【感想・ネタバレ】明治維新10講のレビュー

あらすじ

永遠に続くかに見えた「天下泰平」は,またたく間に崩れ去った.近世社会の骨格を作り上げていた世襲的身分制は根本から解体され,国民の政治参加までもがはじまる.しかし,その過程で流された血は,とても少なかった.日本列島を一変させた,世界的にも特異なこの大変革を,躍動する人物たちとともに大きな視点で描く.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜ明治維新は他の革命と比べ死者数が少なかったのかという問い(死者の人口比0.001%)

→天皇がいたことによる指導権争いの不発生
 交渉による問題解決を重視した江戸時代の伝統
 イデオロギーの二分化の回避
                など

「公議、公論」を目指した雄藩

→日本の民主化の起源を明治維新に求められる

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

幕末から明治維新、近代の政治・経済の土台を築き上げた一連の奔流を、当時の社会身分制度や権力の在り方を紐解き、国内外の誰が何を考え行動したかを辿ることで分かりやすく説明している。
昔学校で学んだものの、十分に意味や背景を理解しないまま置いてあった単語に沢山出会えた。当時の時代背景や社会制度などを踏まえて読み進めることで、ただ聞き覚えのあるだけだった単語が、より解像度を増して再認識できるようになった。
特に鎖国・開国が、長年にわたる様々な人間の思惑により微妙に意味ややり方を変えながら一進一退を繰り返す、ある種のグラデーションがある時期だったということが興味深く目に映った。
同時に、内憂外患(島国根性よろしく外者の排斥を訴える者と、圧倒的な力を持つ異国からの圧力の板挟み状態)の当時の公儀の苦労は計り知れない。
ドラマなどで兎角美化されがちな明治維新。確かに文明開花や様々な仕組みなどが整った時期で、本書を読んでもその魅力や熱量は衰えないが、大人になって本書の視点から見直すことで、この時期の人々は思ったよりも身近で、社会構造自体も人間らしい営みの積み重ねによって実現されたものだったのだなと気付かされた。

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2026年02月20日

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