あらすじ
仕事なし、彼女なし、借金あり。とにかくツイてない。律儀なことが唯一の取り柄。そんなノボルに持ちかけられたのは、絶対に失敗するはずのない完全誘拐計画。その報酬は一千万円。人生を立て直すためのたった一度の犯罪。そう誓って受けたこの仕事。だが彼は、身に覚えのない事件の殺人犯になっていた。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
サイコパス弁護士との息が詰まる展開も、最後にはサイコパスを撃退し、デッドボールからの「痛快」を味わえる作品。報われない人生を送るノボル。彼女との別れ話、借金16.5万円が返せない。丁度やばい人からやばい仕事を引き受ける。仕事内容は金持ちの子どもを誘拐し身代金5000万円を頂戴する計画。しかし、身代金の受取りに失敗し、子どもを無事に帰す。その日のニュースで誘拐犯に5000万円取られ、さらに殺人実行という内容。まんまと誘拐犯+殺人者に仕立てられたノボルは真犯人と対峙する。二転三転のサスペンス展開に脱帽。
Posted by ブクログ
木内一裕作品の独特なスピード感はあまりなかった。しかしその分作品の中身が充実し最後までハラハラドキドキの展開だった。木内作品の登場人物はキャラがすごくたっていてその印象はこの作品でもあった。いつもは作品のスピード感からくる爽快感があるが今回は読みごたえもあり連続したエピローグで描かれるラストの感動もありの作品だった。
Posted by ブクログ
【記録用】
木内さんの作品は、程よくバッドエンドで、程よくハッピーエンド。
全部が良い方向で終わらないのが読んでて気持ちいい。
何も上手くいかなくなった気弱な若者が、昔の繋がりから犯罪者へ。全然日常で有り得る展開。
そこからのスピード感。
成宮とのマンションでの戦いで、ノボルが一気に漢として成長した。
犯罪を糧に成長してるので、良いことではないのだけど。応援したくなる。
佐藤はどこまでもプロだった。
ノボルに対しての責任感を持ちつつ、自分のことは自分で完結する。
なによりエピローグが良かった。
ノボルの人生に幸あれ!
毎回登場人物の名前が一緒で、一気に4作?読んだのでたまにゴチャゴチャになる。笑