【感想・ネタバレ】棺桶まで歩こうのレビュー

あらすじ

歩けるうちは、人は死なない

長生きしたくないという高齢者が増えている。
不健康寿命が延び、ムダな延命治療によるつらく苦しい最期は恐ろしいと感じるからだ。
著者は2000人以上を看取った元外科医の緩和ケア医。
「歩けるうちは死にません」「抗がん剤をやめた方が長く生きる」「病院で体力の限界まで生かされるから苦しい」「認知症は長生きしたい人にとって勝ち組の証」「ひとり暮らしは、むしろ楽に死ねる」など「延命より満足を、治療より尊厳を」という選択を提唱。
医療との向き合い方を変えることで、家で人生を終えるという幸せが味わえるようになる!
2000人の幸せな最期を支えた「在宅」緩和ケア医が提言

病院に頼りすぎない“生ききる力”とは?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

死に方というタブーに触れつつも、「正しく恐れる」ことの大切さを教えてくれる一冊だった。世間はメディアが映す元気な老人ばかりに目を向け、多くの人が直面する苦しい老後から目を背けている。綺麗事ではないリアルな現実はけっして希望に満ちた内容ではないが、尊厳を失ってまでただ生き延びるのか、自分らしく死を迎えるのかという問いは、そのまま「どう生きるか」に直結している。

これまでは病気や怪我を治すだけの存在だった医師の役割も、これからは「正しい死に方に導く存在」へと変わってほしい。この分野の医療ももっと進んで、「萬田道場」のような存在がもっと増えてほしいと思う。

私たちは漠然と理想の「ピンピンコロリ」や経済的な豊かさを追い求めがちだが、本当に必要なのはそこではない。後悔しない最期を迎えるために、自分の死に様をよく見つめ直し、少しずつ心構えをしていくこと。それこそが、残された日々の生き方を豊かにするのだと強く実感させられた。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルから、「歩くことは健康にいい」というウォーキングの勧めの本かと思っていたが、全く違った。

著者が、外科医から緩和ケア医になった経緯、人が生きるとはどういう事か、人の死はどう迎えるのが本人や家族にとって幸せなのか、大往生とは何かなど、正面から「生」に向き合う内容。

賛否両論あるだろうが、私は人は自然に近い形で人生を終えるのが一番苦しみが少ないと思っている。
なので、延命だけを目的とした治療を受けたいとは思わないし、長生きするより痛みなどが無い方が嬉しい。
若い人は、まだやりたい事があったり子どもが小さかったりで、たとえ辛くても少しでも長く生きる事に十分メリットがあるが、人生後半に入ったら、生きる事より死ぬ事の方が身近に感じる。

とはいえ、私自身、家での看取りは本当に幸せだったのか、ずっと迷いながら生きてきた。実際に亡くなった本人がどう思っていたかは今更知る術もないが、少なくとも私が「これでよかったんだ」と思う事が出来るようになった気がする。

ここ10年ほどで一気に家族を失ってしまったが、全てを家で看取れた訳ではなく、あまりにも早い進行で準備が間に合わず家に帰ることなく亡くしてしまった家族もいる。
もし、15年前にこれが出版されていて読む事が出来ていたなら、もっと違う対応が出来ていたと思うと、ただただ残念でならない。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【棺桶まで歩こう】萬田緑平 幻冬舎新書
この人ほんとすごいと思う。
私も歩こう!

・人間というものは、歩いてる限りは死にません。
・歩くために必要な力は、実は「根性」と「気力」です。決して筋力だけの問題ではなく、自分のがんばりで歩くことができるのです。そして「がんばれる」ということは気力があること、つまり脳の若さです。
・〈死ぬまで歩くぞ!人は死ぬんだからしょうがない、病気は老化の段階に名前をつけただけ、老化は治らない。治そうとせずに、死ぬまでは上手に生きましょうよ。歩けるとつらくないよ。棺桶なんかに入りたくなかったら、歩こう!〉 
・長生きする日数の長さではなく、いつ死んでも悔いがない生き方ができているかこそ、肝心なのではないかと思います。
・生き方は死に方に出る。
・日本は諸外国に比べ、患者をなかなか「死なせない」国であり、それゆえつらい死に方をすることが多いことになっているのが現状です。
・医療がおかしいというより、利用者が変わるべき、選ぶべきだと思います。
・飛行機がゆっくり 燃料 使い切って軽くなって降りて着地するように、人間も食べ物をとらなくなりゆっくり着地、つまり 死んでいくのです。それが自然ですし、つらくないのです。日本の看取りの現状は、「着陸」ではなく「墜落」です。
・僕は、「家に帰ることが一番の薬」だと思っています。
・好きなものを食べ、飲んで、好きなことをして、枯れるように亡くなっていくのが、もっとも楽な死に方なのです。
・僕たちは、死について、もっと話をするべきだと思います。だからこそ、僕は なるべく多くの方に、自宅で亡くなってほしい、と考えています。特に子どもたちに与える影響は大きいと思います。
・自宅で同じ時間を過ごし、看取ることができれば、死を身近に感じるはずです。「ありがとう、いい人生だったよ」と言って穏やかに亡くなれば、子どもたちや孫たちは死をそんなに怖いものだとは思いません。

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2026年02月19日

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