あらすじ
蘇我の取り巻き・菅生未久の一言で、仁希によそよそしい態度をとってしまった穂高。 必死に誤解を解こうとする仁希だったが、耐え切れず、雨の中穂高の前から立ち去ってしまう……。 仁希と穂高の間にある誤解は無事に晴れるのか?
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Posted by ブクログ
勘違いし、分かり合い、すれ違って、また近づこうとする。恋のエッセンスがふんだんに詰まった第2巻。
竹宮作品のいいところはメインキャラ以外の恋愛もきっちり描き、さらにそれをヒーロー、ヒロインの恋愛にも絡めるところだ。この巻では穂高と仁希のすれ違いと、温ちゃんと蘇我のすれ違いを並列に進め、最終的に穂高と温ちゃんのところでつなげている。この穂高と温ちゃんが二人して泣くところの可愛さときたら!
やるだけのことはやった温ちゃんを見習って、自分も行動を起こした穂高。それを受けての、最後の仁希のあの顔。仁希は何を思うか、今から次巻が楽しみだ。仕方のないことだが、もう少し早く出てくれたら……。
余談だが、今のところ穂高と仁希の深層でのつながりは「傷の舐め合い」である。これをいかにして二人が前を向いて歩けるようになるのか、長期的にはそれを見ていきたい。