あらすじ
駅から徒歩17分、築年数40年強のマンション・メゾン美甘(みかも)にレトロな佇まいの住人専用食堂が設けられて早三年。料理人を務めていた女性が怪我をし、代理でやって来たのは甥だという雨森涼真。どこか謎めいた涼真は、その人の体調や悩みにあわせて、薬膳の知識を用いてメニューをアレンジしてくれるばかりか、日々の生活のなかで遭遇する謎を解明してくれるのだ。読めば心も体も元気になれる、おいしい連作ミステリー!
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マンションの住民向け食堂で働く主人公と、ご飯を食べに来る住民の話。美味しいご飯にほっこりして、お悩み解決!みたいなよくあるお話しかと思ったけど、そこにちょっぴりのミステリーが加わっているのが面白かった。そのパターンの話もよくあるといえばあるけど。いろんな要素がバランスよく配置されていて、読みやすく最後まで楽しめた。
主人公の"本業"は明確化はされていないけれども、たぶんこういうことだよね?っていうヒントは最後に出てくる。そして、どうやら何か確執的なことあったような?という匂わせもあるので、シリーズ化決定なのだろうか?まだ出てきていない住民もいるし。今後に期待したい。
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水生大海さんお得意の癒しのミステリーの登場です。薬膳探偵と言っても過言ではない、傷んだ心や体を癒すために薬膳の知識を用いて料理する雨宮涼太、レトロなマンションで住人専用の食堂で事件や悩みを解決していくちょっと変わったミステリーなんです。一つ一つの事件や悩みを解決する面白さ満載こんなにもいっぷう変わったコージーミステリーをあなたも読んで癒されてください。
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レトロなマンションに併設された住人向けの食堂が舞台。骨折した伯母のピンチヒッターとしてその食堂を切り盛りすることになった雨森涼真は、薬膳の知識もある。涼真は、得意な料理に腕を振るい、住人たちのいろいろな悩みも聞くことになる。話を聞くうちに真相を推理し、謎や悩みを解決していく4話の連作コージーミステリー。住人たちの悩みがリアルで、読みやすかった。どの話にも感じの悪いドロドロした人が出てくるのは、問題が解決しても読後感があまり良くないなあと感じた。
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面白かった〜
自分はどうしたいのか。
怒りと感情に任せて動くんじゃなくて、結局最後はどうしたいのか。を冷静に考えた上で動かなきゃね。
冷静になるためにはいったんご飯食べよう。
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うまくいかない。そのことが悪いわけでもなく、自分が悪いわけでもない。ただそんな巡り合わせがある。主人が町内のことをしているが、町内のその人にいつも意地悪されている。主人は何も言わないが、町内を止めて関わりを持つことをやめさせたいと思っている。この本はメニューが美味しそう。すぐ作れそう。娘たちが来るので作ってみた。食べることの大切さも実感した。
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大きな事件が起こるような作品ではないけれど、日常の中にある小さな悩みや人とのつながりが丁寧に描かれていて、すごく面白かった。読んでいると心が落ち着くような作品で、また読み返したいと思ったし、薬膳にも興味が湧いた。
読んでいて、この前読んだ『僕とおじさんの朝ごはん』の「ご飯の食べ方は人生の向き合い方に似ている」という言葉を思い出した。なんのために生きているんだろう、と思うこともあるけれど、美味しいご飯を食べることも、生きる理由の一つなのかもしれないと思ったし、そういう料理を作れる人は本当に素敵だと思った。
この作品に出てくる料理は、豪華さや派手さよりも、「相手や自分の体を思って作る」という温かさがあって、そこにすごく魅力を感じた。雨森やおばあちゃんの料理には、ただ栄養を満たすだけではない、“相手を大切に思う気持ち”が込められている感じがして、そこがこの作品の好きなところだった。
また、住人たちの悩みを薬膳や会話から少しずつ読み解いていく雨森の推理シーンも面白かった。相手をよく見ているからこそ気づけることがたくさんあって、ただの料理小説ではなく、人との向き合い方も描かれている作品だと思う。
特に1番最後の話が好きだった。最後に出てきた主人公のお母さんが、直接わかりやすい言葉で愛情を伝えるわけではないけれど、態度の端々からちゃんと娘のことを思っているのが伝わってきて、その距離感がすごく良かった。派手な感動ではないけれど、温かい話で印象に残った。
良い人だけ出てくるわけじゃなくて、そう簡単に希望通りにならないのも現実的で良かった。
最後の章とかでもっと雨森自身の過去や話が出てくるのかと思っていたけれど、そこはあまり語られなかった。続編が出たらぜひ読みたい。
もし一人暮らしをすることになったら、こんな食堂が近くにあったらいいなと思ったし、なくても、自分で誰かの体や気持ちを考えながら料理を作れる人になりたいと思った。
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こんな食事が出るなら、このメゾンに住みたい。そう思うような話だった。
薬膳、以前は別の作品で興味を持ったけど、やっぱりいいなあ。勉強しようかな。
Posted by ブクログ
巻末にレシピ載ってるの嬉しい。薬膳に興味が湧いて普段の生活に少しずつ取り入れたいなと思うような1冊。ストーリーも短編でさくさく読めて良き。
登場人物たちがもう少し関わりあってもいいのかなと思う。続編出たら読みたい。
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レトロマンションの住人専用食堂に新しくやってきた料理人・雨森涼真。掴みどころのない涼真は、住人の体調や悩みに合わせて薬膳の知識を用いたメニューを提供するだけじゃなく、住人の周りで起きた謎も解決してくれて…
ちょっと変わった所もありますが、様々な住人達の悩みや体調や心を軽くしてくれる薬膳知識と謎の解決が爽快でした。
関わった住人も、前を向いて良い方向へ向かうのも気持ちが良かったです。
涼真の本来の姿はミステリー作家?
