【感想・ネタバレ】グレイヴディッガーのレビュー

あらすじ

『13階段』をしのぐ圧倒的迫力!
空前の疾走感で展開するノンストップ《サスペンス》大作

改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

真相が見えてくるまではすごく面白かった。
犯人が分かった辺りから、わたし的には大失速…。

この手のものは何でもそうだけど、それまで普通に暮らしていた(??)人間にここまでのことができるかよ、訓練された職業暗殺者かよ、と思ってしまう。

私が読み飛ばしたのかもしれないけど、代議士が自分の私兵を得るために公安の警察官を使ってカルトを作り、そこに犯人が偶然入り??、代議士が有力な対立候補をスキャンダルで落とすべく、カルトの人間に人を殺させるとともに嘘の証言をさせたり(それを犯人が知って、恩人の復讐をすることに??)、代議士が白血病治療の骨髄移植のためにカルトの人間に八神を確保させようとした…てこと…?
犯人の関わり方がなんかだいぶ無理があるような…。

対立候補を落とすために、人を殺させて、対立候補の息子を犯人に仕立て上げるために複数人に嘘の証言をさせる、なんてやるの不自然すぎるよねぇ。
そこまでのことをする必要ないじゃん…もっと軽いスキャンダルでいいじゃん…そんな陰謀に多くの人を関わらせてうまく行くわけないよ…。

あと、骨髄移植が1回しかできない前提で話が進むので、何で???と思って、しらけてしまった。
骨髄バンクルートでも1人のドナーが2回まで骨髄提供できることになってるし、あの代議士なら正規ルートでなく骨髄移植できそうじゃん。
何で八神が他に提供したら、もう代議士に提供することが不可能、みたいな感じなの…?(八神が任意では提供しないだろうというのは置くとして)

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少年時代から罪を重ね、悪党面がすっかり板に付いた八神俊彦は、生き方を改めるため骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。

しかし、都内で連続猟奇殺人が発生。その事件に八神も巻き込まれてしまう。白血病患者を救うタイムリミットが迫る中、六郷総合病院に向け夜の逃走劇が始まった。

物語は、逃走する八神と事件を捜査する警察側の視点で描かれ、八神を追う「ミニスター」という謎の組織、その組織を狙う「グレイヴディッガー」なる殺人鬼、連続猟奇殺人に関係してくる遺体消失事件の黒幕の正体等、徐々に事件の全貌が明らかになっていく。



高野和明氏の小説を読むのは、「13階段」と「ジェノサイド」に次いで3作品目。
自分が東京都に土地勘が無いため、逃走経路に関して楽しみ切れていないことは残念だったが、八神の冗談混じりの会話や古寺巡査長との掛け合いは何だか微笑ましく、剣崎・古寺・越智が公安警察に抗おうとする構図はスリリングで最後まで楽しめた。
ホラー感を残しつつも爽快な読後感があり、期待を裏切らない安定の面白さだった。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高野和明さん2冊目。
個人的には13階段の方が好きだけど、「ノンストップ」「圧倒的なスピードで」その言葉通りすごく疾走感のあるお話でした!
事件の謎をじっくり深く考える暇もなくあれよあれよと話が進んでく…というか読み進める手が止まらない笑
ミステリというより逃走劇という印象。

八神は確かに悪いことばかりしてきた悪党には違いないけど、人を助ける為にボロボロになりながらも諦めずに逃げ続けるところに好感が持てた。そしてそれを信じる人情派刑事古寺も良いキャラしてるなぁ〜。
にしても時速90キロでビルに激突した後も5体満足で逃げ回ってるのは流石に強すぎてちょっと笑っちゃった笑
そしてグレイヴディッガーなる存在が作者の創造ってところも驚き。

最後のエピローグは権藤の霊的なものによる天罰ってことなのかな…?

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2023年11月01日

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