【感想・ネタバレ】うらぎり長屋のレビュー

あらすじ

盗みに手を染めた元大工の石蔵が、居酒屋で働く娘に惚れて足を洗いたいと思うようになり……(「ひと時雨」)。料亭で女中をしている独り身のおたつは、亭主が酒豪だと嘘をついて、昼間から酒を買う……(「心恋」)。店賃を調子よくごまかす善吉が、遺書をしたため行方不明になった。(「風穴」)。15歳のおえんは、怠け者の母親を内職で支え暮らしていたが、ある日、お店者風の男に「お嬢さん」と声をかけられた。(「長屋すずめ」)。ほか、江戸は本所の貧乏長屋を舞台にした、心揺さぶられる全七篇。

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Posted by ブクログ

とても良かった。
江戸本所の裏路地にある長屋に住む人々のお話。おたつさんの話が一番切なかったなぁ。
ずっと好きだったなんて。

序と終章の繋がりが、素晴らしい。
なるほど!と思って違和感がなくなった。
「花かんざし」の市太郎にむごいけど、彼らに殺された尾淵屋の人たちからしたら当然の報いだよなぁ。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

江戸本所の裏路地にあるいわくつきの長屋
店名は裏霧(うらきり)長屋、表にこぎれいな霧左衛門長屋というのがあって、その裏にあるからうらきり・・・
だけど人はこう呼ぶ「うらぎり長屋」って。
うらぶれた、雨漏りのするぼろ屋で
江戸で生きづらくなった人たちが行きつくところだ。

住んでいるのは盗みの片棒を担いだ元大工
怠け者の母親を内職で支える15歳の少女
昼間から酒を飲み男を待ち続ける女
客をしくじりどうにもなりゆかなくなった幇間 など
ぼろ長屋にふさわしい面々が住んでいる。
それぞれに事情を抱え、日々もがくように生きているのが読んでいて苦しい。
本当に救いのない人たちばかりだ

それでも月日がたち一人また一家族とうらきり長屋を後にしていく
それぞれに新たな道筋ができ、少し明るい顔になって新しい一歩を踏み出し始める。

作者のプロフィールをみてびっくり
名古屋女子短期大学卒業・・・
えっ! 作者女性だったの?
名前からして男性だとばかり
すごい人見つけたなぁ
楽しみだなぁ

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

生きづらくなった者が行くつく、江戸の貧乏長屋。そこに住まざるをえない人々の人生や人間模様に興味を惹かれた。長屋は『裏霧長屋』だが、タイトルの『はうらぎり長屋』。自分なりに解釈もでき面白い。なるほど、どの時代も、裏切らない、裏切られない、真面目に生きるのが1番だとおしえてもらった気がしました。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

江戸で生きづらくなった人が行きつく
「うらぎり長屋」そこに住む人たちの
7編からなる短編集
雨漏りがひどく、鼠の死骸が転がっているような
酷い長屋だが、大家の河内屋伝衛門は一向に
修理をしようとしない。そんな劣悪な環境の長屋に住む者は、それぞれが事情を抱えている。癇癪を
おこして親方を殴って逃げてきた石蔵、居もしない亭主が酒豪だと酒屋に嘘をつき、昼から酒浸りの
料亭の女中頭のおたつ。材木屋の若旦那の機嫌を
損ね、お払い箱になってしまった幇間(たいこもち)の小鉢。濡れ衣を着せられ、意地を張り続けた末に紙漉き職人の職を失った平治。決して許されない罪を犯した市太郎など。

どの登場人物も、何らかの形で裏切りを受けるが、最後の話で、それまでと全く違う
裏切りが‥
なるほど‥そうなんだ、そうだったんだー!
この仕掛け‥上手い!
人情時代小説だと思いながら読んでいただけに
驚いた。
ただものではない、この作者さん笑
いいなと思った話は、
〈風穴〉
「うらぎり長屋」大家の河内屋伝衛門の話。
店子の善吉が遺書を置いて行方不明に。
どうやら先を憂えて自殺したらしい。
善吉が遺した僅かな金を、孫のおふゆに渡すのだが‥いつの世も、男は女の気持ちを分かっていない。
〈鳥の影〉
材木屋の若旦那の惣太郎を贔屓客としていた
幇間(たいこもち)の小鉢は、惣太郎の機嫌を損ね
お払い箱になってしまう。仕事がない状況が続き、更に運に見放されたような事が続くが‥‥
惣太郎から届いた褒美の羽織、最後にウルッときた。どん底でも諦めなければきっと這い上がれる。

後半で前半の登場人物のその後の消息が少し
分かったりする。短編集だが緩やかに
話は繋がっている。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

息子の付き添いをしながら一気読み。薄暗い雰囲気のする話だけれど、みんな少しずつ前向きに進んでいく。『風穴』が一番好き。

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2026年02月03日

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