あらすじ
お堅いNHKらしからぬ「だめキャラ」で、公式ならぬ軟式と呼ばれる@NHK_PR1号。さかなクンに「さん」を付けなかったと不思議な謝罪をしたかと思えば、緊迫の大震災渦中ゆるツイート続行での炎上に「不寛容とは戦う」と一本気。多くのお叱りを受けながらも、フォロワーを魅了するつぶやきに秘められた真意とは?
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Posted by ブクログ
ツイッター奮闘記。読みやすく、面白い!
実話を本におそらく少しのフィクションで味付けしてあり、上質な小説として読める。Kさんの存在にスパイ小説っぽさまで感じてしまった。
手に入りにくくなっているので、増刷してほしい。
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「宣伝ではなく、広報」「ナカノヒトハイナイ」ようやくわかった。もっと軽い本だと思って読み始めたら重いじゃねえかコノ野郎(とても良い意味で そして、311の前に @nhk_pr さんがツイッターを始めていたのは、日本にとってとても良かったなと、いろいろ思い出した。
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おもしろくてイッキ読みしてしまいました!
ツイッターはしないので、全然知りませんでしたが、糸井重里さんのサイトでのインタビュー記事を読んで、興味をひかれて手にとりました。
私は先に著者の写真を見てから読みましたが、多くの人がご本人を前にして驚かれた気持ちは分かる!(笑)
読みながらずっと、「さすがNHK。優秀な人材がそろっていて層が厚いんだなぁ」と感心しました。登場人物はみな(NHKに関係ない人も含めて)物事の表面にとらわれず、本質を見ている人たちばかり。これは、PRさんがそういう人で、PRさんが引き寄せているだけかもしれませんが。
サブタイトルにもある通り、「ユルさ」にフォーカスが当てられていますが、ユルさよりはむしろ、ブレない芯みたいなもの、最初に「何が必要か」をきちんと定義されているあたり(←この辺は全然ユルくないですよね)に秘密があるように思います。
地震の時のPRさんのいくつかの決断は、私には絶対にまねできないことだなぁと、震えるような、尊敬の気持ちで読みました。
登場人物の中では、日本語がちょっと不自由なKさんが素敵で、大好きでした。Kさんに限らず、周囲の人を見る「PRさんの目」はほんとにすばらしいと思います。
Posted by ブクログ
おもしろかった
おもしろいツイートをする公式さんが実は深く考え時には悩んでいるのが興味深かった
このNHK_PRさんがおもしろいから他の公式さんもフォローするようになったのだよなぁ それまで公式アカウントってつまらないというイメージだったもの それって実はすごいことかもしれない
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NHK_PRの中の人がどのように中の人になったのか、どのようにアカウントを運用してきたのかを綴ったドキュメンタリー風エッセイ。
Twitterについての考え方も参考になるし、緩さと厳しさが入り乱れたストーリーも面白い。
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PRさんっていい人だ。そして、この本にはツイッターがなんなのかが書かれている気がする。
読んだ後、ツイッターに向き合う姿勢がちょっと変わりました。
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twitterアカウントの運用の勉強に読みました。
素のままの部分とキャラクターの部分とのバランスが大事だな〜と思うことでした。
基本的にはキャラクターであって、他の人にも引き継げるようにしているのが素晴らしい。
炎上についても触れていて、すごくためになりました。
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PRさんのツイートはゆるくてツッコミどころ満載で好き。嫌味と悪口が大好きな人から攻撃されてると嫌な世の中だなぁと思う。顔が見えないからって何を言ってもいいと思ってる人間が多い。それでもめげないPRさんの考えを覗き見たかった。えぇ人やねぇ。中の人はいないけど。頑張れPRさん
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いつも面白いツイートで笑わせてくれて、
ひどいクレームにはアンフォロー勧めたりしてるの見て、たくましいけど良いのかなぁ、って思ったり。
けど、対応ひとつにしてもすごく考えて気を使ってたり、
フォロワーとして見てただけだけど、震災のこととか。
こちら側が思ったり想像したより遥かにたくさん悩んだり、時には苦しんだりして届けられたものなんだなぁ、って。
PRさん大好き(笑)
Posted by ブクログ
Twitter のタイムラインを見ていたのは震災の前までなので、 @NHK_PR についても微かな記憶しかなかった。
しかし、フォロワーとの関係をよく考えてあの tweet をしていたのだな、と思わされた。「なんとなく」わかっているとこの本には書いてあるが、直観で「よく」わかっている人なのだと思う。
Twitter に縁がない人でも、得るところが多い本だと思った。
Posted by ブクログ
装丁や文体、切り口はまさにユルいものの、著者の中心には揺るぎない覚悟を感じる。
その覚悟も、最初から確立されていた訳ではなく、失敗や手応えを感じながら徐々に成長していく育てゲー視点でも読めてしまう。大組織のSNSアカウントがひっそりと非公式に(!)始まり、やがて公式デビューを果たす流れは、ノウハウが限られていた2010年から2011年当時の状況だから可能だったことだろう。
今はすでに、組織のSNS運営ノウハウが(玉石混交ながら)巷に溢れかえっていて、小手先のマニュアルに踊らされては、なかなかこういったストーリー展開にはなり得なかったのではないか?
