あらすじ
名文家でつとに知られた三浦氏が、雑誌「オール讀物」の巻末名物コラム「おしまいのページで」に初登場したのは昭和50年。以来35年、年2篇の割で書きつづけられてきた50本近いエッセイをまとめた、まさに珠玉の随筆集。わずか1000字の中に、故郷である東北の風土やそこで暮らす人々の肌合い、或いは亡き父母を慕う心根といったものが、すぐれたデッサン画をみるように確かな筆致で表現されている。短編の名手でもあった作家の本領が伺える1冊。
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Posted by ブクログ
ひさしぶりに読んだ三浦哲郎。最後に掲載されている姉についての話「地唄〈黒髪〉の想い出」がとてもよかった。八十六歳の姉、その会話がゆっくりとしていて、愛情にみちあふれている。さりげない一つ一つの言葉にこの姉弟が歩んできた道程、そしてつよい絆というものをひしひしと感じた。この一編があるだけで、ああよかったという気持ちになった。
Posted by ブクログ
丁寧に、丁寧に、短い文章、他愛もない日常のことが綴られていて、おそらく自分の身の周りでも起こっているであろうに、こうして読まないと気がつかない。
幼い頃、今を大切に思い、これからをゆったりとした目で見ていきたいと思う。