あらすじ
【イラスト付き】 恋人小山臣の赴任先で暮らす秀島慈英は、かつて自分を陥れた鹿間に呼び出され、東京の彼のもとを訪れた。そこで倒れている鹿間を発見、そのまま何者かに頭を殴られ昏倒してしまう。知らせを受けて病室を訪れた臣を迎えたのは、臣について一切の記憶を失った慈英だった。冷たい言葉を投げつけてくる慈英に臣は……!? 大人気シリーズ全編書き下ろし。
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Posted by ブクログ
慈英×臣シリーズの第4弾(番外編除く)。
「臣さん、大人になった~!」と、ただ一言の作品。
慈英がとある事件に巻き込まれて記憶喪失になるけれど、それが臣に関することだけが抜けているという、ありふれているいえば、ありふれているストーリー。
慈英が「これでもか」ってくらいに臣を拒絶し、けれどそれでもめげない臣がけなげで、切なくて、もうそれだけで☆5つ(笑)
だけど、慈英が記憶喪失で精神年齢が大学生時に還っているとはいえど、実際に大学生だったときの慈英を思えば、周りの人間は目に入らないほど・記憶にも残らないほどにスルーなので、イライラ感だとしても臣の存在を意識しているってことは、臣が同性であるが故に自分の気持ちに気づかなかった、って感じかな?
けれど、臣を拒絶しまくったことを「後で死にたくなるほど後悔する」っていうのは、記憶をなくしている慈英ではなく、むしろ、記憶を取り戻した慈英でしょう??と思うので、記憶を取り戻した後の慈英が書き下ろしSSカードの「罪悪感でもあるのか………とことんあまい」の1文で済ませてあるところに違和感。
慈英が記憶を取り戻した後の話がさら~っと終わっているところがちょっと残念。
Posted by ブクログ
慈英×臣シリーズ5
*初出一覧*
はなやかな哀情…書き下ろし
画家×刑事
今回は記憶喪失モノでした。あとあとの説明で態度とか忘れた理由とか納得したけど…やられた臣くんからしたらたまったもんじゃないよね…(-_-;
ぐるぐるしてる慈英がヒドいけど可愛いので、楽しかった(笑)
崎谷さんの作品はリンクしてるものが多いので、今回もところどころで「福田美術」など見た名前が登場しております~。
Posted by ブクログ
一度作り上げたものを壊す、というのはその作品を結果的に長く生きながらえさせるために必要なものだとは思うのですが…。
記憶喪失、という展開自体は嫌いというより好きな方ですが、なぜかこの作品はなかなか読むことができませんでした。
前作まで、7年以上かけて2人が作り上げてきたものをあっさり突き崩される現実を見たくなくて。
それに苦しむ臣を見たくなくて。
きっとハッピーエンドなんだろうと思いながら、それでも確信が持てず、もっとも邪道な読み方である「ラストを先に読む」を実行してしまいました。
お話や展開や二人の距離感、どれも素晴らしかったです。
ただ、読んでいる間中ずっと胸が痛くて、自分が落ちているときには読めないなと思いました。
臣に感情移入しすぎなのかもしれません。