【感想・ネタバレ】鉄人たちの仕事の哲学 「モーサテ塾」生きた経済を学ぼうのレビュー

あらすじ

◎テレビ東京「Newsモーニングサテライト」の人気コーナー「モーサテ塾」が書籍化!!!

https://txbiz.tv
tokyo.co.jp/specials?id=152
~最強の経営者5人が伝える仕事と生き方のヒント~
日本を代表する経営者たちの‟仕事の哲学”が詰まった内容になっています!(以下、順不同)
・永守 重信氏…ニデック株式会社(旧日本電産)創業者
・星野佳路氏…星野リゾート代表
・吉田基晴氏…サイファー・テック株式会社 代表取締役。株式会社あわえ代表取締役
・唐池恒二氏…九州旅客鉄道取締役相談役
・平井一夫氏…一般社団法人プロジェクト希望 代表理事(元ソニー社長兼CEO)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

平日毎朝放映されている「ニュースモーニングサテライト」で特集された「モーサテ塾」を本にしたもの。特に永守塾と星野塾は、テレビを観て感銘を受けたので本書は予約して買った。期待どおりの内容の濃さで、満足できる1冊と言える。仕方がないと言えるが、講師によりクオリティに差がある。

「表面的なビジネスノウハウやハウツーを伝える本ではなく、人生そのものと向き合い「仕事の哲学」を深く掘り下げた本を著している経営者こそ、若い世代に伝えるべき言葉を持っている」p5
「(講師の選定)その人の言葉や考え方に触れることで心が熱く燃え上がるか、働き方や生き方を根本から変えてみたいと思えるか、それが基準だった」p6
「(コストカット)コストは技術がつくるもの。技術でつくるんです。他の会社はもっと部品を安く仕入れろと言うけれど、そんなの効果は知れている。部品を10点使っている製品を「部品3点だけで作れるようにしよう」とかね」p40
「技術革新に挑戦するわけです。もちろん、すぐには部品をゼロにできないけれど、10個あった部品が7個になり、6個になり、5個になって最後はゼロになる。だから、ニデックは世界一となりました。他と同じものを作っていたら、負けるに決まっています。リーダーは常識にとらわれているようではダメです」p41
「チャンスは絶対に向こうからやって来ないので、こっちから世界一をとりにいくんです」p42
「ブレーキを踏んだのに、車がぶつかったとすれば、その問題は電動ブレーキにしたら解決するかも知れないと考える。飛行機が着陸する時にどうやって止まるかといえば、エンジンの逆噴射で止める。飛行機はブレーキでは止まりません。そういう事例を参考に、車にモーターをつけて、モーターが逆回転したら止まるだろうと。そういうことが、電動ブレーキの基本になっているわけです」p44
「何も起きなければ会社の経営者は要りません。全員平社員でOK。何もかもがうまくいく時にはリーダーは要りません」p46
「(半導体も自社で作りたい)キーになる部品を、どこかに頼っていたら危ないから、全部自分のところでやろうと。モーターの材料である磁石も作ろうと。そうすれば、よその会社がどうなっても関係なくなる。全部、自分のところで作れますから。そう言う部分でも、先見性を発揮しないといけない」p47
「1カ所で作った方が効率は良いから利益は上がりますが、非常時には分散体制が強い」p49
「サラリーマン経営者の大企業は、経営陣が集まって物事を決めるから対応が遅い。私の決済は大体3秒です」p50
「創業者が経営する会社の株を買うことが大切です。サラリーマン経営者の会社はおすすめしません。サラリーマン経営者は自分がそんなに自社株を持っておらず、自社の株に関心を持っていないことが多い」p59
「アメリカのベンチャーが大成功するのは、会社が小さいうちから、ファイナンスに詳しい人と一緒にやるからです。彼らがリターンの計算をちゃんとやってくれる。これは材料費をいくら以内に抑えないと、リターンはありませんと、そういうことを教えてくれます。日本では、エンジニアが社長になって、全部一人でやろうとするから失敗するのです」p71
「友達と遊んだり、出かけてばかりいて、それで会社も作ろうというのは無理です。私たちは脇目もふらずに会社の仕事ばかりをしてきたから、大きくできました。企業づくりは、努力、努力、努力、努力、努力で、それから耐え忍ぶ。忍耐、忍耐、忍耐。努力、忍耐、努力、忍耐です」p85
「夢を実現しようと思ったら、夢を実現した人がまだ残っている会社を選ぶのが一番早い」p90
「気分が暗くなるのは金曜の晩ぐらいです。金曜の晩が一番暗くて、日曜の晩は明るい。「明日から会社だ」と思うだけで明るい気分になります」p98
「コモディティー化とは、自社のサービスや商品が、他社のものと差別化できていない状態のことです」p122
「海外の人にとって、「日本」というのはあまりにも有名な文化なので、日本のホテル会社が来たら、ちょっと違いがあるだろうと思われてしまう。日本のホテルなるものは、西洋ホテルとは違うことをアメリカの人は期待してしまうのです。そういう感覚を踏まえて、客の心の中にすーっと入っていかないと、アメリカでもヨーロッパでも定着できないということを私は実感しました」p149
「ケン・ブランチャードは、「偉い人信号」を普段から無くす必要があると言っています。例えば「社長」とか、「部長」とか、「総支配人」と呼ぶのではなく、星野さんとか小林さんと呼びます。総支配人にはなぜか、「総支配人のオフィス」という大きなオフィスがある。これも偉い人信号の1つなので、われわれのホテルには、そういうものはありません。私自身もオフィスはありません。よく会社で部長が、他の人より大きいデスクを使っていたりしますが、これも偉い人信号なので無くさなくてはいけません」p176
