【感想・ネタバレ】アイビー・ハウスのレビュー

あらすじ

夕食会を開く週末、傷ついた小鳥を看病した嵐の夜、日々の何気ない会話。共同購入した蔦のからまる赤いレンガの一軒家は、ともに子どものいない若い二組の夫婦にとって幸せの象徴のはずだった。だが、名も知らぬ若い女の訪問がいつのまにか潜んでいた四人の微妙な変化を浮かび上がらせていく。「群像」掲載時に話題となった作品をいきなり&いち早く文庫化。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

各々の微妙な価値観のズレが最後には決定的な亀裂となってバラバラになるのが読んでいてしんどかった。しかし、その絶妙な心理描写が非常にうまい。後味の悪い終わり方だが、もしあのまま何かを誤魔化しながらアイビーハウスに住み続ける結末だったらもっと恐ろしかっただろう。価値観の多様化が進みつつあった平成後半の時代を的確に表現した作品だと思う。十年後に読んだらまた感想が変わるかもしれない。

0
2023年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どものいない若い夫婦2組が、二世帯住宅で共同生活を送り始めて5年。謎の女性が登場したことを皮切りに、4人はだんだんとすれ違い始め…。
誰に感情移入し、誰に嫌な感じを抱くかは読者次第。個人的には隆が嫌かなー…と思いきや、途中からは一樹がすごく嫌になってしまった。ただ、最後はほんのりと希望を感じさせるかのような作りなのが良かった。

0
2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中のなんとなく不穏な感じ、日常が段々形を保てなくなる雰囲気は楽しめたけど結局何も分からないまま終わった…

0
2023年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2組の夫婦が二世帯住宅で暮らして5年が経ち、徐々にそれぞれの価値観のズレが生じていく。4人誰の立ち位置からも寄り添うことはできなかったけどやはりこのままずっと暮らしていくのは難しく、同居解消は致し方ないと思った。料理が得意の旦那さんは羨ましいけどこだわりが強く、大変そう。家が町田という設定に親近感湧くけど著者は町田出身なのだろうか?

0
2019年04月01日

「小説」ランキング