【感想・ネタバレ】江戸川乱歩傑作選のレビュー

あらすじ

日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作『二銭銅貨』、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する『芋虫』、他に『二癈人』『D坂の殺人事件』『心理試験』『赤い部屋』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『鏡地獄』。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最高。好き。文学史で名前だけ学んで作品は読んだことなかったけど、こんなに面白いとは。こちらは江戸川乱歩の代表作が詰め込まれた傑作選。有名な「人間椅子」や「赤い部屋」は著者の奇妙な妄想世界に背中から迫るような恐怖を感じながらもニヤニヤが止まらない。「芋虫」は極限状態での人間の異常な変態性が心に迫る。緊張感走る怒涛の展開からタイトル回収されるラスト一文はその芸術性の高さに鳥肌がたった。

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2025年03月01日

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