【感想・ネタバレ】細長い場所のレビュー

あらすじ

個であることをやめるとき――名前も記憶も肉体も失って、気配や残存となったわたしたちの心は最後に誰と、どんな旅をするのか。生と死のあわいに見る、懐かしいのに不思議な風景。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

絲山さんの文章はまだ自分には早いと夢を見ずに眠ったの時に思ったのですが、素敵な装丁で購入しました。
最後の2篇辺りから、自分の解釈出来る知識や想像力が足りなくなってきた印象でした。

とてつもなく自由。
それなのに読みやすい。
不穏の中にユーモア

映画のパラサイトは最初テンポ良くユーモアありで進んでいき最後シリアスになるって展開だったと思うのですが、この本にもそれを感じた。



翼とゼッケン
文章、言葉が踊っているような感覚。カーニバル。
とんでもなく自由。しかし、とても理解しやすい、クスッとしてしまう事も多々ある。
そして心動かされる文章の並びや運び。
そして最後の余韻の凄まじさよ。

気配と残像
自分に意味がないと思ったら、存在すらなくなってしまうのかもしれない、と残像は思う。
夢録画
こんなに自由でこんなにユーモアがあって読みやすい本は初めてだ。
読んでくうちに、ちゃんと残像と気配の擬人化や違いが見えてくるのがすごい。
セトウツミ見た事ないけど、セトウツミみたいな気配と残像

第三の庭
小説の中の人物はとても想像的な会話をする。
活き活きしている。

銀河鉄道の夜、みたいだなと思った。
銀河鉄道の夜みたいな作品を作りたくなった。


木に咲く花

全編通して今のところユーモアとシリアス(不穏)の緩急、振り幅が凄い。
読んでて面白い。
色の説明からの風景の描写がなぜか懐かしさを感じさせてくれて、素晴らしかった。
とても展開が急で、断片的だが、嫌じゃない不思議さがある。
これからどうするつもりなの?からの文章
犬は私をとても大切に想っているのが強烈に伝わる。

夜明けの斜面
記憶の食い違いが面白い
脳と心は別物
人は死ぬ直前に脳内麻薬が大量に放出されて幸福感に包まれる



閉ざされたキャンプ
テルマ&ルイーズのような爽快感

人の後悔 〜たかった 〜っておけばよかった
嫌なこと されたことを覚えていてしたことを忘れてる


水と異者
思い通りにしたい。
全ては楽をするため。

虚実皮膜論的なおこりうりそうなお話。
良くも悪くも自分がちっぽけに感じる。
水は流れ続ける

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本のタイトルとしてはあまりにも平易な印象のタイトル。
開いて読むるは超感覚の粘膜の中。
具体的に書かれていても想像が難しく、「これは何を書いている?」とはてなになった。
理解が足りないといえばそれまでだが、「あまりよくわからない果実」をまるごと飲み込むような気持よさがある。
超越的な存在・観念の主観で見る世界。退廃したこの世界に僕らという主語はいないのだと知る。
唐突にこのような小説を手にして、読むことができてとてもうれしい。また開き読んでみれば今回とはまた違う感覚を得られるだろと強く思う。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死後の世界か‥‥
若い頃はよく考えたけど、だんだん死が身近になってきた今日この頃はあんまり考えなくなったな。なんでだろう?
考えるのが怖いから?
どうでもよくなってきたから?
何故かな?
地獄があれば必ず落ちると思うから、半透明になってふわふわと、知った人が全員死後の世界にやって来るまで漂っている感じがいいな

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編9作
行間に潜む余白の気配が静かにまとわりついてくる
ふっと意識が落ちる瞬間
どの作品のどの場面というわけでもなく、突然やってくる沈み込み
引き込まれているのかといえば、そうとも言い切れない
むしろ頭にはほとんど入ってこないのに、身体だけが反応してしまう
落ち着かなくてそわそわし、時々ぞわっとす
周囲を見渡すことも、確認することもできないような、閉じた空間
細長い場所を進むしかなく、いつかくるそのときを待って浮遊することに、とても疲弊した

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おそらくは死後の世界を描いた話。
話、と言っていいのか…絲山さんの中にある条理を超えた世界をそのまま見せられていて、率直に言って「わからん」という感じです。
デヴィッド・リンチの映画を見るときと同じような、幻想的でざわつきのある、でもなぜか魅力的で見てしまうが、でも話はさっぱりわからなくて気づいたら寝てました、というようなあの感じを活字で体験した気分です。
ラストにつまりなんなのか、は描かれているので「よかった、このまま放り投げられなくて」とホッとしました。とはいえ疲れました。いや、今もって理解できたのか?と問われると正直よくわからない…

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2025年12月20日

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