面目な学生だった男の人がそこまで落ちてしまうものなのか……と恋愛の恐ろしさを感じました。
不倫要素てんこ盛りなので、ダメな人は本当にダメだと思うんですが、裕里子の境遇にも同情すべき点は多々あって。
裕里子は、結婚してるけれど、夫は前妻と現在も会っていて、週に1回は相手の家に泊まってくる……となれば、それがどこまでの関係かはさておいて、妻としてはいい気分ではないよなあ……と考えてしまいます。
そういういろいろが積み重なった上での今回の恋愛につながっていて。
それにしても、もうちょっとお互いにストレートに幸せになる方向に持っていけなかったのかと、ある程度真っ当な常識の範囲で育ってしまった私なんかは思ってしまうけれど、そういうことじゃないんですよね。

まあ、いろいろ意見はあるとは思いますが、これはこれで面白かったです。

0
2015年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2年付き合っていた彼女から突然の別れを切り出された北大生・安達俊介。偶然入ったラーメン屋で出会った女性・涌井裕里子。彼女は俊介がバイトしているコンビニに、土曜の夜に現れて必ず「M&M」をひとつだけ万引きしていく、、、


21歳の大学生と一回りはなれた若妻との恋愛小説。
リアルな描写でありながら不倫での駆け落ちという非日常。なのに重たい読後感なのは文章力によるものが大きいのでしょう。

0
2014年08月18日

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