【感想・ネタバレ】笙野頼子三冠小説集のレビュー

あらすじ

野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」を収録。未だ破られざるその「記録」を超え、限りなく変容する作家の「栄光」の軌跡。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通り三作品が載っていた。

芥川賞「タイムスリップ・コンビナート」
マグロとの恋の夢と、よくわからない電話の話。……よくわからないままに始まり、よくわからないままに終わってしまった。何を読んだのかさっぱりわからない。

三島由紀夫賞「二百回忌」
実家で行われる二百回忌のお話……。ファンタジーというのか?これも夢の話なのか??こちらも掴みどころがないままに読み終えてしまった。

野間文芸新人賞「なにもしていない」
なにもしていない間にできた湿疹のお話。……理解することを諦めた。


三作品を読んでわかったのは、おそらく文体が私に合わないという事。独特な何とも言えないリズムと、掴みどころがないお話と、結局何だったのか何一つ頭に残らない印象の無さに、私が降参してしまった。これが純文学にはいるのだろう……ということはわかるのだが、それ以上の事は理解できなかった。
難しいとか、わからない……のではなく、掴もうとすればするほど手のひらから零れ落ちていく。そもそも、物語すら読んでいて理解できず『タイトルがこうだから、おそらくこの辺りが書きたいモノなのだろう』という推測ぐらいしかできない。書いてある要素(素材)はいろいろあるのだけれど、それがまとまっているわけではなく『乱雑に放置されている』感じがして、どれを掴めばいいのかがわからない。

まるで、個人の日記を読んでるような気すらしてきてしまう。いっそのこと『日記』だと言われた方が読みやすいかもしれない。とにかく、私に読める部分がなくて感想も諦めてしまった。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野間文藝新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」のどれもが私小説として超一級品だ。夢と現実が絶妙に絡み合っている世界観と諧謔が読んでいて気分がいい。特に、「タイムスリップ・コンビナート」は面白かった。マグロについて作者は後書きで「近代が覆い隠してしまった宗教的感情のひとつのあらわれ」と述べている。「自らの感情を対象化し、神をつくりだす」物語だったらしい。
再評価されるべき作家だと思うのだが……

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2019年08月16日

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