あらすじ
人間は醜い。だから少し離れてつながろう! 大ベストセラー『完全自殺マニュアル』の著者が、悲痛な体験から生きづらさの最終的な解決法=優しい人間関係の作り方を伝授する。友人、家族、恋人。人生で何より人間関係に悩んだ著者が血を流すように自らの体験を元に考え抜き、発見した、解放感のある具体的な解決策。文庫化にあたりその後の状況を増補した。 解説 鴻上尚史
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Posted by ブクログ
「人間関係を半分降りる 増補版」
「完全自殺マニュアル」の著書の方で、伝えたいことは前の本と通じていて、「いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば、楽に生きていける」って内容でした。ポジティブにもネガティヴにもなりきれない今の自分にしっくりきました。
嫌なことは嫌だと認めて、合わない人とは距離を調節して、無理せずに過ごすことを、友人、親、恋人関係それぞれの視点で書いていて、気が楽になりました。
第四章の怒りの感情の取り扱い方は、前に読んだ「〈叱る依存〉がとまらない」(著 村中直人)を思い出しました。
「〈叱る依存〉がとまらない」では"悪いことをした人に罰を与える「処罰感情の充足」もまた、人間にとって非常に魅力的な「報酬」の一つであるということ"とあって、常識や普通に生きなきゃ!と自分を叱りながら生きてると、同じ基準で他者も叱りつけたくなるのかなと思いました。
「人間関係を半分降りる」には、"血のつながりに囚われなくていい" "友達は多くなくていい"と、普通から外れる方向の話しが優しく書かれていて、私の中の「こうあるべき!」っていう自分を自分で縛る鎖が少し緩くなりました。