【感想・ネタバレ】町奉行日記のレビュー

あらすじ

着任から解任まで一度も奉行所に出仕せずに、奇抜な方法で藩の汚職政治を摘発してゆく町奉行の活躍ぶりを描いた痛快作『町奉行日記』。藩中での失敗事をなんでも〈わたくし〉のせいにして、自己の人間的成長をはかる『わたくしです物語』。娘婿の過誤をわが身に負ってあの世に逝く父親の愛情を捉えた短篇小説の絶品『寒橋』。ほかに『金五十両』『落ち梅記』『法師川八景』など全10篇を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

10編の短編が収められているが,いつものように胸をすくようなどんでん返しで一杯である.山本周五郎の小説に惹かれるのは,人間の業の深さを描きながら,必ず希望も見せてくれるからではなかろうか.有名な「さぶ」もそうだったが,主人公が傲慢で,他人をねたみ,自分の不幸を全て世間のせいにしているのが,成長する,というのもお決まりのパターンですね.
実は「どら平太」の原作となった「町奉行日記」は個人的には今ひとつで,少し山本周五郎らしくないように思う.

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2014年10月21日

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