あらすじ
「あなたのこと全く好きではないけど、付き合ってもいいわ。その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから」彼女に告白し、そして奇妙な条件付きの返事をもらった瞬間から、僕は彼女の為に生きはじめた。この状況が僕に回ってきたことが、神様からの贈り物であるようにも思える。この結果が、いつの日か、遠い遠い全く別の物語に生まれ変わりますように。入間人間の名作が、『六百六十円の事情』 『ぼっちーズ』 でコンビを組んだ宇木敦哉のイラストによって、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
近々、僕は死ぬ。
名前も何度も言わないと覚えきれないような病気で。
よし、死ぬ前に好きな子に告白して振られてこよう。
そんなわけで外出したら靴屋の前で
――――通り魔にナイフで刺された。
はい、そんなわけで面白かったよ。
このなんともいえない人間関係とか。
2組の兄妹がそれぞれ交差して結婚したら
お互いに「お義兄さん」と呼び合うのかどうか。
難しい問題ですね。
「僕の小規模な奇跡」面白かったよ。
Posted by ブクログ
凄く良かった。
花咲太郎もそうだが偏った、自分本位な価値観を貫くブレない視点に目が眩みそうになる。
あと単純に、彼女が可愛すぎる。。
強力に好み。
この作品に限らないがクロスオーバー多くて楽しい反面、取っつきにくくなってしまってる一因ではある。ファン的にはそこがまた良い訳だが。
書店にて新品購入。
Posted by ブクログ
日常って、奇跡の連続なんですよね
今ここでこうしていることも、多分すごい奇跡
一つ一つの奇跡は小規模でも、それが無数に重なったとき、その確率は、分母がいくつになるか分からない
タイトルをふまえてこの話を読むと、そんな奇跡をチラホラ感じた
一見二つの物語が平行しているが、
実は平行ではなく、徐々に近づいていく。
綺麗な構成でした。
確かに内容のボリュームのわりに、文章が長い気もしたが、
その分いろんな表現が楽しめたから満足
章題カッコイイ!
Posted by ブクログ
某掲示板で、「このラノベを読め!」と薦められていたのに踊ってみて読んだ作品。入間人間さんの作品は初読。
20年前、余命を伝えられた青年が、好きだった女性に告白に行く。
彼女は既に結婚している、だから当然フラレて死んでいく。
奇跡など必要ない舞台の中で、彼女の家に向かう道中、唐突に暴漢に襲われてケガをして……そしてその加害者は彼女の夫だった。
その20年後、"僕"は大学のキャンパスで一目惚れした"彼女"に、「あなたのこと全く好きではないけど、付き合ってもいいわ。その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから」と奇妙な条件付きで交際を認められる。さて、"僕"はどうしようか……
好きなタイプの物語です。
ライトノベルらしいと言えば良いのか、文体もまとまらない考えをそのまま表現しているように見えてしまう"ハマる人にはハマるけど、駄目な人は徹底的に駄目"な感じで、ウチみたいに中年になると、人には薦めにくい作品です。
出来すぎの「小規模な奇跡」が鼻につくと感じるか、好ましく思えるかで評価が変わるかと思いますが、ウチはやっぱり好きですね。
あと、ツンツンタイプ(でも実際はデレ要素有り)の"彼女"が結構好きです。
あと2,3冊、入間さんの作品を読んでみようかな。