あらすじ
私たちはいつ病気になるか、ご存じでしょうか。
何気ない質問のようですが、じつは医学的にみると非常に奥深く、複雑な問題です。というのも、この質問の答えさえ分かれば、それは同時に、病気にならないための最も効果的な「健康法」も分かる、ということを意味しているからです。
この疑問に、最新の医学の知見から答えを見出したのが慶應義塾大学医学部教授の伊藤裕先生です。
病気とは「臓器の時間」が尽きたとき、体に一気に表れるものだといいます。つまり「臓器の時間」こそ、私たちの健康を脅かす最も重要な要因だとわかったのです。
内臓には心臓や肺、肝臓や腎臓など、さまざまな臓器があります。「臓器の時間」とは、それぞれの臓器に与えられた「寿命」ともいえますが、この中のひとつでも「臓器の時間」を使い切り、寿命を迎えてしまった瞬間、その臓器の機能が一気に低下し、それが病気として私たちの健康をむしばむというわけです。
ただしこれは、決して恐れるべきことではありません。むしろ、「臓器の時間」がゆっくりと流れる生活を送りさえすれば、病気にならないという「福音」なのです。その証拠に、誰でも簡単に実践できるような生活習慣を送るだけで、健康はもちろん美容にも、ダイエットにも効果が表れます。まさに最強の健康法! まずはお手軽な「10か条」からチャレンジしてみてはいかがでしょう。「一生モノ」の健康習慣を手に入れてほしいと思います。
【あなたの「大切な時間」を生み出す10か条】
第1条 ゆっくり食べると腸の時間は遅くなる
第2条 夜のコンビニは決して利用しない
第3条 小腹対策をしない
第4条 「空腹感」と「低酸素感」を与える
第5条 夜の運動よりも、朝の運動を心がける
第6条 「赤ちゃんの生き方」を実践する
第7条 まじめな人をやめてみる
第8条 「3の倍数」で人づきあいを始める
第9条 できるだけ大きな妄想をめぐらす
第10条 いい思い出しか入れない「マイアルバム」をつくる