あらすじ
貧困、電気、水、教育、医療……。今なお世界にはびこるこれらの根深い問題は、現地で問題に直面している「当事者」と、彼らが想像力を発揮する仕組みを提供する社会企業家たちの手によって、解決可能なものに変わりつつある。アジア各国の「社会起業家」7事例を追い、その驚異のビジネスモデルに迫るビジネス・ルポ。
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Posted by ブクログ
途上国で起きたイノベーションを事例に、ここから世界が変わろうとしている、変えようとしている・・・という事をまとめあげた本。タイトルの「世界を変える」ということからも分かる通り、熱い。文章からも「熱さ」のようなものを感じる。
辺境からの立ち上げという行為自体も(クリステンセンのイノベーションのジレンマを読んだ後ということもあり)、強い可能性を感じた。
〇メモ
・当事者だからこそ困難を乗り越え問題を解決する
・世界のリーダーは現実を知らない
世界の大半はiPhoneを求めていない
インターネットを利用するにも電気がない
世界ではいまだ14億人強が電気を使うことができない
灯油で明かりをともしている
⇒現場を知ることの必要性
・重要な意思決定は遠い場所で行われ、現地は指示に従うだけ
当事者が解決しなければならない。資金調達、管理まで
⇒本質的な問題解決と継続するための課題の発見
・業界のデザイン
スケールアウト
ITを活用した業界の構造逆転
アライアンス(主要プレイヤー)
技術そのものの核心
・市場は十分でも顧客の収入は十分ではない。単価ではなく販売数で利益の創出が必要。現地生産、原価を抑え短期期間で既存製品を駆逐し、シェアを獲得する必要がある
・戦略的なサービスエリアの絞り込み
・多忙を極める経営者との信頼関係を時間できずいた
「金は出さなくていいから、時間を使ってほしい」
・平均的に育てるのではなく、光る人をみつけて支える