【感想・ネタバレ】神様の女房のレビュー

あらすじ

松下幸之助を、陰で支え続けた“もう一人の創業者”、妻・むめの。五里霧中の商品開発、営業の失敗、資金の不足、関東大震災と昭和恐慌、最愛の息子の死、そして戦争と財閥解体…。幾度も襲った逆境を、陰となり日向となり支え、「夫の夢は私の夢」と幸之助の描いた壮大なスケールの夢を二人三脚で追いかけた感動の物語。

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Posted by ブクログ

経営の神様と呼び続けられた陰では、奥様のむめのさんの絶大な支えがあったからこそとつくづく思わさせて頂きました。
正に“もう一人の創業者”ですね!
数々のエピソードに感激しましたし、改めて教えられました。
お歳を重ねられて、できる奥さんになられても鼻にかけられず、いつも半歩下がって立ち位置を変えられず旦那様を支えられるお姿に感銘しました。

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2012年07月27日

Posted by ブクログ

松下幸之助さんの妻むめのさんについて書かれた本。
この妻あっての松下幸之助さんではないでしょうか。そして、そのむめのさんに心から感謝を告げる幸之助さん。
理想の夫婦です。
日々の心構えは本当に勉強になりました。

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2012年03月18日

Posted by ブクログ

松下幸之助氏の妻、むめのさんの視点から書かれていて、結婚当初の貧しい時代から、松下電器産業を築き上げるまでの苦労話やお二人のエピソードなど興味深く読んだ。
内助の功を発揮し、何度も襲う逆境にも負けず、夫を信じ、支え続けた強さは、とても真似できるものではない。
松下電器のもう一人の創業者という名に相応しいむめのさんの生涯に胸が熱くなった。

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2011年11月30日

Posted by ブクログ

◆幸之助を選んだ理由は、はっきりしていた。幸之助の条件が、誰よりも一番悪く、厳しいものだったからである。<だからこそ、人からもろうた人生ではなく、自分自身で人生を作っていくことができるんや>むめのは若い頃に奉公した船場の商家の女主人の言葉を思い出していた。あんな人みたいになりたい。だからこそ、自分もその言葉を貫いてみたい。そう思っていたのである

◆むめのは、相手に尽くす生き方を母こまつに教わる。人生で一番うれしいことは、相手に喜んでもらうこと。それが、むめのが学んだ教えだった

◆<運針はたしかにスピードの勝負になる。でも、その初めは、誰でも針の穴に糸を通すことから始まる。まずは、静の一点で相手に先んじたら、ええんやないか>(むめのが技芸学校時代、競技会で負けた悔しさから気づいたこと)

◆「こう言いましたら、向こうの方がこうおっしゃったので、私はこう申しました。そこまでちゃんと報告するんやで」ここまで終わって、やっと、「ほな、よろしい。ご苦労さん」となるが、子どもたちにとっては、「ご苦労さん」と言われるまではひと苦労だった(むめのを育てた母、こまつのしつけ)

◆「できません、ではいけません。私はよういたしません、と言って教えを請うようにしないと」それは、後にむめのが、よく若い者に伝えた言葉となる

◆<このお人には、なんや運がついているみたいや>
練物の製造方法がわかったことに続いて、100円ほど足りなくなっていた資金についても、友人に貯金のある人がおり、林と二人で説得の末、100円を借り入れすることができた。「事業をする、ということは、人の支援が不可欠になる、いうことやな」

◆<お母さん……>
淡路島から持ってきてくれた新しい着物の上に、紙包みがそっと置かれていた。開いてみると、お金が入っていた。むめのはその包みをおし抱いて深々と頭を下げた。<何もかも、お見通しやったんやな>

◆「なんや、おまんは商売に口はさむんか」
「幸之助さん、これは商売の話やおまへん。人間の話や。人間としての筋が通ってない話は、どんなに商売がうまいこといったかて、そんだけのこと。幸之助さんがしたいのは、そんな商売でっか」

◆喧嘩が終わったら、先に話しかけるのは女でないとあかん

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2011年10月01日

Posted by ブクログ

仕事の本質、姿勢を問いかける作品。

内助の功むねのの視点で描かれた内容で、現代社会には若干合わない箇所、しきたりなども出てくるが、それがあって今のパナソニックが出来ている。

松下幸之助の半生についても大まかに把握できる。

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

経営の神様と言われる松下幸之助さん
ただひたすらに、周りの人々のより良い生活のためにという純粋な思いで発明を続けていったからこそ成功を成し遂げたのだとだけ思っていた。
しかし、その思いを妻と一緒に抱き、顧客だけでなく、社員、その家族と、一番見落として行きがちな自分の周りの人々の幸せも大切にしていたからこそ、成功を成し遂げたのだと感じた。
昨今では共働き夫婦が増えて、ここまでの内助の功は難しいかもしれないが、夫を立てることが家庭の幸せであることはなかなか変わらず、幸せの秘訣なのかもしれない。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

内助の功の見本として、学ぶべきことが多い。やはり、多少のフィクションもあるようだが、「実話」には、説得力がある。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

母に勧められて読んだ。古き良き時代の理想的な奥様…と言ってしまったらいけないんだろうけど、自分とはかけ離れていてとても真似が出来ないと感服。こんなお二人が出会って一緒に過ごされたことが、一番スゴイのかも。常に前を向いて進む姿は、素晴らしいし、見習いたいです。

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2013年04月06日

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松下幸之助の奥さんである松下むめのさんを中心に、
松下夫妻と松下の創業期について書かれた本。
女性視点で書かれているので、生活感・人間感のある本で、
松下幸之助の経営者としての側面以外の面を見る際に参考になる。
もっと言えば、経営者(創業者)とその奥さん、経営・仕事と家庭という視点、
人間を育てることと経営というような視点で読むと、
一つの参考になる本だと思う。