誰もが経験し得なかった東日本大震災を契機に、日本でよりSNSに注目が集まった中、手探り続きながらこのアカウントが果たしてきた役割は、非常に大きいな意味を持っている。
さらりと読めてしまう書き方ではあるものの、行間には、企業に属する労働者としての責任や、報道メディアであるジレンマなどが見え隠れする。匿名実名で寄せられる罵詈雑言にしても、書籍としてキレイにまとめられている時にはクリーニング済みだ。これが単なるノウハウ本であるはずもなく、結局は、個人の「人間力」が試され続ける、実はハードな話だとも読める。
その意味でこの本は、本を読んだだけでは完結しない。実際のTwitterアカウントと照らし合わせて初めて「みなさまと家族になりたいアカウント」が立体的に見えてくる。
Posted by ブクログ
真面目。お堅い。そんなNHKのイメージはどこへやら。ツイッターの
公式アカウント、NHK_PRは今日もユルユルと呟いている。
ええ、フォローしてますとも。最近ではツイッター自体にアクセスする
ことが少なくなったが、「NHK_PRは今日は何を言っているのかな?」
と楽しみに覗いている時がある。
NHKなのに、なんでこんなにユルいキャラ設定になったのか。未知の世界
だったツイッターを非公式で始めたところから、公式アカウントに生まれ
変わり、botと真剣に会話をしたり、エープリルフールにユルい噓の
ツイートをして批判を受けたり。
その批判に謝ってニュースになったりと、回顧談と苦労話満載なのに、
ツイート同様のユル~い文章が笑いを誘う。
東日本大震災の際、「ユルいツイートを再開する」と宣言して多くの
非難を浴びたのは私も見ていた。
「不謹慎ならあやまります。でも不寛容とは戦います」
言葉狩りのようなあの自粛ムードのなか、このツイートを見た時には
涙が出そうになった。
ツイートはユルいけれど、「中の人」はとても頭の切れる人なんだなぁ。
考え抜かれたこのユルさ。大好きだよ、NHK_PRさん。
尚、ツイッターを知らなくても震災以降の記述には泣けます。
Posted by ブクログ
企業アカウントのTwitterに人格を持たせ、企業とお客様を繋げるという発想。宣伝などが目的ではなく、あくまでお客様と友だちひいては家族という関係になり、その企業のイメージを変えるという長いスパンの広報活動。ユルい先には、本当に目指したいものを成し遂げたい情熱があった
Posted by ブクログ
企業アカウントとしては珍しく、宣伝を主とせずコミュニケーションを取ることを目的にすることでNHKを身近に感じて頂く-まずこの発想が見事だと思い、気がついたらどんどん読み進めてしまいました。
twitterとは発信ツールではなく受信ツール、時には突っ込まれやすいゆるさも必要、などなど…中の人(はいないというけれど)がフォロワーさんとのやり取りの中で苦悩しつつも感じ取ったことや、けれどもここは譲らないといった芯の強さ、これだけでも感動モノです。
Posted by ブクログ
先生が読んでないけど、と貸してくださった。
青い鳥文庫のような軽い読み心地です。オチがついてるところとか文字の大きさとかユルさとか。
が、確かな信念は感じられて、フィクションも混ぜつつということですが、企業と消費者のありかたについていろいろ思うところを正直に述べていて、最近のNHKの印象とあいまって好印象でした。自分はフォローしてませんでしたが、確かに黎明期のTwitterを支え大きな影響を与えた一大アカウントだったと。
Twitterの使い方について、いろいろと心理的に考察したいなと思っていたこともあり、
「だから何をツイートしても伝わらないんだって思っているのがいいんですよ」「一番伝わるのは会話です」
というところが印象にのこりました。
Posted by ブクログ
この本、前から気にはなっていたのだが、2か月前、NHK_PR1号さんがツイッターを引退されたのを機に購入。でもちょっと「積ん読」状態になってしまっていて、やっと今日読んだ。
1号さんの正体は結局最後まで明かされることなく、男女の別や年齢などわからずじまいだった・・・が、私はフォロー後ずっと、20代後半の、入社5年~7年目くらいの女性職員かなと思っていた。なので、本もその前提で読み進んだ。
社会人になってひととおりのことがわかってくるようになり、組織とは何か、仕事とは何か、自分と社会とのかかわりとは何か、いろいろ考えて深まっていくような時期に、彼女はNHKの公式アカウントという仕事を任され、その仕事に真摯に向き合ってきたさまが、よくわかるような本だった。このタイミングで読んだからこそ、あのときのあのツイートの真意、裏事情、なるほどと思ったり、懐かしかったり・・・。自分のツイッター歴だけでなく、20代後半で仕事についていろいろ考えてた頃の自分まではからずも振り返ることなり、一気に読ませてもらった。単にNHK_PRという公式アカウントの本、ということにとどまらず、この年代で会社で仕事をしている女性にとっての等身大のビジネス本としても有意義なのではないかな・・・という気がした。
