【感想・ネタバレ】自由と民主主義をもうやめるのレビュー

あらすじ

アメリカの金融破綻は、自由と民主主義の名の下に個人の飽くなき欲望を肯定し、グローバル化を強引に主導してきたアメリカ的価値の破綻でもあった。それに追随し、経済だけでなく政治、人心のあらゆる局面で崩壊の危機に瀕する日本。もはやアメリカとの決別なくして再生はありえない。今こそ、「私」ではなく「義」を、「覇権」ではなく「和」を是とする日本的価値を、精神の核に据え直すときなのだ。今日の危機に早くから警告を発してきた思想家があらためて問う「保守」という生き方。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
アメリカの金融破錠は、自由と民主主義の名の下に個人の飽くなき欲望を肯定し、グローバル化を強引に主導してきたアメリカ的価値の破錠でもあった。
それに追随し、経済だけでなく政治、人心のあらゆる局面で崩壊の危機に瀕する日本。
もはやアメリカとの決別なくして再生はありえない。
今こそ、「私」ではなく「義」を、「覇権」ではなく「和」を是とする日本的価値を、精神の核に据え直すときなのだ。
今日の危機に早くから警告を発してきた思想家があらためて問う「保守」という生き方。

[ 目次 ]
第1章 保守に託された最後の希望(簡単だった対立の構図;現状維持の「左翼」、変革を唱える「保守」 ほか)
第2章 自由は普遍の価値ではない(ある古い旅館の光景;全共闘の平和主義と暴力主義 ほか)
第3章 成熟の果てのニヒリズム(ニーチェととの出会い;道徳・正義の裏に潜む権力欲 ほか)
第4章 漂流する日本的価値(世界金融危機の根本原因は過剰資本;アメリカの北部型経済と南部型経済 ほか)
第5章 日本を愛して生きるということ(なぜ今「愛国心」なのか;「愛国心」をめぐる諸概念 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2回目に突入です。
一回めで私の至らなさに凹んでしまう・・・。

おかしいな・・こんな題名の書籍は記憶にないのだ・・・
やはりない・・書棚と照合して結論を得る。
まいっか・・・買おうか・・
ん?いつもより読みやすいよね・・嗚呼そうか講演録なんだ・・
ふーん・・・・正論賞受賞記念のか・・そいえばあったな。
頭悪い俺ちゃんにはちょうどいいのかもしれない・・・
2回目じゃなかったね・・・良かった惚けておらんわけだ

そんな感じに読み進めました。

読み終えた後。自分のような阿呆でも佐伯先生のお話
を聞いてフンフンと首肯できるくらいには届いたのでしょうか
お願い神様。もうちょっと賢くならんかな?

0
2018年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 刺激的なタイトルですが、内容は無条件に自由や民主主義を礼賛するのはやめよう、という趣旨の本。「保守主義の根本に立ち返る」というのが著者の目的。

 政治学者エドマンド・バークの思想からも分かる通り、近代の保守主義というのは自由、平等、理性といった理念を極端に推進する革新派を諌めるという立場から成立した思想である。

 アメリカがこうした理念の下誕生した「革新」の国であり、その強引にグローバリズムや自由のための戦争を推し進めるアメリカに追従する「親米保守」は保守ではないと述べている。そこで著者は、危機に瀕する日本を救うにはアメリカとの訣別が必要であることを主張する。

 そのためには、「私」よりも「義」、「覇権」よりも「和」を是とする日本的価値を見直す必要があるそうです。このあたりは同著者の『自由とは何か』と内容が被る。無根拠ではなく、根拠が「無」であること自体が根拠となりうるというのは奥深いと思う。

 本来の保守主義とは何かを考える上で勉強になる一冊。

0
2011年06月18日

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