あらすじ
私が死んでも世界は続くだろうか。理由は? 「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる? 実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
無限論の教室も執筆した野矢先生の哲学書。
対話形式で描かれているので大変読みやすい。
言葉の定義を再度考えさせられたり、人の世界と自分の世界は独立しているのか、どのような行動がそれをそれたらしめるのか。
などなど考えることが好きな人にとっては永遠に解けない言葉の謎が詰まっているためぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
自己対話で進む。問いを立て、自分で考えた答えに自分で反論しながら考察を深めてゆく様子がおもしろい。複数の切り口で挑み、矛盾が生じて詰むこともしばしば。仕切り直してまた考える。哲学的な思考方法に慣れないながらも学ぶ箇所は多い。他人が見ているリンゴの色は、本当に自分が見ているそれと同じか。常識は環境次第で変わる。何事も常識だからと妄信せず、常に疑う余地を残しておくことの重要性がよくわかる。
Posted by ブクログ
哲学とはどういう学問なのかがわかる、すごくわかりやすい入門書でした。哲学に漠然とした興味があったが、もっと勉強してみたくなりました。メモを取りながら熟読というのではなく、サラサラと呼んでしまったので、細かな内容までは覚えていませんが、哲学を学ぶ取り掛かりとして十分良い本だった思います。