たぶん、これからもずっと正体が明かされることはないんだろうけど、NHKのどこかでがんばっている1号さんを、これからも応援していきたい。あ~、でもいつか正体明かしてほしいなあ。
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おもしろい。
ツイッターNHK_PRの中の人(?)がツイッターをなんとなく始めてさまざまな問題や困難を乗り越えていき、最終的に目的や青い鳥を見つけたりする物語。
でよいかな。
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ゆるいツイート担当のNHKPRのひとの本。
あのゆるさも綿密に構想されて成り立ってるんだなぁーと。
計算して、ではなく、キャラクター設定であったり、立位置であったり、
いわゆる中のひとが一生懸命頑張っているのが好感。
中のひとの成長を見守る気分で読み進めた。
Posted by ブクログ
「ユルい」公式企業ツイッターアカウントの先駆けとなったNHK広報局(@NHK_PR)の「1号」としての日々を振り返り、ツイッターでやりたかったことの真意を説明。
読みやすい軽妙洒脱な文章で、著者のセンスを実感するとともに、不特定多数の人とやりとりができるという媒体としてのツイッターの魅力も改めて感じた。
アカウントに、担当者自身ではない、はっきりとした「企業そのもの」を感じさせる性格の設定をすること、「いじられやすさ」が必要であることなど、企業の公式アカウントとして成功する秘訣も垣間見えた。
東日本大震災のときの、放送の再送信を黙認するツイートを独断でしたこと、あえて日常的なユルいツイートをすることを決めたことなどのエピソードは心にぐっとくるものがあった。
ただ、「中の人などいない」と言っていたことの真意として、「(NHKを支える)みなさん一人一人が中の人」という考えは、ちょっと飛躍があるように感じて、自分の理解がついていかなかった。
Posted by ブクログ
author is unique. and he has a lot of sense with writing. a first fan's letter, too!
Posted by ブクログ
なかなか面白かった。このNHKのアカウントのことは知らなかったが題名に惹かれて読んだ。なぜゆるいのか。視聴者と友達、家族になってみじかな存在になりたい、中の人などいなく、みんなで作り上げるNHKとなりたい、みたい。
面白センス、これはなかなか真似出来ないな〜おもしろユルい感じで、クスクス笑わせていただきました。
Posted by ブクログ
宣伝ではなく、イメージを作る広報として、非公式で始まったアカウント。その後公式アカウントとなるが、普通の会話をめざし話したくなるようなツイートを目指す。NHKは放送局だからこそ、考えが及ぶのか。
震災の時は責任を覚悟しつつ、でも逃げ道を用意しながら、報道の意味に基づいてツイート。その後は意図的に緩くして長期戦をみすえる。
ツイッターはリアルタイムではないことも把握。読むタイミングはバラバラだし、すぐに伝わっているとは思わないほうがいいくらい。あとはフォロワーを信じて。
「中の人などいない」というのは、NHKの中に閉じこもらないということ。
Posted by ブクログ
ツイッターの著名アカウントであるNHK_PR1号氏が,自らのスタンスを確立するまでの体験談というか?
フォロワーの1人として興味深く読んだ。
なるほど,視聴者と「友だち」になろうというスタンスで運営されているアカウントであったのか・・・と納得がいった。
広報という見地から,優れていると思う。
しかし・・・放送局は,放送の内容・あり方で評価されるべきものだよなぁ,広報の意味ってなんなのだろ? とも思った。(大震災時の情報受信での活躍は,すばらしかったとは思うが・・・それは広聴?)
Posted by ブクログ
ツイートはゆるめでも、しっかりとしたものがあるからこそ膨大な数のフォロワー数になったのかなぁと。いないことになっている中の人の葛藤が読めて面白かった。あと、所々に書かれてるページ数横の顔文字が可愛い。
Posted by ブクログ
NHK広報の公式Twitterアカウント NHK_PRがどのような考えから形作られていったかという経緯、311東日本大震災での対応など、Twitterを介して利用者とつながるという事の意味を、楽しく伝えてくれる。今となっては、少し懐かしい感じもするが。