あらすじ
ぼくが、少年時代をすごした沖縄は、まだ、「アメリカ」でした。チョコレートを買うのも、えんぴつを買うのも、お金は「ドル」でした。いたずら仲間といっしょに、アメリカ軍の基地にしのびこみ、自転車で走りまわって、しかられたこともありました。やがて、ぼくは野球チームに入り、将来はプロ野球選手になりたい、という夢を、もちました。目の前のことが、すべて、光りかがやいて見えました。ところが、ある日、ぼくの身に、思いがけないことがおこったのです…。いっこく堂がはじめて書き下ろした、自伝的児童文学。
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Posted by ブクログ
児童文学らしい児童文学。というよりも、子どもたちにわかりやすいように、丁寧に書かれた、自叙伝。
沖縄返還前後の沖縄が描かれるので、沖縄の辿ってきた歴史を知る上でも興味深い。著者は嘉手納基地のすぐそばに住んでいた。アメリカ軍の基地が、住民の目にどう映っていたのか、その貴重な証言のひとつでもあると思う。
大人なら1時間弱で読み切れるが、著者の子どもの頃の話が1冊に凝縮されており、総じて大変素晴らしいものとなっている。オススメしたい。
Posted by ブクログ
一年生の運動会で、ぼくは、リレーの選手に選ばれました。ぼくは、クラスいちばん足が速かったのです。クラス対抗のリレー競走で、選手は4人いました。
2年生の体育の時間、担任の先生が、「はい、みんな足ぶみして!」と、号令をかけました。先生は、60歳を過ぎた女の先生でした。みんなが足踏みをはじめて、しばらくすると、「ストップ!みんな、ちょっと注目!いっこくくんの足踏みを見てください」
ぼくは、先生に手を引かれ、みんなの前に出されました。
「いっこくくん、もう一回足踏みしてみてください。」
僕は、言われた通り、足踏みをしました。すると、せんせいは、
「いっこくくんの足踏みは、おかしいですね!」
と、言ったのです。それを聞いて、クラスの友だちは、「おかしい!」「変な足踏み」と、口々に言いました。ぼくは、恥ずかしくて、下を向きました。
「いっこくくんの足ぶみは、悪い見本ですから、みんな、真似をしないでくださいね。みんなは、ちゃんとしてくださいね。」
「はーい。」
クラス全員が大きな声で答えます。僕は、その場から逃げ出したい気持ちになりました。
僕の足踏みは、かかとが後ろの方に上がりすぎて、ふとももにつきそうなかんじだったようです。きちんと注意してくれれば、きっと、治すことができたと思います。
ぼくは、歩いたり、走ったりすることだけでなく、やることなすこと、全てにおいて、自信をなくしてしましました。
Posted by ブクログ
腹話術師として活躍する、いっこく堂さんが自身の子供時代(半生)について語った本。
いっこくさんが幼少期を過ごした沖縄の雰囲気がわかり良かった。