あらすじ
「性格を変える」をテーマにセラピストとして活躍している著者が、これまでの経験をもとに「性格を変えるためのセラピー」を一冊の本にまとめました。日々のセッションで実践している方法を、イラスト入りでわかりやすく紹介。
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Posted by ブクログ
心屋仁之助氏の初期の著書。セルフカウンセリング。セラピーの具体的な方法など、心理学やNLPに基づいた自己啓発本に近い内容で、まるでセミナーを受講しているような感じで新鮮だった。
自身が心理学に進んだ経緯も触れており、(自分が家族に完璧を求めすぎて、その反動で家族が外に向かって爆発してしまった)自身の性格(価値観や考え方が)変わっていく経緯にも興味が湧いた。
ただ、「傷ついた過去の出来事の”おかげで~”」の先がどうしても思いつかず、少し落ち込んだりもしつつ。
過去の些細なものから大きなものまで、色んな出来事をデータとして集めて、自分なりに分析して対処しているのが、性格。
「こんな性格を直したい」と思いつつ、「こんな性格」である理由は、実は自分を守るためだったり、傷つかないためだったり、過去の小さな経験から積んだ「守りのくせ」であること。「自分のため」だったとはとっても意外だったけれど、妙に納得。
自分の中のポジティブさんと、ネガティブさん、どちらも「自分のため」の意見であるので、どちらかを消したり、抑え込むのではなく、どちらの意見もちゃんと受け止めて、統合させる。それが、自分を大事にするってことなのかなと。
変えられるのが性格、変わらないのが個性。
例えるならば、個性は食材、性格は味付け。