【感想・ネタバレ】世界が終わるわけではなくのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2015年02月08日

皮肉の混じった現実の世界に、神話的な、あるいはSF的な非日常が入り込む。
関係のないようなそれぞれの短編は少しずつクロスしている。
一冊の本として巧みな構成となっていて、面白かった。

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Posted by ブクログ 2013年06月01日

可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを...続きを読む見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

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Posted by ブクログ 2013年03月15日

かなり好きな世界。

千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。

最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。

かといって、この作者の長編は読めないだろうなとも思う。ぷっつりと...続きを読む結末が切れることの面白さを感じるから。

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Posted by ブクログ 2013年02月03日

短編集といっても、ただ短編を集めたのではなく、かなり巧みに構成されている。どれもシニカルでブラックだけれど、胸をうつところもあり、素晴らしかった!幼い子どものいじらしさから思春期の子の手に負えない様子、独り立ちした子の勝手さなど、すごくよく書けていて、母親の気持も子供の気持ちも痛いほど伝わってきた。...続きを読む好き嫌いが分かれそうで誰にでもお勧めってわけにはいかないが、ジュディ・バドニッツなんかが好きな人には合っていると思う。
表紙の絵にもなっている「猫の愛人」、「魚のトンネル」「大いなる無駄」など、繰り返し読みたくなる。

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Posted by ブクログ 2014年11月16日

うっすらと登場人物が重なり合って一つの世界を作る短編集。どの短編も少し不思議な、幻想的な世界と繋がっている。また短編によって手触りが少しずつ違う。最初の短編は、まさしく世界の終わりのような日々の中でひたすら商品名が列挙される。妻を失った話は叙情的だし、いかにも十代な会話とモノローグ形式で進む短編もあ...続きを読むる。
シッターと有名人の不憫な息子の二人旅の話、認知されなかった大富豪の息子が、その家を訪ねた時の辛い思い出の回想の話が良かった。

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Posted by ブクログ 2014年09月17日

「そもそも我々が現実とみなしているこの世界だけが、
唯一無二の現実なのだろうか」
訳者あとがきにある作者の問い掛け、と云うこの一文に
凝縮されているのではないでしょうか。
12編からなる短編集なのですが、
どれも少しずつ関連したお話になっています。
最初と最後の2つのお話だけが、
ある世界の現実とし...続きを読むたらそれは悲劇の様ですが。
そしてシャーリーンとトゥルーディの寝物語とした処から、
千一夜物語の様、という書評に繋がるのでしょう。

それは置いておいて。
少しずつ絡む世界と人物を1つずつ探して楽しむもよし。
世界が何処で繋がっているかに思いを馳せるもよし。
個人的には「テロメア」「予期せぬ旅」
「猫の愛人」「忘れ形見」がお気に入りです。
表紙とタイトルに惹かれて手に取った一冊でしたが、
自分的にはかなりアタリの一冊でした。

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Posted by ブクログ 2013年03月22日

なんだろう、なんか好き。アイルランドの空気と、滅びの気配と、やりきれなさ、諦め、ほのかな明るさ。いつもの世界が少しずれてしまって、それもありかと笑ってしまうような感覚。

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Posted by ブクログ 2013年03月01日

それぞれの話が関わりを持ちながら展開する短編集。
この主人公は前の作品に端役で出ていたはず、と振り返りながら読んだり、楽しめます。

でも最初の作品だけはどこか違和感を感じながら読み進めていくと、、、
ああ、こういう話だったのかと最後の話を読んでタメ息。
ケイト・アトキンソン、上手いなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月10日

ぽつぽつと緩やかに繋がった、ほんのり群像劇テイストな短編集でしたが、
辛口ながらもバッサバッサと軽妙なリズムで突き進み、
時折ブラックな笑いに誘われる、奇想と現実のスクランブル。
しっかりと長編を読み終えたかのような満足感が残りました。
装丁も素敵。

