あらすじ
四則演算と単位を正しく理解すれば、世界の科学者に質問をし、議論をすることが出来る。3.11以後の失われた科学的信頼を背景に、現代の私たちに必要なサイエンスリテラシーのあり方を説く、逆転発想の科学入門!
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Posted by ブクログ
「中卒でもわかる科学と経済のつながり」って方がしっくりくる内容でした。
確かに高校生ぐらいが読むと非常に面白いのではないでしょうか。
著者の小飼弾さんは投資家なので話が経済的なつながりになってしまうのでしょうね。
小飼弾『働かざるもの、飢えるべからず』も読みたくなる本でした。
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p97 科学は定量的なモノも尺度である。科学があるから全ての人が共通の物差しを用いて会話ができるのである。
p111 本物は「私を疑ってください」と言い。偽物は「私を信じてください」と言う。
先日ドラマ:ガリレオ第一話で福山雅治が「宗教が信じることから入るものなら、科学は疑うことから入るものである。」と言っていた。この本を読んでいたのでこの台詞にはビビッときた。
p116 土用の丑の日は平賀源内と鰻屋の広告戦略だった。
p158 「役に立つ教」の信者は、結果的に自分の首を絞めることになります。
役に立つことしか発明を認めないというスタンスでは人類の進歩はない。アインシュタインの相対性理論もそれ自体は一般人には何の役にも立たない。けれど、それを用いてGPSなどの便利技術が開発された。
ゴールの見えている発明(役立つもの)は可能性が狭いということを一般人は知らなくてはいけない。
p180 ニュートン「私がさらに遠くを見ることができるとしたら、それはたんに私が巨人の肩の上に乗っていたからです。」
自分は偉大な先人の知識の上に立っているにすぎないという非情に謙虚な態度!素晴しい!!偉い人ほど謙虚なものなのである!!!
p180 「役に立つ」ことを目指したトップダウンの科学プロジェクトは、天動説や進化論のような世界観を変えるようなことは滅多にない。
原発とか原発とか原発とか。
結局、損得を追求しすぎている息苦しい社会は良くないということ。余裕が大事よ、余裕が。
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なぜ勉強しなくてはいけないか=騙されないようにするため
私はそう思っているんだけど、この本はその主張の参考文献に使えるな!