あらすじ
脳は「過去を思い出す」ときも「未来を描く」ときも、同じ場所を使っていた──記憶の正体に迫る
記憶とは、頭の中に情報を保存するだけでなく、感覚と結びつきながらその都度よみがえる動的な現象である──神経科学者であり心理学者でもある著者が、記憶=固定的なものというイメージを覆し、数々のメディアで年間ベストに選ばれた、知覚をめぐるサイエンス
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Posted by ブクログ
記憶は録画ではなく、未来を予測するためにある。よって不完全であり、忘却こそも効率化戦略であると。
お得情報満載といえば陳腐だが、唸る納得感を随所に得ることができる。
また、救われる。私たちの脳は思っているより優秀で、優しさに満ち溢れた機関なのかもしれない。
"私たちが現実をどう知覚し、何を選択し、どのような計画を立て、誰と交流し、さらには自分が何者かさえも、すべては記憶が方向づけている。"
記憶は未来だ。
Posted by ブクログ
記憶について、以前からのいろいろな研究をわかりやすく解説してくれている本なのだけれど、少し飽きて斜め読みしてしまった。225頁の子どもの記憶への家族が共通の経験を一緒に語り合ったり、自分の経験の感情的な側面を話す家庭の場合は10歳から思春期の子どもはその記憶を意味ある物語のなかに位置付けることができて、結果的に対人面でも学業でも、自分に自信が持てるようになるとの記述があり、記憶は起こったことを周囲の人がポジティブな記憶に書き換える働きをすれば、書き換えられていくことを自分の川に流された経験が良い方向に書き換えられた体験を示していた。これは過去の記憶への働きかけへの大切さをセラピストの働きかけにあると結論付けていた。
そして記憶は認知機能の低下にも働きかけることができるのではと今後の研究に言及している。
そしてSNSによって、大衆の記憶を書き換えることもできる怖さも書いてあった。
自己の記憶を良いものとして変えるのも自分による部分が大きいように読み取れた。