あらすじ
星が、その子を導く――。今年小学校6年生の玉依(たまい)シイナが島で出会った、人の認識外のモノたち・乙姫、成竜、そしてホシ丸。シイナの日常が今、ゆっくりと、しかし確実に変わりだす。少年少女が織り成す、地球的スケールの物語が始まった!!
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Posted by ブクログ
殻都市~を読んで、鬼頭莫宏にハマリ中。カバー折り返しの乙姫のビジュアルにやられました。なんとエロチックな。
この人は生き生きとした女の子も鬱々とした女の子も うまいなあ。
と、上記は1巻を読み終わった時点の感想。以降は全12巻読み終わっての感想。いや重かった。なんか怪しげな噂は目にしていたけどなるべく見ないようにしていたがこれは重い。
1巻のハツラツとした明るい雰囲気も、後で落とすための伏線なのか?
全部読むのは相当覚悟が必要な漫画だなあ。これから読もうという人は精神的にダメージを負う覚悟をして、ネットのネタバレ情報は一切見ないで、できれば読み終わった次の日はお休みで回復をはかれる時間がある時に読んでください。
各巻ごとにレビューしようと思っていたけど、ちょっと時間をおいて読み直さないと考えがまとまらない。
エルフェンリートのマイナス符号側の解、あるいは主人公を反転させたマーズ、というのが現時点の感想。
Posted by ブクログ
哲学的というか難しい作品だった。
キャラはかなりそぎ落とされたスタイルで可愛くない。主人公の性格が元気いっぱいなのが浮いている。
清らかさの象徴の少女や少年に「性」とかをにおわせるところがエグイというか作者のプライドを感じた。最終兵器彼女もそうだったが、地球・SFを組み合わせると「命」が共通キーワードになる、というかそこにみな行きつくのかもしれない。
作品全体には鬱々とした、人間の本性が出されていて、大人対子どもという縮図がちりばめられていた。それゆえ未熟な子どもにさらに命を託したのかもしれない。
最終話で命を創らざるをえないわけではないのに、子どもを産む選択をしたところに「未来」を感じたが、①家族の絵を破く②「命は代替がきくから命たりえる」、という二点がよくわからなかった。作者のメッセージなんだろう。
子どもが主役で世界を救うマンガは多いが、一風変わった点を追い続けているのが新鮮だった。