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Posted by ブクログ 2013年01月19日

――世界が終わるわけではなく
タイトルに惹かれて購入。すばらしい世界観。

毎日をひたすら生きてみたりちょっと息抜きしてみたりときに逃げたくなったりこもりたくなったりそんな日常を私たちがもし、ありのまま受け入れたなら。

舌にのせるとさながら美しく光り輝くドロップはたまた宝石のような美しい言葉たちに...続きを読む魅了される、ありそうでなく、なさそうである、現実それとも夢なのか、そんな細長い境界線の上を驚くほど華麗にバランスをとりながら読者を惹きこみ魅了する、ナンセンスコメディもしくはナンセンスメルヘン。くせになるちょっとたまらない本でした。

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Posted by ブクログ 2013年01月13日

12 の作品からなる短編集。
各編のゆるいリンク、不安定感?、不確実性?が、
ちょっとタマラナイです。

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Posted by ブクログ 2019年01月27日

懲りにこった謎解きや何重にも絡む人間関係の複雑さを売りにし、結局読書を終えた後には疲労感と確かに読んだという記憶しか残らない本が多い中、風のようにさっとやってきて印象に残る本書は良かった。もったいつけずに言いたいことだけ書きました、って感じで清々しい。話の内容は単純で理解しやすく、故に文筆力が試され...続きを読むるような内容。探偵のやつはいまいち未消化だったが、こういう短編集なら何冊でも読みたい。ちょっと男性描写が辛辣な感じがする。

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Posted by ブクログ 2014年01月28日

短編12作。ジャケ&タイトル買い。
その物語は、確かに着地したけれど、どこへ弾んで飛んでいくのかわからない楕円のボールのよう。いわゆる方向性はこの多面的(ひょっとしたら円形)な世界には通用しない。段々その不確実さに慣れ、安定を伴い面白さが沸々とわいてくる。
どこがどう面白いかはわからないけれど、気が...続きを読む付いたら読み終えている。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

シュールという表現がピッタリなゆるく繋がった連作短編集。
神話や古典ネタがたくさん出てくるけど、西洋の方は普通にこういう知識を持っていて、この手のネタを楽しんでいるのだろうか。
これが日本verだったら、私はちんぷんかんぷんな気がするのです。
(ラッキーなことに、ギリシャ神話やヒンズー神話、エジプト...続きを読む神話や千夜一夜物語にもひととおり目を通したことがあるので、おぼろげにわかったつもりになれたけど)

まぁ、でも、あまり好きな感じの作品ではないかも。
表紙の猫様に釣られました。

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Posted by ブクログ 2013年05月06日

ゆる~く繋がった連作短編集。

この人にはこんな過去があったのねとか、それはこの人のせいだったのね!とかそんなニヤニヤが止まらない。
幻想的というのではなくて、なんか不思議な世界が舞台になっていて、絶対にあり得ないんだけどどこかでこっそりあり得ていそうなそんな世界。
何よりもこのタイトルの付け方と、...続きを読むラストの1編のもっていき方に賞賛の拍手!

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Posted by ブクログ 2013年03月18日

「奇想小説」の部類に入るんだろうが、読み心地は悪くなく、短いお話同士のゆるやかなつながりを楽しんだ。エキゾチックで、少し残酷で、これもまた「千夜一夜物語」に連なる語りといえる。

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Posted by ブクログ 2013年02月04日

現実と非現実が交錯する短篇集。
それぞれの短篇のひそやかなつながりも心地いい。
ファンタスティックなのに、妙にリアルで身近な感情が描かれているように思う。各短篇の冒頭に捧げられた、オウィディウスや聖書などからの引用もいいし、全体にヨーロッパ的な香りがあるように思う。
「テロメア」、「大いなる無駄」、...続きを読む「忘れ形見」が心に残った。

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Posted by ブクログ 2013年01月27日

ゆるくつながる12の短編。
洋酒の利いた高級チョコレートの詰め合わせを一箱食べたような読後感。
ごちそうさまでした。

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