あらすじ
「子供部屋おじさん」が、あなたの復讐、請け負います。
芥川賞作家が挑む、痛快・世直しエンタメ!
「こいつらを成敗できるのかと思うと、
わたくしも俄然、興奮してきました」
パワハラ、詐欺、痴漢えん罪、書店万引き――。
裁かれぬ現代社会の悪を、人知れず断罪する者たちがいた。
ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」。
社会から疎外された「子供部屋おじさん」たちが、
その特異なスキルを武器に、歪んだ正義を執行する。
芥川賞作家・高橋弘希が放つ、痛快無比の世直しエンタメ!
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Posted by ブクログ
【目次】
1. パワハラ上司成敗
2. オレオレ詐欺成敗
3. 痴漢冤罪成敗
4. バイトテロ成敗
5. 書店万引き成敗
6. いじめっこ成敗
現代の社会問題にもなっている内容が物語になってたので、読み応えがありました。
たまに難しい言葉がでてくるけど、
小学生とかが読んでも良い本。
Posted by ブクログ
面白かったな。
復讐劇といえば普通な気もするが、ダークウェブ上の秘密同盟が行うとなると、その怪しさで面白さは倍増。
それにしても、人間って自分より立場の弱い者には徹底的に残虐になれる。
どの依頼者も悩み抜き苦しみ抜いた末の依頼だ。なのにちょっとおかしな言葉遣いの通信担当のジョン万次郎が、物語の中でガス抜きになっている。
短編が重なっていくかたちで、とても読みやすかった。
何かあった時には、玉ねぎのアイコンをダウンロードすればいいのかあ。
Posted by ブクログ
こわいよ
社会こわい
来年から新卒の私としては社会が怖くなっちゃった
組織の中で生きていく上での怖さと
自分が子供部屋おばさんにならないかの怖さ
Posted by ブクログ
やたらと自分のステータスに執着してる人が出てくる。高学歴や大企業に勤めている人は、偉くてまともな偏見描写があって不快だった。無職の人だから、子ども部屋に住んでるからまとも人間じゃないって偏見を捨ててほしい。それぞれの得意分野を駆使して、人間の尊厳を踏み潰した奴らを懲らしめる描写はスカッとする。「子供部屋に住んでいようが無職だろうが関係ない。自分にも出来ることはあるんだ!」と勇気を与えてくれてるようで好き。勿論やり方は歪で性格に難ありだけど、この小説にでてくる"まともを装った人間"よりは遥かにマシ。
Posted by ブクログ
軽いタッチの連続ショートドラマを観ているかのようにサクッと読み終わりました
ハロー、ハウロウ... のお決まりフレーズもリズミカルなエンタメ全振りの作品でした
Posted by ブクログ
ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」。パワハラや詐欺などの現代の悪を断罪する。痛快な復讐の裏に潜む、人間の闇と変節を描く連作短編集。
復讐という劇薬がもたらす、一瞬の「見せかけの温かみ」を感じる一冊だった。
物語の前半、読者はダークウェブに潜む「子供部屋同盟」が理不尽な悪を裁く様に、胸が軽くなるような痛快さを覚える。しかし、後半に進むにつれて、その救済の裏側に潜む「人間性の欠落」という真の恐怖が牙を剥く。
特に印象的なのは、パワハラから救われたはずの人物が、幸せな生活の中で、かつての自分と同じ苦しみを他人に与えかねない発想を自然に抱いてしまう描写だ。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉通り、人は苦痛から解放された途端、あんなに切実だった苦しみを忘れる。他人の痛みに対して、たやすく鈍感になってしまう。過去の経験を自らの糧とせず、安易な救済に頼ることの危うさがそこにはある。
その一方で、いじめに苦しむ小学生が、復讐の手段として「殺人」を選ばなかったという結末には、一筋の希望が灯る。もし安易に殺意を実行していれば、彼女は一生、自分だけが知る重い十字架を背負い続けることになっただろう。彼女の思慮深さが、破滅を回避させた。
私たちは、ネット民として無自覚な正義を振りかざす側にも、そして大切な人を守るために深淵を覗き込む復讐者の側にもなり得る。この物語は、人工的な光に照らされた現代社会で、私たちが何を「礎」として生きていくのかを、冷徹に、そして鋭く問いかけてくる。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて。そして、芥川賞作家がエンタメを書いた、ということで。