続編希望です!
Posted by ブクログ
レトロなマンションの住人専用食堂で、怪我をした伯母の代わりに料理を作ることになった・雨森涼真。
住民たちに朝晩の食事を用意するだけではなく、よく観察しているのか、住民たちの体調を感知してアレンジメニューをさっと作ったりする。
さまざまな悩みを持つ住人の話を聞いて、的確にアドバイスをして解決に導くという謎の部分も秘めている。
もちろん食堂で美味しいご飯を提供するのは当然だが、薬膳の知識も凄い。
手軽に作れる簡単レシピも収録してある。
特別な調味料を使わずにいたってシンプルなのも良い。
Posted by ブクログ
ミステリ部分はかなりしっかりとしたミステリで、内容に重さもあるなと感じました。
しかしとても美味しそうなご飯の描写で
心がほかほかとします。
コージーミステリというジャンルを初めて知ったのでこれがコージーミステリか…とふむふむしてしました。
ミステリではないけれど、角川文庫の「キッチン常夜灯」あたりが好きな方はこちらの本も好きなのでは…!と思います。
メゾン美甘の外観から始まる物語。
思わず想像してしまう、美しい建物。
そんなお家に住めるなんて羨ましい…!と思いますし、読み終わりにはご飯もついて羨ましすぎる…と思いました。
私自身が急な寒さにやられて絶不調なので、
1話目のおかゆがとてもとても美味しそうに感じます。
また、雨森がさらっと謎を解きつつ、住人たちの胃袋を掴み健康的にしていく様がクセになりそうです。
Posted by ブクログ
もう少しで、残虐なシーンがありそうなミステリーを読む予定をしているので、何となく癒されそうな雰囲気に手に取りました。初めて読む作家さんです。
結果、思っていた通りの癒し要素&体を癒やしてくれそうなレシピで、落ち着きました。
今度、ちょっとずつ作ってみようかな、旬の食材を手に取って。
Posted by ブクログ
お食事処系オムニバスはよくあるけど、他の本がほっこりとか心温まる方向性なのに比べて、悩みや事件がリアルで読後感があまりよくなかった…
リアルなのはいいけど、その後を読者の想像にお任せしますぽく、スカッと解決じゃないからかな。
それが他との区別なのかもしれないけど。
Posted by ブクログ
レトロな社員寮を活用したマンション
「メゾン美甘」には
居住者専用の食堂が併設されている。
そこを切り盛りする伯母が入院し
ピンチヒッターとして雇われた雨森。
薬膳を取り入れて作る日々の食事が
利用者の心と体の不調を整えていく。
事前予約制なのがちょっと面倒だけど
一人暮らしのマンションに
こういうオプションがついていたら
活用しない手はないなぁ。
実は雨森はちょっとした名探偵でもあって
食堂を利用する住民たちが抱える
トラブルのもとを解決に導く
アドバイスをさりげなく与えたりする。
やさしい料理に反比例して
そのトラブルの先の人たちが
性格悪いタイプ多いのはモヤッとしたな。
Posted by ブクログ
可愛らしい表紙に反して内容は意地悪な人のデパートみたいな本だった。
よくもこんなにも多種多様な意地悪な人たちを集めたもんだと逆に感心してしまった。
癒されたいと選んだのに弱った心に他人のしんどい気持ちも背負わされたような気分がした。
ある程度元気な時だったらそんなに気にならないのかもしれないけれどタイミングが悪かったのかな。
少しだけモヤッとしてしまった。
Posted by ブクログ
読みやすくサラサラと読めた。レトロな賃貸がまず素敵。そこで、寮母のように安く定食が食べれるっていいな。寮母のごとくごはんを出していた叔母さんにかわり、ピンチヒッターを務めた涼真が代わりに定食をつくる。マンションの住人は仕事などで悩みを抱え、定食を食べにくる。悩みに寄り添い、薬膳の考え方の食材を使いごはんを提供する…
という感じで、章ごとに住人がかわり悩みも変わる。
薬膳要素が最初はとても少なかった?のに後半は薬膳推し。起こる不思議な出来事も、話を聞いて涼真が解決する。
なんだか薬膳、おいしいごはん、悩み、ミステリーみたいな、よくありそうな感じのものを少しずつつまんだ印象を受けた。設定はどこかでありがちかつつまみ食いだったが、各章の登場人物の悩み事は興味深く、面白かったと思う。