あらすじ
〈僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな〉。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える緋沙子。近づきつつある老いにおびえるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする感動長編。
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Posted by ブクログ
フランスの都市からモロッコの様々な市街地を経てサハラ砂漠まで大切な人の遺灰を弔う物語で、
ロードムービーを観ているかの様な感覚で読み入り浸りました。純愛小説にはとどまらないスケール感があり今までの作品とはまた異なった純度に満ち満ちたインパクトで、異国情緒ただよう感動的でもある作品でした。
Posted by ブクログ
ざっくり表現すると、散骨の旅。でもその過程で亡くなった周の旅した道を辿って、それぞれ得るもの失うものがあって、新たな気持ちに気付いて。あたたかいけど、泣きたくなる一冊。
Posted by ブクログ
恋愛小説に感動できなくなったのは、私が大人になったからかそれとも単純に冷めた人間になってしまったからなのか。
今でこそLGBTQが世間の流行のようになっているが、2009年の小説でセクシャリティーに踏み込んでいたというのは珍しいのでは?とは感じた。
ただどの登場人物にもあまり共感できず寄り添えなくて、物語に入り込めなかった。
また風景や人、ものの描写が多くて、まるで旅行記でも読んでいるかのような…それが好きな人には合うかもしれないが、それもストーリーに入り込めなかった要因かも。
さらに死者の声が聞こえるという設定?たびたび登場する周本人の声に何となく興醒めしてしまった。
ファンタジックな感じが好きな人には良いのかもしれない。
⭐︎2.5ぐらい