あらすじ
メスしかいないある湖のフナ、寄生した生物の性をコントロールする細菌、体と脳の性が別々に決まる人間……。自然淘汰だけでは説明できない性の不思議に迫る!
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Posted by ブクログ
2010/10/8 新刊棚で見つけて借りる すぐに 読み始める。 10/29 読み終わる。
ちょっと目を惹くタイトルだが、中身はまじめな! 生物学の本です。
単細胞生物から、複雑な生物まで とにかく不思議で面白いことがいっぱい。
増殖・複製、永遠の命、染色体、生物の性の巧妙さといい加減さ・・・。
本書に書かれていることを、部分的には聞きかじったりしていたが、
わかりやすくまとめられていて 目からウロコ 以上の 驚きです。
内容と著者は
内容 :
1回の生殖で一生分の精子を貯める女王バチ、個体で性別を変化させるミミズ…。
生物によって異なる性の決定システムから、性の起源、性のメリット・デメリット、
ヒトの性差の根拠と曖昧さまで、生物学的見地から語る。
著者 :
1947年東京生まれ。早稲田大学国際教養学部教授。
構造主義科学論、構造主義生物学の見地から評論活動を行う。
著書に「38億年生物進化の旅」「そこは自分で考えてくれ」など。
Posted by ブクログ
メスしかいない生物はあっても、オスしかいない生物はない。おーっ!そうだよね。生殖・クローン・性の役割などの仕組みがわかりやすく解説してあり、理解しやすい。性のあり方の多様性も刺激的な本。
Posted by ブクログ
感銘受けたところ以下引用
オスよりメスのほうが細胞が大きいのでオスはそこに寄生する形でオスはDNAを残す。オスにとってはプラス、メスにとってはむしろ損。少なくともメスにとっては“性”が何のためにあるか分からない。
メスにとっては性はコストがかかるばかり。自分だけで子供を作ったほうがよく、抵次元、起源のメスは有性生殖でなく無性生殖でも先祖を残せる。
クローンが確立すれば人間でも女だけで子供が作れる。クローンに反対しているのは男だろう。
オスは基本的には生殖以外には不要。おおむね生殖のあとは用無しで捨てられる。
原核細胞のときは元々死なない。メス×オスの2nの細胞になると寿命が発生し死ぬ。不死の拘束から逃れ自由を得た、死ぬ能力を獲得したが、複雑な生き物になるためには死すべき運命を受け入れたと言える
(うっかり有性生殖しなければ死ななかったし、死なないほうが普通だった。アメーバなどは好適な環境であれば死なない)
“死”は悲しむべきことではなく生物にとっては喜ぶべきことかもしれない。そのおかげで我々は多細胞生物になれ、複雑なシステムを手に入れた
死ななければ子孫の資源を奪ってしまうし、親が生きて子供も増えると競争、餌の取り合いが生まれる。
メスは子供を作るのにオスは要らない。メスは大きくて資源もある。オスは絶対に自分だけでは子供を作れないからメスを乗っ取らなくてはならない。
メスは重要だがオスは余剰でムダといえる。オスのかわりはいくらでもいる。人間でも危険なことをして死に急ぐのはオスだ
卵にとってみるとセックスするのは損である。どうせならいい精子を選びたい。
オスはどんなメスとくっついても得するから相手は誰でもいい。オスはメスを騙してなるべくたくさん種付けをすることが重要。そのためにオスは涙ぐましい努力をする。
オドリバエはオスがメスにあげるプレゼントをどんどん格下げし挙句には包装紙のみの空のプレゼントをあげる。それを気に入られている間にセックスする
ミツバチのオスはメスと交尾すると必ず死ぬ。性器ごとあげてしまうので腹がちぎれ体液が漏れて死ぬ。オスはメスに種付けする道具みたいなものだ。まあ早かれ遅かれ死ぬんだけど。
基本的にはオスはセックスしてさっさと逃げる戦略をとる。
チンパンジーは性的に活発のためペニスも比較的大きい。チンパンジーと人間の差はあまりない。
レイプする動物は人間とオランウータンだけ。
男性ホルモンは筋力を高める半面免疫系を弱らせる効果もある(マッチョが風邪引くのはこれ?)そのためオスは体が弱く死にやすくなる。男性の寿命が短いのも男性ホルモン(テストステロン)のため。X染色体はメスの2本にくらべオスは1本しかないのもやや関係している。
