あらすじ
亡き母との思い出のぬいぐるみ。
その正体は、30センチの殺人鬼!?
人形ホラー×本格ミステリ
あなたはこのフーダニットを見破れるか?
タケシは、内気な小学5年生。2年前にママを亡くしてから、いつまでも立ち直れずにいる。そんな時に河原でそれに出会う。編集者だったママが担当した児童書『どろぼうルーカス』のぬいぐるみだ。ルーカスを持ち帰ってから、タケシの周りでおかしな出来事が連続する。パパに捨てられたのに、なぜか翌朝にはぬいぐるみが机の上にいた。翌日には迷惑行為を繰り返す隣人が二階から転落し、被害者は現場に「ルーカスがいた」と主張。さらには、タケシの嫌いな教師が喉を切られて殺される。一連の事件はルーカスの仕業なのか? タケシは複雑な思いを抱えながら、同級生の森とその正体を追うが――。
――大事なことは、ぜんぶ『どろぼうルーカス』が教えてくれた。
全ての真相が明らかになった時、少年は一歩大人に近づく。
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Posted by ブクログ
ルーカスのいうとおり
2025年に阿津川辰海は二人の怪盗を世に出しており、一人は児童文学書として「怪盗うみねこ」、もう一人が今作に登場する絵本の「ルーカス」である。
前者は児童文学書だったため、とても読みやすいハートフルな作品であった。そのため、阿津川辰海という作家を大好きでありながら、「怪盗うみねこ」の余韻を引きずったまま、今作に手を出してしまった。
まさか、人形ホラー、本格ミステリー、クライムサスペンスだとはおもわず。
この作品を押し通す為、幾つか都合の良い部分もあり、転校してきた森少年と役割と、彼の父親である探偵が登場しなかった事、自分達の推理を通じて人形ルーカスに疑問を抱いた警察官の太刀川。
人形のルール、霊のルールについては整理されているが、結末まで読むと霊が実行出来る、理解している幅が広いのではと思った(映画を通じて学習しているとはいえ)
主人公であるタケシは、思春期真っ只中の小学生で、母親を交通事故で亡くし父親と二人暮らし。母親が死んでから父との関係うまくいっておらず、どこかぎくしゃくしたような親子関係である。
以前、母親が働いていた出版社で関わった絵本作家が描いた「どろぼうルーカス」の人形をめぐり、小さなトラブルが起きていく・・・。
クライムミステリーの書き方としては新しいがもっと絶望感や悲壮感があっても面白かった。ルーカス人形とのギャップは効果として見事に不気味さを発揮している。
最後、タケシがとある言葉を叫ぶが、この考えは見事、一方、先に読者に明かしてしまい、何故そうなのが。という事でも良かった。
一点、物凄く残念だった点は、帯に「フーダニット」の記載があるせいで犯人当てにフォーカスされている点だ。このミステリーの面白さは’そういうこと'ではない筈なので、変な先入観を持ってしまった。
Posted by ブクログ
読みやすいし面白かったので、あっという間に読み終えました。
怖さはあまりなかったけど、謎解きのミステリー要素もあって楽しい。
でもルーカスの正体は、タケシに言われるまで読者には推理のしようもないので、そこはちょっと反則〜と思いましたが、まぁ正体あててやろう!とか思わずに楽しんで読めばいいのでしょう。