ちなみに、著者の高橋さんという人は、松下の執事として働いていた人で、
松下夫妻の家庭内でのサポートを一生を通じてやり続けた人で、
そういう意味では、松下夫妻を一番リアルに良く知る人物と言える。

この本は、一部フィクションだが、基本的に松下むめのの思考については、納得いくほどよく描かれている。
また、ほとんどむめのの回顧調で書かれているため、小説と同じように読める。

家庭人としての松下幸之助を紐解く上では、とても良い本だと思います。

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2012年03月27日

Posted by ブクログ

日本の電機業界さらには製造業を代表する企業、パナソニック。
会社について、そして創業者である松下幸之助については、関連する書籍が多く出版されているということは知っていましたが、これまではあまり、接してきませんでした。
この企業のことを勉強したいなと思っていたところ、「創業者の妻」を主人公としたテレビドラマが放映されたと知りました。
まずは読みやすいものから取りかかるのが良いかなと思い、原作本であるこの本を読んでみることにしました。
主人公は松下幸之助の妻、松下むめの。
19世紀の末の明治の世に生まれ、大正四年に幸之助と結婚。
結婚当初はサラリーマンだった夫が、会社を立ち上げると言いだします。
年号が大正から平成に変わるまで、夫・幸之助を支えた一生が、伝記形式で綴られています。
最初の製品として考えていたソケットの練物の作り方がわからず、むめのが近所の工場の廃品を漁るシーンなど、今のパナソニックからは想像できない、創業当時の牧歌的なエピソードも描かれています。
戦後の混乱を経て、「長者番付日本一」まで登りつめるなど、まさに「昭和の神話」を読ませてもらったように感じました。
恥ずかしながら、この方のことはこれまで知らなかったのですが、この本を読んで「もう一人の創業者」と言われる所以が理解出来ました。
「みんなを幸せにしたい」という大志を抱き、それに邁進する夫。
その夫の夢をいかに達成させるかを考え抜き、自分が思う「正しいこと」を貫いた妻。
「志」という言葉を最近、耳にしなくなり、その言葉を意識しなくなっていた自分がいることにも、気づかせてもらいました。
それだけでも、読んで良かったと思える、一冊でした。

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2012年02月11日

Posted by ブクログ

読みたいと思っていたら、いただけることになって早速読みました。むめのさん本当に凄い。確かにこの人がいなかったら今のパナソニックはなかったでしょうね。目頭の熱くなる箇所も多々あり。

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2011年10月29日

Posted by ブクログ

まるでむめのさんから叱られてるような気持ちになりながらも
努力すること、誠実であること、利他であることの尊さを感じました。

泣きました

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2011年10月18日

Posted by ブクログ

偉大な人の影には絶大な支えがあることがよくわかる。
幸之助に対する姿勢、礼儀や社員を大切にする思い、振る舞い、なかなかできることではない。
しかしすごいの連続で読むうちにおなかいっぱいになったのも事実。

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2012年03月10日

Posted by ブクログ

神様の女房の言葉 ズキッと来ました。

主人として立てたら主人らしくなっていく
家で立ててもらうとそれなりの人間になる
女が出過ぎる家は世間から見るとものすごく不細工
ご主人よりも上のことを言ったらだめになる。出過ぎてしまったら主人の値打ちが下がる。
それは女の値打ちも下げる。主人の邪魔にならないように物事を運ぶ
(こっそり助ける)うまく事が運んだ時ご主人もよくやったと自負できる

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2011年11月18日

Posted by ブクログ

NHKテレビドラマ化ということで読んでみた。松下幸之助の奥さんもまた物凄く立派な方だったということが分かった。でも礼儀を重んじる姿勢のストイックさは、自分だったらちょっと辛いかも・・・。古き良き日本の姿を学びつつ、僕は僕の理想とする家族を思い描いて日々過ごしていこう!

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2011年10月13日

Posted by ブクログ

便所の掃除も同様だった。きれいにしておかなかったなら不細工な子供が生まれる、と聞いて、みんなで一生懸命に掃除をした。

「できません、ではいけません。私はよういたしません、と言って教えを請うようにしないと」

「ええか、人生は誰かからもらうもんやない。自分で切り開くもんや。人からもろたもんは、すぐになくなってしまう。自分で手に入れたもんは、簡単には失わん。その心構えをもっときや」

「苦労、いうのは、心の持ちようで感ずるものや。ものがない、お金がないというのは、苦労やなくて、難儀や。常に希望があったら、苦労になんかならへん。」

いつしか二人は朝夕、工場の入り口に立って出迎えだけでなく、見送りもすることが日課になっていった。

「他人が言うことを聞いてくれないのは、自分が至らないから。」

「人間としての筋が通ってない話しは、どんなに商売がうまいこといったかて、そんだけのこと。」

「こんなもんはあかんと頭から否定せんと、ちゃんと話しを聞いておくことが大事なんやな。あとは、他の人がしてないことをすることや。」

「喧嘩で決着をつけてしまったら、どっちが勝っても負けても、負けた方は必ず意地になるもんや。」

「日本の伝統には、心が入っとるんです。その心の意味を理解せんといかん。その心さえあれば、形ばかりの礼儀など、不要になる。」

「人やのうて、コトを叱るんです。」

「ほんまなら、普段を大事にすることが、大切やということや。たまにカッコええコトをしても、それはほんまもんやない。毎日しゃんとするから、それは意味を持って来るんや」

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2011年09月22日

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