オスは腕力が強いだけ、病気にも強くなく寿命も短い
ネズミは、過剰な男性ホルモンは性的欲求を強くしすぎ、死を早める。去勢するとネズミはメスレベル、あるいはメス以上に長生きする。人間もそうかもしれない。
若いライオンのオスはプライドを乗っ取り前の主の子供を殺す。ライオンのメスは子育て中発情しないから、オスは自分の子供を作れないからだ。
基本的には生き物は一夫多妻。
オスは子孫を残すためならメスだけでなくオスすらも騙す。
オランウータンの弱いオスは生殖能力はあるのだが社会的には大っぴらにセックスできない。
人間の女は発情期がわからないようにふるまうので常に男性を惹きつける。男は常に女に興味を示さなければならなくなった。やはり女は男よりしたたかだ。
Posted by ブクログ
遺伝子、特に性に関するものを取り上げている。
性がいかに多様であるか、またいい加減であるかがわかる。
趣旨は表題の通り。
いろんなパターンを列挙し、それについてわかっている範囲で解説もしめくれているので、トリビア的に知識として面白い。
多少古いかもしれず、偏った考えもなくはないが、エセ科学みたいなことはない。
覚えておきたいことの密度が高い本だった。
Posted by ブクログ
生物の性を軸に進化や種としての繁栄についてかなり広い範囲のことを
ギュギュッと詰め込んで平易に書いてある本だった。
平易にといっても、飛ばし読みをしても「へ~」と思って読めるということで、ちゃんと理解しようと思うと、ひとつのチャプターごとにさらに深く調べながら読まないといけない位色々なものが詰め込まれている感じ。
今回は、飛ばし読みなので私の理解は「へ~」レベル。
著者については、進化をあまり目的論的に考えず、「偶然」や「たまたま」「ほかの重要な形質を獲得するための副産物としてそうなっている」
みたいな感じで考えている人なのかなあ、、と。
私が読んだいくつかの進化に関する本を書いた学者さんたちも、
適応的進化(ネオダーウィニズムというのか??)をあまり支持しないという感じだったから、最近の流行りなのか?日本の学者はそいう感じなのか?いずれにしも、テレビでも時々見かけるような人なので、わりと頭の柔らかい人なんだろう。
特に印象的で今でも覚えている内容(誤解しているものもあるかな?)
本当に内容が多岐に渡り、とても情報を整理しきれていない・・・
○人間では男性は遺伝子を伝えるだけで、細胞の仕組みはメス由来だということ。
男は情報、女は実態 だったかな? DNAという情報は男も伝えていくが、女性は生のシステムそのものをつないでいる。だからこの本にも書いてあったけど、アフリカに人類の起源となる女性(ミトコンドリア・イブ)がいたという説が出てきたのか~。
○種ごとに性別の決まり方はかなり違っている。
環境によって、オスメスを変化させる生き物も結構いる。体の大きさや水温など。また、細胞ごとにオスとメスが決まっている生き物もいる(ネズミだったかな??)※人間にも見られる両性具有とは違う。
○生物は死なないのがデフォルト。
(大腸菌のような生き物に寿命はないらしい。)
高等生物は死を発明したことで、進化できるようになった。
○人間の寿命は120年 細胞分裂しない、神経細胞の寿命がそのくらい
Posted by ブクログ
セックス、死について考察。
有性生殖は、なぜこれだけ広まっていて
優位か判然としないらしい。
有性生殖、死それぞれ、何かのついでかもしれない。
たとえばミトコンドリアとの融合によるDNAの損傷の副産物。
(これは、まだ科学で解けない13の謎の内容かな?)
性と死は密接に関わっている?
面白いのは、性というのはそれほど厳格なものではないらしい。
魚では無性生殖と有性生殖は、環境によって切り替わるし、社会状況によっても切り替わる。遺伝子とも限らない。
個人的な感想としては、不足、不幸、渇望、動きを作る(増やす)仕組みなのかなと。
つまり世界のかき混ぜ棒。
理不尽だが個別の生に不足や不満が無いと
進化は無いのではないか
Posted by ブクログ
「1分で分かる大学」で観て興味沸きました。
表紙の写真が面白い。
かっこいいオスを捕まえられないので独りでいるのである。
どんな言い訳やねん。