【感想・ネタバレ】彼女の血が溶けてゆくのレビュー

あらすじ

ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

安藤シリーズの余韻がまだ冷えてないせいか、どうもどっかとんでも無い展開が出て来るかなって思いながら読んだんた。案外割りとれっきとした本格ミステリー、猟奇や怪奇抜きの清々しいVer.が本作なんだ!

0
2015年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<あらすじ>
ライターの銀次郎は、元妻で医者の聡美から依頼され
聡美が医療ミスで訴えられた事件の真相を探ることになる。

被害者は綿貫愛

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発端は綿貫愛が健康診断の血液検査で、ビリルビンが異常値だったことだった。
彼女は再検査をしに聡美のもとに訪れ検診を受けた。

ビリルビンとはヘモグロビンが変化したもの(血の残骸)。
古くなった赤血球は脾臓で分解され、赤血球の中にあったヘモグロビンは
そこで黄色いビリルビンという物質に変わる。
そしてビリルビンは肝臓で水に溶ける物質に変化され、便や尿で排出される。
※お酒の飲み過ぎとかで肝臓を悪くすると、体内のビリルビンが多くなり
皮膚や白目が黄色くなる『黄疸』という症状になる

しかし彼女は肝臓は一切悪くなく、赤血球の膜が何らかの理由で破れる
『溶血』という症状が原因だった。

溶血になる理由は診断の時点では判らず、改善策として脾臓を摘出することで
赤血球の分解を鈍らせることになった。

外科手術によって脾臓は摘出され手術は成功した。
しかしその1ケ月後、彼女は副作用の血栓症により亡くなった。

この外科手術が原因で死んだのでは?ということで訴えられた
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銀次郎は聞き込み調査で、ゲーセンにいた綿貫愛の友人・新山ミカから
綿貫愛は不倫しによく出かけてたという証言を得る。

更に調査すると綿貫家は愛の他に妹の瞳がいた。
父親には瞳、母親には愛、という共に連れ子の再婚だった。
愛は学生時代グレていて、車で瞳を連れまわしていたとき交通事故を起こし
そのせいで瞳は脾臓摘出の手術を受けていた。

父親はアルツハイマーを研究する医者だったが、当の本人が若いときに
アルツハイマーになってしまい、現在長期入院中。。。
母親は愛の秘密を守る?ため首吊り自殺する。。。

そして銀次郎は、ついに『溶血』の原因を突き止めた。
彼女は海外通販でアルツハイマーに効く薬を購入し注射していて
その副作用で溶血していたのだった。

銀次郎は調査結果を雑誌で公表し、マスコミは大盛り上がり!
そして、聡美の訴えは無事取り下げられた。


でも綿貫愛はアルツハイマーではないのに何故?

実は、彼女は不倫で出かけていたのではなく、入院中の父親のもとに訪れていた。
瞳は小さい頃から、アルツハイマーが遺伝するのを防ぐために
父からその注射を打たされていて
愛は瞳を演じることで、父にその注射を自分に打たせ
その行為を何度も繰り返すことで、父のリハビリ治療を行っていたのだ。


そして綿貫家の父の元妻(瞳の実母)と、母の元夫(愛の実父)が登場し
真実が明かされる。


<オチ>
愛の友人とされていた新山ミカが瞳だった。
アルツハイマーのリハビリ治療のため、愛は瞳をゲーセンに連れてきていた。
聡美は愛の義姉だった。

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2013年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

聡美が巻き込まれた訴訟も説明を聞く限り、治療手順に全く問題を感じなかったので何故にそこまで彼女が責任を感じているのか疑問であった。
そんな妻に未練たっぷりのライター銀次郎が元妻の汚名を晴そうと奔走する。登場人物の繋がりがやや強引な展開であった事は否めないが、結末が二転三転していく後半は一気読みであった。
最後に銀二郎が真の黒幕と対峙する場面は人間のエゴが出ており、個人的には満足度が高かった。

0
2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 初めに言っておくと後味は悪い。
序盤から中間辺りはフリーライターの男が愛した女の無罪を証明するために奔走するというありきたりな内容だが、終盤に近づくにつれてそんな単純な話ではないことを思い知らされる。そうだ、この著者の他の作品も読んだことがありその作品もこんな感じでした。
展開としては個人的には思った通りに進んでいった印象でしたが、予想していても精神面にはグラッときますね。あと生物学・医学を多少かじっている人は入りやすいかなと感じますかね。
 著者の他の作品も読んでみようかは迷うところですかね。

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2018年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。

【感想】

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2017年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手術を選んだ動機で引っ張る部分が多く、終盤までやや退屈。
ライターのいい人ではない部分はおもしろい。

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2016年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさかの犯人。なんか一気に最後かたが付いたけど、最後にならないと全く分からないオチ。
しかしこういう溶血とかのネタを、よく思いついたなーと、そちらに感心。

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2015年11月02日

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