6つの連作短編とエピローグ。
ひとつひとつは非常に読みやすい勧善懲悪モノで、エピローグでいいオチが付いていた。
ブラックユーモアもネットスラングも味わい深い。
面白かったが、「ファイル6」以外は内容的に少し薄いかなとも感じた。
せっかくダークウェブにまで侵入してまで、と思うと、事件も復讐もスケールが小さい。
その日常性が魅力だとも言えるが、この手の復讐モノは割と溢れている、飽和状態だから、物足りないと感じるのかもしれない。漫画などを見れば……。
「子供部屋おじさん」と社会から揶揄される存在が、代行業として復讐するというのが肝だが、彼らがどういう人間なのかも、もう少し知りたかった。
それでも、日常の中に起きうる、またはこんな事件あったな、と思い返し、こういう必殺仕置人たちがいたらと思うと、確かに痛快ではあった。
Posted by ブクログ
社会から疎外された、こどおじが集い「子供部屋同盟」という復讐代行組織が、ダークウェーブに潜んでいる。
裁かれぬ現代社会の悪を子供部屋おじさんが、復讐するといったわけだ。
対価は動機という金銭を要求しないのも面白い。
成敗レベルは、悪戯レベルからタヒレベルまであり、レポート作成と同時に選択する。
ハロー、ハウロウ、こちら通信部のジョン・万次郎とのやりとりも危険さや冷たさを感じず逆に親しみを覚えてしまうのだが…
一気に読める痛快無比の世直しエンタメだった。
①パワハラ上司成敗
②オレオレ詐欺成敗
③痴漢冤罪成敗
④バイトテロ成敗
⑤書店万引き犯成敗
⑥いじめっこ成敗
Posted by ブクログ
パワハラ、詐欺、痴漢の冤罪、バイトテロ、書店万引き、いじめ——。
これらの悪の被害者を救うために立ち上がったのは、ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」だった。
わかりやすい勧善懲悪を描いたエンタメ全振りの短編集で、本当にあの高橋弘希さんの著作なのかと何度も確認してしまった。
刊行にあわせて、東洋経済オンラインでも横書き小説として連載されていた模様。
純文学要素が皆無なのでびっくりしたけど、スカッとする結末だし文章は易しいし、読み手を選ばない小説だと思う。
Posted by ブクログ
様々な悪に対する復讐代行。
ダークウェブに集いしルサンチマンを抱えたこどおじたちが様々な手段で悪を成敗していく。
テーマが面白いしスラスラと読めた。
いじめのシーンはキツかったけど。
あまり読んだことのないタイプのブラックエンタメ小説でした。
Posted by ブクログ
高橋弘希さんは芥川賞候補作の『指の骨』に続いて2作目(後に『送り火』でで芥川賞受賞)
本の紹介にはでかでかと「芥川賞作家が挑む、痛快・世直しエンタメ!」とあります。
ダークウェブ上で被害者の相談を受けた、いわゆる「こどおじ」(大人になっても実家の子ども部屋に住み続けている未婚の中年男性)集団が行う復讐代行を描いた短編集。パワハラ上司、祖母の貯金を巻き上げたオレオレ詐欺、痴漢冤罪。。。。確かに紹介通りの復讐代行。でも、そこは『指の骨』の高橋弘希、何かどんでん返しの様なモノがあるだろうと期待していたのですが。。。最後の最後に小さな反転がある位で、肩透かし。
まあ、エンタメに徹したと言えばそれまでですが。。。
Posted by ブクログ
はじめて読んだ作家さん。
パワハラや特殊詐欺、痴漢冤罪などで酷い目にあった人がダークウェブの復讐サイトで復讐を依頼する。
読み終わったあとスカッとする世直し小説。
私が復讐を考えるなら…と思わず考えてしまった笑
Posted by ブクログ
高橋弘希さん、「送り火」とか「指の骨」のように読んでいていて気持ちが暗くなっていく本が多いから、世直し系というか成敗系の話書くんだ〜と思っていたら、やっぱりほんのり薄暗い…でも痛快。
酷い目に遭った人たちより子供部屋おじさん(おばさん)たちがどうして今こうしているのかを知りたくなった。でも語られないからこそ謎めいていていいな。
バイトテロされて訴えないとかいじめ加害者を直接的に成敗しないとか、ちょっとしたもやもやはあるけど現実ってこういう感じかもな。やたらリアルなのは最初の被害者が加害者の片鱗を見せて終わるところ。子供部屋同盟が解散しても、きっといずれ復活して彼は社会的に死ぬんだろうな。
色んなキャラが元ネタになっていたけど、不二家ちゃんが一番気になる…うっとりするような声を聞いてみたい…