あらすじ
己は人間として「失格」なのだと断ずる男・大庭葉蔵は、三つの手記と三葉の写真を残して消えた。1948年、入水直前の太宰治が筑摩書房の雑誌「展望」から放った異端にして普遍の世界的人気作。初版単行本表紙&本作冒頭の直筆原稿を掲載したカラー口絵付き。
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Posted by ブクログ
後書きの「神様みたいないい子」という一言がこの本の本質だと思った。過敏な繊細さを隠すための道化、他者を拒絶できない不器用さ。主人公の破滅は愚かさではなく過剰な優しさゆえのものだと思う。古い物語だが、同調圧力が強い現代社会の構造と似ており、人間の本質について考えさせられる作品だった。
Posted by ブクログ
ごつごつの文章。リズムはまずまずなので最後まで読める。
内容は身を持ち崩した男の物語。この本はタイトルの妙と当時としては衝撃的なダークな人生の内容でつづった小説、ということか。
このあと、同様な本は山ほど出ていて、表現や構成が「人間失格」よりずっと良いものもある、ということか。
この本が書かれたのは戦後の1948年。読んでみた感想として明治期の本かと思っていた。