あらすじ
盗みに手を染めた元大工の石蔵が、居酒屋で働く娘に惚れて足を洗いたいと思うようになり……(「ひと時雨」)。料亭で女中をしている独り身のおたつは、亭主が酒豪だと嘘をついて、昼間から酒を買う……(「心恋」)。店賃を調子よくごまかす善吉が、遺書をしたため行方不明になった。(「風穴」)。15歳のおえんは、怠け者の母親を内職で支え暮らしていたが、ある日、お店者風の男に「お嬢さん」と声をかけられた。(「長屋すずめ」)。ほか、江戸は本所の貧乏長屋を舞台にした、心揺さぶられる全七篇。
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Posted by ブクログ
とても良かった。
江戸本所の裏路地にある長屋に住む人々のお話。おたつさんの話が一番切なかったなぁ。
ずっと好きだったなんて。
序と終章の繋がりが、素晴らしい。
なるほど!と思って違和感がなくなった。
「花かんざし」の市太郎にむごいけど、彼らに殺された尾淵屋の人たちからしたら当然の報いだよなぁ。
Posted by ブクログ
江戸本所の裏路地にあるいわくつきの長屋
店名は裏霧(うらきり)長屋、表にこぎれいな霧左衛門長屋というのがあって、その裏にあるからうらきり・・・
だけど人はこう呼ぶ「うらぎり長屋」って。
うらぶれた、雨漏りのするぼろ屋で
江戸で生きづらくなった人たちが行きつくところだ。
住んでいるのは盗みの片棒を担いだ元大工
怠け者の母親を内職で支える15歳の少女
昼間から酒を飲み男を待ち続ける女
客をしくじりどうにもなりゆかなくなった幇間 など
ぼろ長屋にふさわしい面々が住んでいる。
それぞれに事情を抱え、日々もがくように生きているのが読んでいて苦しい。
本当に救いのない人たちばかりだ
それでも月日がたち一人また一家族とうらきり長屋を後にしていく
それぞれに新たな道筋ができ、少し明るい顔になって新しい一歩を踏み出し始める。
作者のプロフィールをみてびっくり
名古屋女子短期大学卒業・・・
えっ! 作者女性だったの?
名前からして男性だとばかり
すごい人見つけたなぁ
楽しみだなぁ