「自分の意見を自由に発信することが、自分の評価や、人間関係になんら影響しない状態を作れるか。それがフラットな組織文化を維持する上で、すごく大事なポイントです」p178
「議論する時は、みんなが自由に発信することができて、意思決定の瞬間だけ、意思決定者が自分の権利を行使するという形を作ることが、すごく大事です」p179
「定石やセオリーは、成功を約束するものではないけれども、失敗の確率を劇的に減らします」p188
「私の前の世代はやっぱり「感覚経営」でした。感覚経営でも大丈夫だったからです。なぜ大丈夫かといえば、インフレや経済成長、人口の増加があったからです。人口が増えるということは、市場が拡大します。インフレは、お金の価値がどんどん下がっていきます。なので、人口増加とインフレと経済成長があって、マーケットが伸びていく状況においては、失敗しても、それがあまり目立たなくなります」p190
「うまくいっている時は危機感をあおり、本当に危機が来た時は安心感を植え付ける。これも経営者の役割としてはすごく大事だと思います」p193
「(誤った地域の活性化)多くの人がその地域に、大きな工場ができて、その工場のラインで働く人が、たくさん必要になる状況を望んでいます。地域の活性化とは、そういう職場ができることだと考えている人が多いのです。ただ私は、その意見にはあまり賛成しません。なぜならば、日本の地方では本当に急激に人が減っていくからです。人口が減少するということは、「その地域が持っている総時間」がどんどん減っているわけです。その総時間がこれから、どんどん減っていく時代になるのに、時間を売るような商売や職場を増やす戦略は、先細りすることが確定していると思います」p217
「地方の自治体の職員さんから「うちは最低賃金が安いから、企業経営のメリットがありますよ」というようなことを言われます。私は、これは本当にナンセンスな話だと思っています。地方では特に、総時間が急激に減っていくわけですから、その貴重な時間を「安さ自慢」で売ることは理屈的に成り立っていません。減っていくものを安く売るというのは、どう考えても商売として成り立っていないと思います。では、そのような状況で何が大切なのか。私も企業も、地域も、社会も、国も、持続可能であるためには、次々と新しいチャレンジがあることが大事だと思っています」p217
「ある時期には売れた商品でも、必ず寿命があって、いずれ売れなくなります。商品の授業を少しでも伸ばす努力をするよりも、次に売れるものをつくるためのチャレンジが必要です」p218
「家業を継ぐか、公務員になることしかチャレンジの選択肢がない町は、遅かれ早かれ衰退していきます」p219
「総時間が減っていく地域では、時間を売るような働き方をしないことが大切です。そして、地域におけるチャレンジの総量を増やして、チャレンジの種類を多様化していくべきです」p219
「(ピーター・ドラッカー)変化はコントロールできない。できるのは変化の先頭に立つことだけである」p227
「(癌で闘病中の起業)周りの人からは、「そんなことは病気が治って、健康になってからやりなよ」と言われましたが、私に言わせると「明日やろうはバカヤロウ」なんです。そして「いつかやろうは大バカヤロウ」なんです」p256
「赤坂の「うまや」は、唐池恒ニ氏がつくった」p303
「同じことを見ても聞いても、何も感じない人は感じない。感じる人は感じる。その差がだいぶ出ます」p306
「「これがヒットするから、あれがヒットするから、世の中がこうだから」。そんなことを考える必要はなくて、世の中にまだ無いものをつくる。まだ、誰も気付いていない、誰も見たことがない、使ったことがないものをつくる。オンリーワンをつくることが私たちのテーマです」p311
「「ななつ星」だって、当初は無謀な挑戦だと受け止められて、「クレージートレイン」と言われたぐらいですからね。鉄道業界が下火になっていく時代にこんなものをつくって、「お客さんがいるわけがない」と批判を浴びました」p314
「説得力のある方法は、やっぱり少人数で2m以内で語ることに尽きます(唐池恒ニ)」p325
「前任の社長がここまでやってきたことは、やはり何か良いところがある。ベテランの方がやってきたことはやっぱりいいから、今まで続いてきた部分があってね。それを否定することから入ると、従業員は自分自身を否定されたような気持ちになると思います。だからまず、前任の社長のスタイルを支持する。その中で少しずつ変えていく。そうすると、少しずつ変えた中で成功体験が出ますよ。小さな成功体験が1つ2つと出てくると、周りの見る目が変わってきます。それから大きな改革を始めたら、みんなが入ってくると思います」p330
「(本気度を示す)一番手っ取り早いのは、繰り返し同じことを言うこと。これが一番刺さります」p331
「モチベーション・リーダーシップとは、社員一人ひとり、チームメンバーの一人ひとりが、常にこの会社のため、このリーダーのために頑張ろう、120%の力を尽くそうと思ってもらえるようなリーダーシップのことです」p378
「自らのマネジメントチームとはぜひ、個人のミッション、ビジョン、バリューについてもお話ししていただければと思います」p407

0
2026年02月11日

「ビジネス・経済」ランキング