あらすじ
一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。
旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。
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Posted by ブクログ
野球を題材にした小説が得意なイメージの強い元スラッガーの朝倉宏景さんの新刊
野球と離れたと思ったらゴツい剛速球を投げ込んできやがった
一応蓋するが、ギリネタバレにはならんのちゃうかと個人的には考えている
旭川に住む四人家族の物語
大工のお父さんは元サッカー小僧で激熱のちょいウザ
お母さんはそんなお父さんをうまくコントロールする元サッカー部のマネージャー
13歳の長女は反抗期真っ只中でお父さんと喧嘩ばかりだけど弟にはいいお姉ちゃん
そして10歳の竜星はサッカー少年で誰にも好かれるよい子
しかし竜星は小児がんに冒され余命半年と告げられてしまうのです
そして家族は竜星に余命を告げる決断をくだすのです
マ、マジか…(゚A゚;)ゴクリ
悩み苦しみながら絆を強くし、死と向き合う家族の姿が描かれてゆくのですが…
マ、マジか…
マジなのか
告げる?余命
10歳の子にあと半年って言う?
いやー、難しい
つかわからん
ぜんぜんわからん
それっていいことなん?
もちろんもう家族はみな、そして恐らく作者自身も迷いまくっている
恐らくこの「迷い」を描きたかったのかとも思う
わからん
ちょっともう自分に当てはめて考えるのも無理
わからん
いや、マジか言うてるくらいだから、たぶん否定的なんだろうな
だって10歳
いやでも10歳微妙やわ〜
たぶん気付くだろうしな
いや〜わからん
やっぱぜんぜんわからん
Posted by ブクログ
旭川で生活を送る佐竹家。
昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。
竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。
最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。
小学生の竜星に事実を告げるか、否か。
悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。
Posted by ブクログ
すごい泣きました…
亡くなることは当たり前に悲しいんですけど、いちばん泣けたのは、竜星くんが幸せだった、ありがとうって旅立てたことです。
竜星くん自身もそうだし、家族、真子ちゃんや先生達、周りの人たちがみんな前向きで強くて、誰かひとりでも欠けてたら竜星くんは幸せに旅立てなかったんじゃないかな…とか色々考えてしまいます。
読んでる最中はずっと苦しかったです。
でもやっぱり、ただの読者である私には、余命宣告された人の本当の苦しみや恐怖、その家族が抱えるものの重さを100%理解することはできないんだと思います。きっと「あなたに何がわかるの?」ってなりますよね。
でも、ただの読者の私でも、この家族の強さや絆の深さに胸を打たれたし、励まされたり、力をもらうことができました。
この家族のように自分も強くなれるかな、そんなことを考えさせられる物語だと思いました。
Posted by ブクログ
子供の死を扱った物語という、子持ちの父親には感動せざるを得ないモノ。
サッカー少年で聡明な弟の流星くんがユーイング肉腫という骨のガンになり、どんどん転移して余命宣告されて抗がん剤も聞かず緩和に切り替える。
中学生の反抗期姉にどこまで開示するか?そもそも当人にはどこまで開示するのか?と言った問題。
高校生以下の当人には、告知するのは一般的ではなく、心が持たないと考えられているらしい。色々辛すぎて心がしんどい。その友達には?退院したんでしょ!?遊ぼう!と言ってる友達には?
迷ったらその子が心から笑う時を思い浮かべて。どっちの選択をすると、その心からの笑顔に辿り着くのか。
心と魂は違う。心はよく嘘をつくが、魂は嘘をつかない。継がれて行く
死んだら河原でずっと石を積み続けるが、鬼が来て倒されちゃう。そんなわけない。悪い事してないんだから怖いところに連れて行かれるはずがない。
Posted by ブクログ
10歳の我が子に告げられた残酷な宣告。
そのとき、親としてどうすればいいのか。
よくある「泣けた」とか
「心揺さぶる名作」などの帯文。
(この本には書かれていません)
それが苦手なのだけれど
朝倉さんは冷静に、でも家族の葛藤を
丁寧に静かに書き切った。
お涙頂戴でなく、だからこそストレートに響く。
命を繋ぐ炎を移し、受け取るというメッセージもあたたかく新鮮だった。
命を見守る皆の優しさがじんわりと染みてくる。