あらすじ
苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
「そのままでいい、そのままがいい」という言葉が非常に印象的だった。
人の反応を気にしすぎて自分を出せない主人公が営業という仕事を通して人間関係を豊かに広げて行く。
自分も人と関わることが少なかったが、自分からいろんな人と関わって話をしてみたいと思えるようになった小説だった。
Posted by ブクログ
評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!?涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。
確かに、人には向き不向きがある。しかし、いくら何でも30才にして営業成績ゼロというのは・・本人が悩む前に退職勧告する前に適切な部署へ異動させるべきだとは思うが・・・接待費をばらまきながらとは言えコツコツ努力を積み重ね、自分の立ち位置を理解していく過程が丁寧に描かれていて非常に楽しめた。
Posted by ブクログ
営業の話かぁと思ってたら、まさかのシステムの開発受注案件の話だった。
著者が過労で倒れたってもしかしてIT会社か?
またこのタイミングで…。
マジオこと真島誠は人前で話すことをとても苦手としていて、畑違いの営業に異動してからまったく成果をあげられず、人事に退職勧告を告げられる。
失意の内に退職する旨を告げたところ、高卒から叩き上げで営業のトップに登り詰めた、井岡専務から営業零課へ来ないかと誘われる。
何をするのかも知らぬ間に配属されてきたところ、なんと接待専門の課だという。
他部署からは飲むだけで金を浪費する穀潰しだと敬遠され、技術部署からはエンジニアを無断で拝借していく迷惑な奴らと思われ、全く成果が出なかったが、接待という名のコミニケーションを続けることで次第に結果が生まれてくる。
キーワードは自意識。
自分が思っている他人の意識と本当に向けられている意識にズレがあり、それが、異常な緊張や失敗したくないという保身への執着を生み出す。
若者を消耗品扱いする会社の多い昨今、ひたすら一人で抱えて頑張っても、誰も助けてくれない。いい意味で力を抜いて周りを良く見ることが大事。
零課全員が一度退職勧告を受けた人間であるということで、チームに連帯感も生まれ、飲み会を介して成果が上がる。技術者的には確かに良くわかってないのにめちゃくちゃ大変な案件を格安でたくさん受けるとか、とても困る。
郷原の案件とか、郷原が一緒に大変な時間を共有したことでエンジニアの怒りが静まったというけど、自分だったらその仕事やだなーって思っちゃう。システム開発ってやりがいあるけどこういうことあるから大変(-""-;)